お知らせ・コラム
自動車保険を他社から切り替える場合の注意点【現在の等級をそのまま使用できます】
運転する方には欠かせない自動車保険。満期が近づき保険会社からのハガキが届くと
「これを機に自動車保険を他の保険会社に切り替えようかな?」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、使い慣れた保険会社からいざ切り替えようとすると、様々な疑問が頭をよぎります。
「等級は引き継げるのかな?」
「乗り換えには何かデメリットがあるのだろうか」
「いつのタイミングで切り替えるのがいいのかな?」
条件のよい自動車保険があれば、切り替えを検討するのも一つの手です。今回は自動車保険の切り替えの時に抑えておきたいポイントをご紹介します。
【目次】
1.乗り換えは満期日に合わせるのがセオリーです
2.安心してください。他社に切り替えても等級は引継ぎできます
3.乗り換えの際に気を付けるべき3つのポイント
・重複契約にならないようにしましょう
・手続きはお早めに
・無保険期間が発生しないように注意しましょう
4.今回のまとめ
乗り換えは満期日に合わせるのがセオリーです
自動車保険は、各社で保険料や補償内容に様々な特色があります。切り替えるのは面倒だからとなんとなくずっと同じ保険を利用するよりも、今のライフステージに合った保険を選ぶことが大切です。
切り替えのメリットとしては、例えば、年齢によって保険料をぐっと抑えられる商品があるなど保険料を今までより安くできる場合があることです。また、他社との比較検討をすることで、本当に今必要な補償やサービスを改めて認識することができます。
逆にデメリットとしてはどんなことがあるでしょうか。自動車保険は一括年払いで払うケースが多く、満期日を待たずに途中解約をしたときには、すでに支払った保険料のうち残りの契約期間に応じた金額が「解約返戻金」として払い戻されます。しかし単純な月割計算でそっくりそのまま還ってくることは少なく、多くは月割計算の金額を下回ってしまう場合が多いので損をします。また満期日に合わせて乗り換えないと、等級アップが遅れるというデメリットもあります。
※チェックポイント!
自動車保険を切り替える場合は、現在の満期日付けで他社に切り替えるのがおすすめです!
なぜなら、現在の保険期間の途中で他の保険会社に切り替えた場合、そのまま満期日を過ぎると等級が1等級上がるものの、あがらずにもう1年現在の等級を繰り返すこととなります。
【例】現在10等級 プリウス 保険期間〈2019年8月24日~2020年8月24日〉
上記のプリウスの保険を2020年6月1日に他社に切り替えたとします→保険期間〈2020年6月1日~2021年6月1日〉もう一度10等級を1年過ごします
※上記の事例は前保険期間に事故がなかった場合です。万が一事故があると、切り替えた場合、3等級ダウンの事故有係数3が2020年6月1日から(本来より早めに)スタートすることとなります。
つまり、自動車保険を切り替える際は満期日に合わすと、次の等級にあがった状態で引き継げるという仕組みです。上記の例ですと2020年8月24日付けが良いですね。
等級が天井まで来ている(優良)な場合は、いつ切り替えてもOKです。20等級の途中で切り替えても20等級だからです。
安心してください。他社に切り替えても等級は引継ぎできます
自動車保険の等級は、保険会社を乗り換えても引き継がれます。そのため、保険料の割引率が高い等級を手放したくない方でも、安心して他の保険会社に乗り換えることができます。ただし、一部の共済は等級引き継ぎの対象外となっている可能性があるため、確認する必要があります。
先ほどの章でも触れたとおり、保険会社を乗り換えるタイミングは満期日に合わせた方がスムーズに等級が上がります。
ただし、何台も車を所有していて、そのばらばらになった保険明細を1つにまとめる場合は、どこかのタイミングで満期日を統一して明細をまとめたほうが、複数所有による割引があるのでお得ですし、保険の管理もしやすいのでオススメです。その際、まとめたその年だけは、何台かが同じ等級を繰り返すことになります。どのタイミングで保険をまとめたほうが良いのかは、保険代理店の担当者へご相談すると良きアドバイスがもらえるでしょう。
乗り換えの際に気を付けるべき3つのポイント
自動車保険の乗り換えは、新契約と前契約それぞれの手続きを同時に並行して進めていく必要があるため、ミスも起こりがちです。
現在の保険内容をよく確認し、下記の点に注意して計画的に準備を進めましょう。
(1)重複契約にならないようにしましょう
まずは、自動車保険に2つ加入してしまわないように注意することが大切です。自動車保険の契約内容によっては自動更新サービスがついていて、契約者からの申し出がない限り、自動で更新が行われることがあります。満期日に合わせて保険会社を乗り換えるときには、前契約の保険会社に更新しないことをきちんと連絡するようにしましょう。また、たまにあるのですが、現保険を解約する旨を口頭で現在の保険代理店や自動車ディーラーの保険担当者へ伝えた場合、しっかりと手続きをしてもらえれば問題がないのですが、万が一手続き漏れがあると、新しい保険会社からの保険の重複エラーとしてあがります。解約の旨は書面で証拠が残るようにすると間違いが起きづらいです。
一番良いのは、
・どのタイミングで切り替えるのか
・どの車体番号の車の保険を解約したいのか
・その後の保険は他社で手続き済みだということ
上記の3点を記載した、会社名と実印を捺印した書面を現保険担当者の会社へあらかじめFAXし、その後電話するという流れです。
電話をした際は、その日付と時刻、担当者のお名前をメモしておき、保管しておきます。
これで万が一の解約漏れのリスクを大幅に減らすことができます。保険解約のFAX連絡票などは切り替えする先の保険担当者にお聞きすれば用意してくれることもありますので聞いてみましょう。
(2)手続きはお早めに
各保険会社で早割サービスなども用意されているため、早めの見積もりや加入申し込みがお得です。
保険会社の乗り換えをじっくりと検討している間に、前契約の更新手続きも新契約の加入手続きもしないまま満期日や解約日から一定期間が過ぎてしまうと、新規契約として扱われて等級を引き継ぐことができなくなります。遅くとも新契約の開始日の1カ月前には手続きを終わらせるようにしましょう。
(3)無保険期間が発生しないように注意しましょう
前契約の終了日と新契約の開始日にずれがあると、自賠責保険しか適応されない期間が発生してしまいます。もしもこの期間に事故を起こしてしまうと、十分な補償を受けることができませんので開始日の設定には注意しましょう。
今回のまとめ
自動車保険の商品も進歩を繰り返しており、新たな補償やサービスを備えたものがリリースされています。また、家族構成やライフスタイルの変化で自動車保険に求める補償が変わってくるでしょう。他の保険会社の自動車保険に目を向けてみたときに、より自分に合った補償を備えた保険にめぐり合う可能性も十分にあります。
自動車保険の乗り換えを検討する際は、支払う保険料だけにとらわれずに、必要十分な補償が備えられているかをしっかり確認して乗り換えを検討することをお勧めいたします。