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建設機械の安全対策と損害保険

建設機械の安全対策と損害保険

建設機械の死亡災害事例を解説していきながら未然に防ぐ策と起きてしまった際のリスクをカバーするための損害保険について取り上げていきます。重機の接近に気づかないなどの事故やはさまれ・巻き込まれ、崩壊・倒壊、おぼれの災害事例なども紹介します。

【目次】

1.建設機械でのはさまれ・巻き込まれの災害事例とは

2.建築物による崩壊・倒壊の災害事例とは

3.今回のまとめ

 

建設機械でのはさまれ・巻き込まれの災害事例とは

建設機械の死亡災害で最も多いのがはさまれ・巻き込まれの災害です。そのなかでもバックホウによるものがもっとも多いですが、それ以外にもさまざまな建設機械による災害が見受けられます。

【バックホウ】

事例1:後進中のバックホウにひかれる

土砂埋戻し作業中、基礎杭周囲をスコップで埋戻ししていた作業員が、後進してきたバックホウにひかれてしまった。→作業に集中する作業員は、重機の接近に気づかない

事例2:アームの死角になる右旋回ではさまれる

バックホウのバケットにスコップで川底の土砂を投入中、バックホウを右旋回させたため、バケットと切梁の間に胸部をはさまれ死亡した。→右旋回は、アームが死角になりやすい

事例3:クレーン作業中にはさまれる

トラック荷台の横にいたトラック運転手が、旋回してきたクレーン機能付きバックホウのカウンターウェイトと同トラックの荷台の間に胸部をはさまれてしまった。→バックホウには死角が多い。カウンターウェイト※があれば、はさまれの危険が増す

※カウンターウェイトとはつり合いを取るための重りをいいます。

【タイヤローラー】

事例4:後進中のタイヤローラーにひかれる

駐車場舗装工事で、ローラーによりアスファルトの転圧を行っていたところ、バックしてきたタイヤローラーにひかれた。→複数台の転圧機で転圧する輻輳作業は、機械同士の接触リスク低減策が必要である

【高所作業車】

事例5:高所作業車が逸走してはさまれる

高所作業車には左後輪に車輪止めが置かれていたが、アウトリガーのジャッキを上げたところ逸走し、作業員はもう一台の高所作業車との間にはさまれた。→ジャッキアップのやり方が悪かったのか

【コンクリートポンプ車】

事例6:ホッパー内に巻き込まれる

コンクリートポンプ車のホッパー内の清掃作業中、撹拌機はこわい。手に持つブラシなどが巻き込まれると、それを離さず腕まで巻き込まれてしまうことが少なくない。

逸走で運転者自身が被災の事例

【トラック】

事例7:誤操作が原因ではさまれる

縦列駐車した2台のトラックの間に立ち、資材搬入準備を行っていたところ、同僚がトラックを誤操作したため、トラックの間に胸部をはさまれた。→トラックでも誤操作がある。その近くで作業しないことが重要。

事例8:後進中のトラックにひかれる

盛土材運搬のトラックを誘導していたところ、被災者の背面から別の盛土材運搬トラックがバックしてきて、ひかれてしまった。→複数トラックの輻輳作業は、誘導員が危険にさらされる。

事例9:トラックが逸走してはさまれる。

ダンプトラック停止後、運転手は清掃作業をしていたところ、ダンプトラックが逸走し、あわてて止めに入ろうとダンプカーと掘削用機械の間に入ったところはさまれた。→トラック逸走による死亡災害はあまりに多い。その多くは運転手が被災する。逸走に気づいた運転手は、なりふりかまわず、最後は身を挺して止めようとし被災する

【除雪車】

事例10:ロータリー部に巻き込まれる

除雪機で除雪作業中、異音がしたのでエンジンを止めて確認したところ、被災者は除雪機のロータリー部分に巻き込まれた。→おそらくエンジン止めてすぐに確認したのであろう、停めても惰性で回転しており、そこに巻き込まれてしまった。完全に停止するまで待たなければならない。

【ユニック車】

事例11:転倒によるはさまれ

被災者はユニック車のクレーンを操作し、トラック荷台から重さ約0.9トンのフレコンバックを吊り降ろしていたところ、ユニック車が転倒し、車体とトラックにはさまれた。→現状ほとんどのユニック車には、加負防止装置(リミッター)がついておらずオペレーターの判断ミスによる車体の転倒が多い。

【スクリューコンベヤー】

事例12:コンベヤーに巻き込まれる

スクリューコンベヤーのホッパー内の異物除去作業を行っていたところ、同コンベヤーが起動してスクリューに巻き込まれた。→異物除去作業中であることを知らずに誰かが起動したのだろうか。作業間調整がうまくいっていないので管理側に問題があるかもしれない。

建築物による崩壊・倒壊の災害事例とは

トンネル切羽が崩壊して下敷きになってしまった

崩壊・倒壊の災害事例とは

崩壊・倒壊では、クレーン作業のつり荷による他の構築物の倒壊やトンネル切羽の崩壊が見受けられます。

事例13:クレーン作業中、鉄骨材の倒壊

移動式クレーンでつり上げた鉄骨材Aが鉄骨材Bの下に敷かれたH鋼と接触していたため鉄骨材Bが倒れ、近くにいた作業員が鉄骨材Bと他の鉄骨材の間にはさまれた。→鉄骨材Aのつり方のどこに問題があったのか。原因を究明する必要がある

おぼれの災害事例とは

おぼれでは、建設機械の海への転落、船の転覆などの災害が見受けられます。
事例14:バックホウの海への転落

防波堤拡幅工事。バックホウで被覆ブロックをつり上げた状態で後進し、右旋回させたところ、旋回角度が90度付近でバランスを崩し、バックホウとともに海中に転落→重量物であるコンクリート二次製品をつって旋回すると遠心力が働くなど、機体の安定を保つのが難しい

※安全スタッフ資料参照

今回のまとめ

建設機械での安全対策を考える際、重機の扱いに気を付けることが重要となります。特に崩壊、倒壊などに注意をし防いでいきましょう。また各保険会社による労災の上乗せ保険や工事賠償保険に加入することで、起きた事故の金銭リスクをカバーするだけでなく、万一の際の企業側の強い味方となる弁護士先生を紹介させていただくことも可能です。ぜひご検討ください。

 

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