お知らせ・コラム
保険会社によるリスクコンサルティングサービスの活用について
一言で「リスク」と言っても、企業を取り巻くリスクは「火災」や「自動車事故」「労働災害」等、数え上げればきりがありません。企業の永続的な発展のために必要不可欠な「リスク対策」ですが、自社にどのようなリスクがあり、どこまで対応できているのかを正確に把握できているとは言えない、という経営者・事業主の皆さまは少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、保険会社で行っている様々なリスクコンサルティングサ-ビスをご紹介します。企業のリスク対策にお役立ていただけましたら幸いです。
【目次】
1. 企業を取り巻くリスク
2.リスクコンサルティングサ-ビス
3. 今回のまとめ
企業を取り巻くリスク
「火災」「自動車事故」「労働災害」「賠償問題」「法律・税制改正」や「後継者問題」等、企業には様々なリスクが潜んでいます。
企業を取り巻くリスクは大きく5つに分けられます。
1.ヒトのリスク
就業中・通退勤途上の役員・従業員のケガや死亡、病気、長期休業補償発生やハラスメントや不当解雇といった雇用トラブルなどヒトに関するリスク
2.企業の資産リスク
火災・落雷・破裂・爆発や台風、地震、水災、商品輸送中の事故、現金や商品等の盗難などの財物(資産)に関するリスク
3.収益減少・事業中断のリスク
自然災害やサイバ-攻撃など罹災時の復旧期間中に営業・操業が休止されることによる収益減少や事業中断に関するリスク
4.賠償責任のリスク
施設の管理、受託後の管理、個人情報・企業情報の管理、接客ミス、PL責任、テナント入居者としての賠償責任など第三者に対する賠償責任に関するリスク
5.自動車事故のリスク
自動車事故により生じる対人・対物賠償責任、搭乗者のケガ、車両の損害など自動車に関するリスク
もちろん直接的な要因だけでなく、様々なリスクに付随して風評被害等のブランドイメ-ジの低下や取引先を失う可能性といったリスクも考慮しなければなりません。起こりうるリスクと現在の対策状況を正確に把握することが適切なリスク対策につながるといえるのではないでしょうか。
リスクコンサルティングサ-ビス
ここでは、AIG損害保険が無料で提供しているリスクコンサルティングサ-ビスの一部ををご紹介します。リスク毎に現在の対策状況が確認できるため、体制整備や具体的なリスク対策資料としてもご活用いただけるサービスとなっています。
◆ヒトのリスク関連
・労務リスク簡易診断サ-ビス
労務管理の状況や現状の問題点など、診断を行う上で必要な基礎情報を事前に提供することで、
①労働契約管理(締結・異動・終了)
②就労管理(労働時間、休憩、休日)
③安全衛生管理・服務規律管理
④人事制度管理(等級・評価・賃金制度)
⑤福利厚生管理・非正規/外国人雇用管理
⑥コンプライアンス・リスクマネジメント体制
の6つの項目について最新の労働関係法令等にもとづいて整備状況・運用状況について診断した報告書が作成されます。
・労務コンプラアンス簡易診断サ-ビス
労務管理の取り組み・運用状況についての設問に回答し、診断を行う上で必要な基礎情報を事前に提供することで、
①就業規則・労働条件等の明示
②労働時間の把握
③割増賃金の計算
④裁量労働制・事業場外みなし労働時間制
⑤柔軟な働き方等
⑥私傷病休職制度
⑦健康管理
⑧有期労働契約従業員・短時間勤務従業員・派遣社員等
⑨ハラスメント対策
⑩リスクマネジメント
の労務管理における主要な10項目に関する取り組み・運用状況について診断した報告書が作成されます。
・健康経営簡易診断サービス
従業員の健康維持増進のための取り組み状況についての設問に回答するとともに必要な基礎情報を事前に提供することで、「組織」「環境」「人」の3つの視点から健康管理体制について診断した報告書が作成されます。
・治療と仕事の両立支援簡易診断サービス
必要な基礎情報を事前に提供することで、治療と仕事の両立支援の整備状況について診断した報告書が作成されます。
・私傷病休職制度簡易診断サ-ビス
必要な基礎情報を事前に提供することで、「休職前の過程」「休職の期間中」「復職までの過程」の3過程について私傷病制度の整備状況について診断した報告書が作成されます。
◆企業の資産リスク関連
・建築費データに基づく建物評価サ-ビス
①建物の構造が、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 (木造、コンクリートブロック造等は対象外)
②延床面積が300㎡以上の建物
③用途が、共同住宅、事務所、店舗、病院、福祉厚生施設、宿泊施設、工場、倉庫である建物
を対象に、所在地や建物情報から建物の再調達価格と時価額を計算した「建物評価レポート」が作成されます。
◆賠償責任のリスク関連
・個人情報管理簡易診断サ-ビス
必要な基礎情報を提出することで、
①組織的
②技術的
③人的
④物理的
⑤外部委託
⑥危機管理
の6つの項目について最新の個人情報保護関係法令等にもとづいて整備状況・運用状況について診断した報告書が作成されます。
・サイバ-リスク簡易診断サービス
セキュリティ管理体制に関する設問に回答することで、
①OS・ソフトウェア
②ウイルス対策
③パスワ-ド
④共有設定
⑤脅威・攻撃
の5項目に対する取り組み状況について診断した報告書が作成されます。
・HACCP手法による衛生管理簡易診断サ-ビス
食品衛生管理の状況についての設問に回答するとともに、診断を行う上で必要な基礎情報を事前に提供することで、
①衛生教育
②製造環境
③仕組みづくり
の3つの視点から、衛生管理の整備・運用状況について診断した報告書が作成されます。
◆自動車事故のリスク関連
・マイカ-・サイクル通勤管理簡易診断サービス
従業員のマイカー通勤や自転車通勤の管理に対する取り組みについて簡易に診断するもので、報告書とあわせて「マイカー・サイクル通勤管理ソフト」が利用可能になります。自転車通勤者の賠償保険の加入状況の管理や、許可証発行など各種帳票を作成できるだけでなく、車両管理台帳や各種規定を作成できるツ-ルも充実しています。
今回のまとめ
今回紹介させていただきました無料診断サ-ビスだけでなく、保険会社では様々な講習やアドバイスを無料で行っています。企業の永続的な発展を支えるために必要不可欠なリスク対策の第一歩として、自社のリスクと対策状況を今一度確認したい、または現状に照らし合わせて再確認してみたい、という方はお近くの保険代理店までお気軽にご相談ください。
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