お知らせ・コラム
ハザードマップで自然災害のリスクを把握し損害保険と共に備えていく
皆様はハザードマップという言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?昨今では自然災害が各地で起こり、年中ありとあらゆる地域で地震や台風、水害などの被害のニュースが絶えません。そのような中で、あらかじめご自身の会社やお住まいにどのようなリスクが潜んでいるのか、知らずに被災するのではなく、事前に備えるためにも情報を知っておくことの重要性は高まっているように感じます。今回は意外とたくさん存在するハザードマップについて着目しとりあげていきます。
【目次】
1.ハザードマップとは自然災害による被害を予測し地図化したものです
2.ハザードマップの種類は意外とたくさんあります
3.今回のまとめ
ハザードマップとは自然災害による被害を予測し地図化したものです
ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したもので「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」のことをいいます。ここ20年ほどの期間で急速に整備が進んでおり、企業や住居など身の回りの自然災害に備えるためのツールとして活用されています。ハザードマップはひとつだけではなく、各自然災害ごとに作成されており様々な種類があります。
ハザードマップの種類は意外とたくさんあります
それでは、国土交通省から発信されているハザードマップについてご紹介していきます。
上述したようにハザードマップには、対象となる各自然災害ごとに分かれており、主に8つの種類に分かれてきます。
閲覧できる主な情報のうち対象となるリスクは、、、
・洪水・内水・高潮・火山・津波・土砂災害・ため池・震度被害
以上の8つです。ではもう少し詳しくそれぞれのハザードマップについて解説していきます
①洪水ハザードマップ
河川が氾濫した時に想定される浸水域や浸水深、避難場所等を表示。水防法に基づき、国土交通省および都道府県知事が指定する洪水予報河川及び水位周知河川に対して作成されます。
②内水ハザードマップ
下水道等の排水能力を超えた大雨の際に想定される浸水域や浸水深を表示。内水による浸水とは、下水道の雨水排水能力を超える降雨によって、雨を河川に放流できない場合に発生する浸水のことを指します。
③高潮ハザードマップ
台風等の影響により、海水が堤防を越えて浸水が想定される地域と浸水深を表示。高潮とは、台風や発達した低気圧が海岸部を通過することによって生じる海水面の上昇のことを指します。
④火山ハザードマップ(火山防災マップ)
火山噴火により噴石、火砕流、融雪型火山泥流等の影響が及ぶ範囲を表示。火山ハザードマップに、防災上必要な情報を付加した地図を「火山防災マップ」と呼びます。
⑤津波ハザードマップ
津波が陸上に押し寄せたときの浸水域や浸水深を表示。甚大な津波被害が発生した2011年3月の東日本大震災をうけて制定された「津波防災地域づくりに関する法律」に基づき、都道府県知事が定める津波災害警戒区域を含む市町村で作成されています。
⑥土砂災害ハザードマップ
土砂災害(急傾斜地の崩壊、土石流、地すべり)の発生危険地域を表示。1999年の広島豪雨を契機として制定され2001年に施工の「土砂災害防止法」に基づき、都道府県知事が指定した「土砂災害警戒区域」を含む市町村では、「土砂災害ハザードマップ」が作成されます。
⑦ため池ハザードマップ
ため池が決壊した時に想定される浸水域や浸水深等を表示。2018年の西日本豪雨をうけ2019年に施工された「ため池管理保全法」に基づき、都道府県知事が指定する「特定農業用ため池」(決壊した場合に周辺住民に被害を及ぼす恐れのある農業用ため池)を対象として、市町村で「ため池ハザードマップ」として作成されます。
⑧震度被害(ゆれやすさ)マップ
地震時の、震度などの揺れの大きさを表示。阪神・淡路大震災をうけて制定された地震防災対策特別措置法に基づき、都道府県および市町村が作成する「震度被害(ゆれやすさ)マップ」およびそれに付随する地盤被害(液状化)マップ、地域危険度マップなどを総合して「地震ハザードマップ」と呼びます。
※国土交通省国土地理院 応用地理部 地理情報処理課
国土交通省 水管理・国土保全局防災課 ハザードマップポータルサイトのパンフレット参照
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/pamphlet/pamphlet.pdf
ハザードマップ・ポータルサイトでは、日本全国のハザードマップを重ねてみたり、各自治体の提供しているハザードマップをまとめて確認したりすることが可能です。
一度、ご自身の会社のハザードマップを調べてみるのはいかがでしょうか。
試しに弊社[㈱保険ポイント]の住所である愛知県名古屋市中区大須1-35-18で検索してみました。
色分けされているので分かりやすいと思います。この辺のあたりでいうと堀川を境に色が変わっているのが特徴的です。洪水や津波は来なくても内水氾濫などもあるので気を付けたいですね。
普段からの災害に対する備えとしては企業財産保険などで、火災や台風、地震や津波などの自然災害に準備することが可能です。建物に保険をかけるだけではなく、法人物件ですと設備・什器や商品などを保有されているところもあると思います。各リスクに備えていきましょう。
今回のまとめ
ハザードマップには色々と種類があることを知っていただけたら幸いです。リスクもそれぞれの自然災害によって分かれているのと同じように、企業でお掛けいただく損害保険にもそれぞれのリスクによって選択が可能となっています。まずは一度皆様ご自身でハザードマップで”自社の住所で検索してみる”というはじめの一歩を踏み出していただき、リスクを目視して頂くことから情報を把握して頂けますと、今後の自然災害への備えのスタートとなるかもしれません。ぜひお試しください。
火災保険、損害保険のことなら保険ポイントへぜひご相談ください。弊社リスクコンサルタントがわかりやすく丁寧にご案内いたします。
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