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自動車保険における対人・対物・人身傷害、トリプル無制限がおすすめな理由とは
最近ではよくTVやラジオの自動車保険のCMで「トリプル無制限」というワードを耳にします。このトリプル無制限とは、対人の無制限、対物の無制限、人身傷害の無制限のことをいいます。対人対物で無制限がもはや当たり前になってきているなか、果たして人身傷害の無制限は本当に意味のあることなのかどうか。今回はこのトリプル無制限に触れていきます。
【目次】
1.自動車保険の対人、対物の無制限はなぜ必要なのか
2.自動車保険の人身傷害の無制限が今のトレンド?!
3.今回のまとめ
自動車保険の対人、対物の無制限はなぜ必要なのか
保険金額(保険金の支払限度額)が「無制限」とは、自分が負担する損害賠償責任の額がどれだけ高額であっても、支払われる保険金に上限がないということです。一般的に、自動車保険で保険金額を「無制限」にすることができる補償には「対人賠償保険」や「対物賠償保険」、「人身傷害保険」があります。このうちの特に、対人賠償保険と対物賠償保険は保険金額を「無制限」にしておくべき補償だといわれています。補償内容をできるだけ無駄のないようにしたいと考えている方のなかには、「本当に無制限にする必要があるのか?」や「保険料を出来る限り安く抑えたいし無制限にしないほうがお得なんじゃないのか?」などと疑問に思っている方も多いかもしれません。
対人賠償保険の保険金額を「無制限」にするべき理由
対人賠償保険とは、自動車事故によって他人を死傷させ、法律上の損害賠償責任を負うことによる損害を補償する保険です。法律によりすべての自動車に加入が義務付けられている自賠責保険(いわゆる強制保険)で支払われる限度額を超える部分について、保険金額を限度に保険金が支払われます。
◆こんな場合に対人賠償保険の補償対象となります。
運転をあやまって歩行者をはね、死亡させた。
わき見運転をして前方を進む車に追突し、その運転者に軽傷を負わせた。
酒気帯び運転をして電柱に衝突し、同乗していた友人に重傷を負わせた。
※自賠責保険の支払いは
傷害による損害→120万円
後遺障害による損害→4000万円
死亡による損害→3000万円
◆相手の自動車に追突してしまって相手にけがをさせてしまい、そのけがについて500万円の損害賠償責任を負うことになった場合
500万円(損害賠償額)-120万円(自賠責保険の支払額)=380万円が対人賠償保険で支払われます。
「自賠責保険からこれだけ支払えるなら対人賠償保険の保険金額を無制限にしなくてもいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、果たして十分な補償となりますでしょうか。交通事故で相手を死亡させたり重度の後遺障害を負わせたりしてしまった場合、損害賠償額が1億円や2億円を超えることは珍しくありません。人身事故による損害賠償額は相手が実際に必要となった治療にかかる費用だけでなく、休業損害や逸失利益など、事故にあったことで生じた間接的な損害も含めて算出されます。
対物賠償保険の保険金額を「無制限」にするべき理由
対物賠償保険とは、自動車事故によって他人の財物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負うことによる損害を補償する保険です。
こんな場合に対物賠償保険の補償対象となります。
運転をあやまって他人の家の壁に接触し破損させた。
車から降りる際に開けたドアが隣に止まっていた車にぶつかりへこませた。
酒気帯び運転をしてガードレールに衝突し、倒壊させた。
「うちの近所には何千万もするような高級車は走っていないしガードレールや電柱の値段はせいぜい数十万くらいだろうから、対物賠償保険の保険金額を無制限にしなくても大丈夫だろう」と思われるでしょうか。しかし人身事故ほどではないものの、物損事故でも損害賠償額が1億、2億を超えてくることはあります。物損事故による損害賠償額は、破損させた物の修理にかかる費用だけでなく、休車損害や営業損失など事故により生じた間接的な損害も含めて算出されます。
直接損害→被害を受けた物そのものの損害 車両修理費、建物修理費など
間接損害→休車損害、代車費用、商店などの営業損失など
いかがでしょうか、対人も対物もやはり無制限がおすすめです。
自動車保険の人身傷害の無制限が今のトレンド?!
それでは次に人身傷害保険は無制限にする必要はあるのかどうか、解説していきます。
人身傷害保険で何が補償される?
人身傷害保険では、自動車事故による自身や同乗者のケガの治療費(実費)や、後遺障害による逸失利益や介護料、精神的損害、働けない間の収入等を保険金額を上限として過失相殺による減額なしに補償をうけられます。なお事故の相手から補償されるべき金額は重複しては受け取れません。多くは3000万~5000万円の保険金額にて契約している方がみられます。しかしながら人身傷害も無制限で契約するメリットがあります。メリット、デメリットを確認しながら設定しましょう。
メリット→家計の柱となっている方が死亡したり重い後遺障害を負ったりした場合でも安心できます。
デメリット→保険料が高くなる
しかしながらこの人身傷害補償ですが、例えば5000万円→無制限にしたとしても年間でわずかな金額の上乗せで補償を付けることができます。
今回のまとめ
いざという時に困らないようにするためにぜひ「対人」「対物」「人身傷害」のトリプル無制限を備えておくと安心です。保険料の違いを保険代理店の担当者と共に計算してみて、「意外と安いのでは」と感じたなら備えるチャンスです。ぜひお車の補償を万全な体制にしてみてください。
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