名古屋市の損害保険・生命保険代理店なら保険ポイント「お知らせ・コラム」ページ

お知らせ・コラム

事故・故障時のレッカ-利用時の注意点と自動車保険

事故・故障時のレッカ-利用時の注意点と自動車保険

自然災害や地震を補償する保険の「保険金請求申請代行業者」や「特定修理業者」により、台風や豪雨の被害にあったことにして嘘の保険金を請求したり、わざと屋根などを破壊する悪質な業者とのトラブルについては過去のコラムでもご紹介しましたが、最近は自動車の事故や故障時のレッカ-利用による「搬送費用保険金(レッカ-費用)」をねらった「搬送業者」による過剰請求が組織化し、増加しています。被害を未然に防ぐため、手口や傾向について紹介します。

【目次】

1.自動車保険のとある特約の過剰請求の手口に注意!

2.被害を防止するために

3.今回のまとめ

 

自動車保険のとある特約の過剰請求の手口に注意!

「車両搬送費用特約」は自動車事故、故障または落輪により自力走行不能となった場合に負担した事故・故障現場から修理工場などへ搬送するための費用や落輪した車をクレーンなどで引き上げる費用を補償するものです。1回の事故・故障毎に上限額があり、その上限額を限度に実費が補償されますが、免責事項(保険金をお支払いできない場合)の1つに「詐欺・横領」が含まれています。

≪手口①≫

「期間限定!○○県のお客様!」等、遠方の顧客向けにフロントガラスの交換を格安(通常軽自動車でも10万円前後かかるところを2万円~+代車無料)で提供するキャンペ-ンのWEB広告で集客し、遠方からレッカ-することで高額なレッカ-費用を保険会社に請求して修理代の一部に充当します。修理代の一部に充当したとしても業者側がかなりの利益を得られる仕組みになっています。

≪手口②≫

自動車の事故または故障現場で、レッカ-を手配するためにスマホで「○○保険 レッカ- 電話番号」と検索した際にあたかも保険会社の提携先であるかのようにトップに過剰請求業者の広告が表示され、その業者に依頼して現場から指定場所に搬送してもらったその場で現金やクレジットカ-ドで高額なレッカ-代金(数キロで20万円を超える場合もあり)の支払いをさせられる、というものです。この時、利用者を安心させるために「保険で請求できるから大丈夫」等と説明されます。

手口①では、高額なレッカ-費用を請求するためにわざと遠方の顧客をターゲットにしてフロントガラス等の交換を工賃込みで通常では考えられないような格安料金を提示して広告を掲載しています。搬送費用特約は等級に影響しないので、保険を使って修理代も安くなるならお得なのでは?と思われるかもしれませんが、保険金の過剰請求⇒詐欺に加担してしまう可能性があります。自然災害や地震による保険金請求の際に保険金請求代行業者や特定修理業者に依頼し、知らないうちに詐欺の片棒を担がされていたケ-スと同様にトラブルに巻き込まれる可能性がありますので十分にご注意ください。

<参考>

詐欺罪(刑法246条)

1.人を欺いて財物を交付させたものは、十年以下の懲役に処する。

2.前項の方法により、財産上不法の利益を得、又他人にこれを得させた者も同様とする。

※詐欺罪の刑罰には罰金刑はありません。罰金刑より重い懲役刑の刑罰となるため、比較的重い犯罪となります。

手口②は全国各地で「WEB限定○○%OFF 税込3,480円~」等と謳った広告を掲載している業者が散見されています。いずれも内容が酷似しているため、組織的なものである可能性があります。実際には記載されている基本料金とは別に高額な搬送費が加算された上で請求されます。その場で搬送費用の支払いを求められるため、業者に返金を求めることが難しく(支払いしてしまった後では業者との間に運送契約が成立しているため)、泣寝入りせざるを得ないという方が多いようです。

被害を防止するために

被害を未然に防ぐためには、詐欺ではないか?と疑問を持つことが大切です。「格安だからといって、わざわざ遠方の顧客をターゲットにするのは不自然ではないか?」と疑問を持つ、「保険会社名と合わせて検索しているからといって検索上位に出てくるレッカ-業者が安心できるとは限らない」と思うことだけでも効果はあります。あわせて、事故や故障の際は保険会社の事故受付センタ-や代理店へ連絡するように徹底し、ご家族や従業員の皆さまにも周知していただきたいと思います。もし過剰請求業者にレッカ-を手配してしまい、高額な支払いを請求されてしまった場合は「消費生活センタ-」に相談することをお勧めします。

【消費者ホットライン(全国統一番号)】

局番なし188(いやや!)

上記に連絡すると、日本全国の消費生活相談窓口が案内されます。

IP電話など一部の電話からは繋がりませんのでご注意ください。

土日祝日等、都道府県の消費生活センタ-等が開所していない場合は国民生活センタ-に繋がります(一部地域や年末年始、国民生活センタ-の建物点検日を除く)。

詳細は消費者ホットライン(下記)にてご確認ください。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/

今回のまとめ

保険金の不正請求による悪質な詐欺は今後も増加し続けることが予想されます。今回紹介した手口を参考に、知らないうちに詐欺に加担してしまうことがないように、また騙されて被害に遭うことがないように十分ご注意ください。事故や故障によるレッカ-搬送の申込みや、バッテリ-上がり・キ-閉じ込み等の現場緊急対応を依頼する際の連絡先は登録されているか、登録していなくてもすぐに分かるようになっているかを確認しておきましょう。現場緊急対応やレッカ-搬送の申込みをWEBで行える保険会社も増えていますので、ご活用いただくことをお勧めします。自動車保険に関するご相談がございましたら、お近くの保険代理店までお気軽にご連絡ください。

 

損害保険のご相談は株式会社保険ポイントへぜひお声がけください。

TEL>052-684-7638

メール>info@hokenpoint.co.jp

 

お電話、メールどちらでもお待ちしております。