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『電気工事業者の事故事例』損害保険の備えと事故を未然に防ぐ方法とは

『電気工事業者の事故事例』損害保険の備えと事故を未然に防ぐ方法とは

電気工事の種類は基本的なコンセントや照明の設置から漏電調査のようなトラブル対応まで多岐にわたります。その中でも基本の電気工事4種とはどんなものか、またどのような事故が実際に起きているのかなどをまとめ、未然に事故を防ぐための知識としてもっていただければ幸いです。

【目次】

1.基本の電気工事4種とはどのようなものか

2.電気工事業における事故事例とは

3.今回のまとめ

 

基本の電気工事4種とはどのようなものか

基本となる電気工事4種とは

・照明・コンセント

・漏電・分電盤

・太陽光発電

・防犯・火災報知

とあります。

【照明、コンセント】

電気工事でまず思い浮かぶのが照明・コンセントなどの設置工事です。そのなかでもコンセントの配線接続や増設などは、会社の規模が大きくなったり、移転作業なんかに合わせて必要となってきます。またLED照明への切り替えで電気工事を依頼される場合も増えてきています。

【漏電、分電盤】

オフィスの電気の消費量は多いので配線や分電盤への負荷も大きいです。そのぶん配線の断裂や分電盤の故障による漏電のリスクも高く、定期的な漏電の調査や配電改修、分電盤交換などが必要です。

【太陽光発電】

個人宅はもちろん、最近ではオフィスビルの屋上に太陽光発電システムを設置する企業もあります。また太陽光発電に付随しオフィス内のオール電化も進んでいます。例えば給湯システムやIHクッキングヒーターなど将来的にはオフィス設備のすべてに電気工事が関わることも予測されます。

【防犯・火災報知】

監視カメラ防犯カメラ・電気錠・感知器などの設置には電気配線が欠かせません。

電気工事業における事故事例とは

それでは次に実際の電気工事業における事故事例をみていきましょう。

【ショベルカーによる掘削工事により停電】

□電気事故の状況

掘削工事中に高圧ケーブルを損傷、停電に

ある日の夕方、増設工事中のお客様から掘削工事中に高圧ケーブルを損傷し、停電したのですぐ来てもらいたいとの連絡が入りました。至急出動し、現場の状況を確認したところ、地中深さ80cmの位置に埋設された高圧ケーブル保護管のエフレックスパイプが引きちぎられ高圧ケーブルが1mほどひきずり出されて外装にキズが入っている状態。高圧地路継電器が動作し、構内柱上の高圧気中開閉器が開放していました。

時間に追われて手堀り作業を怠り、機械で掘削

ショベルカーの運転者は、配水用配管の手直し工事を行うため、事前の打合せの際、高圧ケーブルが埋設されていることを知らされていました。この場所は手堀り作業を行うように指示されていたものの、作業の予定が遅れていたため機械で掘削、高圧ケーブルの埋設表示のシートも埋設されていたが、もう少し大丈夫だろうと思いそのまま掘削作業を進めたとのことでした。当日は高圧ケーブル等の材料の手配が整わず、翌日早朝より電気工事業者により、高圧ケーブルと配管を取り替え、復旧しました。

□電気事故の原因

打合せ指示の無視と、「もう少し、大丈夫だろう」の気持ちから

排水工事の掘削作業を行った運転者が、事前の打合せどおり作業を行わず、高圧ケーブル埋設表示シートに気づきながらも「大丈夫だろう」とショベルカーで掘削作業を続けたことが原因でした。高圧引込みケーブルは、お客様の保護装置の保護範囲内であったため、構内停電だけに留まりましたが、一歩間違うと、付近一帯を停電させる波及事故になっていました。

□電気事故の再発防止対策

打合せ通りの作業、注意事項の徹底を

工事現場では、多くの業者が出入りし、作業の内容も多岐にわたります。特に地中埋設の部分は目に見えないのと、掘削工事の省力化のため、ショベルカー等の機械掘りが多い為事故が絶えません。対策として、工事を行う前に十分打合せするとともに、高圧ケーブルの埋設位置だけでなく、保護管の種類や埋設深さ等の詳しい内容の理解が必要で、手堀り作業の必要な部分は打合せどおりに作業を行うことが大切です。

□高圧ケーブル付近での作業は、専門家の立ち会いを

また、高圧ケーブルの事故は、時には付近一帯を停電させる波及事故へとつながります。状況によっては高圧ケーブル付近で作業を行う場合は、電気の知識を有するものの立ち会いを求めるなど、事故の発生を未然に防ぐための取り組みが必要です。

※関西電機保安協会記事参照https://www.ksdh.or.jp/information/troublecase_02.html

◇工事の際の賠償事故には、工事賠償保険。従業員や下請けのケガのことなら業務災害保険がお役に立ちます。

工事賠償保険では、主に対人対物の事故に対しての備えとなりますが、自動車保険が付いているもので運転作業中におきた災害に関しては、自動車保険が優先となりますので注意しましょう。また、労災の上乗せ保険により、政府労災で賄いきれない慰謝料分の備えをすることも重要です。

今回のまとめ

電気工事業において気になる賠償事故事例を取り上げましたが、まずは事故を未然に防ぐために出来ることをしておくこと、普段から心掛けることが必要です。いざというときは損害保険もお役に立ちますが、ありとあらゆるケースを想定しつつ特約もれ等ないように、保険担当営業に相談してみるのがおすすめです。

 

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