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新型コロナウイルス感染拡大防止のために求められている『ニューノーマル』。

ニューノーマルとは新しい状態という意味となり、常態とは平常の状態を指す言葉なので、ニューノーマルとは「新しい常識・状況」といった意味でとらえることができます。

近畿経済産業局では「関西おもしろ企業事例集～企業訪問から見える新たな兆：KIZASHI～」を作成し、ホームページ上で公表しています。求められるニューノーマルな働き方に対して「再注目される働き方」「人材活用」「支える仕組み」の３つの観点から企業をピックアップしています。今回はそのような時代に合わせた企業の変化や工夫に焦点をあてていきます。

【目次】

１．ニューノーマルとは今までの常識が大きく変わる場面で活用される

２．実際に変化を採用している企業の事例紹介

３．今回のまとめ

ニューノーマルとは今までの常識が大きく変わる場面で活用される

もともとニューノーマルという言葉は、ビジネス経済において、2007年から2008年にかけての世界金融危機、またリーマンショックを経た構造的な変化を表現する言葉として使われてきました。このニューノーマルという言葉はいろいろな場面で用いられてきましたが、「今までの常識が大きく変わる」といった場面で使用されるケースが増えてきています。昨今の人類に悲しい衝撃を与えている歴史的災厄のコロナ禍は、今までの歴史に大きな傷跡を残すほどのものだといっても過言ではなく、今まで議論されていたニューノーマルが消え去るほど強烈なニューノーマルな変革が求められています。そしてその求められる変革を素直に受け入れ、採用している企業に対し、経済産業局も注目しています。

近畿経済産業局はKIZASHIとして、新型コロナウイルスによる影響を機に、個人消費の新たな潮流をとらえ、これまで自社で蓄積してきたノウハウや技術を活用し、新たな事業やサービスを展開している企業の事例を「ウィズコロナに適応した製品の提供」「近隣地域と共に」「コロナで変化するビジネスモデル」の3つの観点から紹介しています。

経済産業省近畿経済産業局　関西おもしろ企業事例集　該当サイト＞https://www.kansai.meti.go.jp/1-9chushoresearch/jirei/jirei11.html

実際に変化を採用している企業の事例紹介

では実際に紹介され評価を受けている企業の事例をいくつか挙げていきます。

『ウィズコロナに適応した製品の提供』

株式会社アイソル　コロナで変わる新たな診察スタイルに対応したサービスを提供

電子カルテシステムの販売会社として、オンライン上での初診応対・服薬指導やシステムを通じてリモートドクターの無償提供などの社会貢献と医療現場への支援をおこなっている。

岩本繊維株式会社　繊維業界の常識を覆すオーダーメイドを目指して

布団カバーやシーツ、パジャマをオーダーメイド生産する企業。シーツ一枚から注文できるメーカーとして努力し、自分好みにカスタマイズすることが可能な「つくるパジャマ」の立ち上げをし、顧客の満足を追求し、日々改善を続けている。

株式会社呉竹　「書く」「画く」「描く」手書きの楽しさと温かさ、その文化を伝える

製墨業から始まり、書道セットや筆ペン、サインペンだけでなく幅広い商品ラインアップの文具メーカー。SNSを通じて『おうち時間』を活用したコロナ禍での活躍。世界的なアートイベントである「インクトーバー」とパートナーシップ契約を締結する。

『近隣地域と共に』

株式会社加平　環境対応技術で視野はワールドワイドに！自由な発想で挑戦する素材の可能性

遮光カーテン素材の製造をする下請け企業だったが、100%無溶剤ポリウレタン加工マイクロポーラス技術に着目し、自動車産業への参入となった。100%無溶剤により環境負荷を軽減し、自動車産業へ進出した後は、約10年間で売上10倍、雇用も約3倍の120名と地域を牽引する企業として躍進を続けている。

株式会社河内ワイン　逆境をチャンスに！顧客、従業員、地域、三方よしで楽しめるワイナリー

大阪府羽曳野市駒ヶ谷の河内産葡萄のみで作った「河内ワイン」を製造するワイナリー。単にワインを販売するだけでなく、体験型企画を通じてワインファンを着実に増やしていき、地元の小学生の卒業時に記念ワインを造り成人した時に渡すなどの地域を巻き込みながらの「コト体験」を提供してきた。

株式会社カンパネラ　アウトドアを通して福井の地方創生を目指す

アウトドア・キャンプ用品をサイト中心で販売する小売事業者。「アウトドア人口を増やすこと」を企業理念としてかかげ、コロナ禍においても、庭キャンプ、ソロキャンプなどの新たなアウトドアスタイルの流行もあり業績をあげている。

『コロナで変化するビジネスモデル』

クロスビープランニング　初心者でも気軽に楽しめる自転車で風を感じながら地域の魅力を再発見

スポーツバイクのレンタルやサイクルツアーの企画運営をおこなっている。初心者をサイクリングの世界に誘うことを意欲的に行い、着実にサイクリング市場の裾野拡大につながっている。スポーツサイクル情報のポータルサイトにより自転車業界を盛り上げている。

株式会社シコメルフードテック　飲食店の人手不足を支える！一店舗からでも使えるセントラルキッチン

セントラルキッチン事業をおこなっており、新型コロナの感染拡大防止のため、外食産業が壊滅的な状況下においてもテイクアウトやデリバリー、通販のニーズを受け、食材通販システム『タノメル』を開発。登録された飲食店のメニューがパッケージ化されて家に届く仕組み。また、飲食店で人的負担の大きい仕込み作業を支援する『シコメル』は仕込み作業を請け負う飲食店用の支援策。これは飲食店の支援だけではなく中小食品加工業者の新たな業務拡大につながることで期待されている。

チェルカトラベル株式会社　あなただけの旅行コンサルタントを目指して

女性の一人旅をプロデュースする旅行会社。新たなオンラインツアーとして『バスガイドによるガイド付き京都オンラインツアー』を展開。ある中学校からの依頼により、本来訪れる予定だった修学旅行のルートを撮影、映像にしながら○○中学校の皆さん？と話しかけながらガイドを行うなどの、本当に修学旅行に来たかのような演出が好評となり、多くの依頼が殺到している。『オンリーワンの旅を作ってもらう』ということが、これからの旅行業に求められるのかもしれない。

いかがでしたでしょうか。業種は違えど、様々な分野で工夫を凝らし、新たな働き方を進めている素晴らしい企業様の事例だと感じます。また、私共保険代理店の立場としては、以前とはかなり変わった業務を行う際の賠償リスクに関する保険や従業員様の福利厚生や労災に対するリスクに関する保険により、各企業様の抱えるリスクに対して備えるお手伝いが可能となります。新しい業務を行う前に現代理店の担当にお声がけいただくことも準備として必要だと考えます。

今回のまとめ

困難な時代だからといって、経営を投げ出したり諦めるのではなく、前向きに変化をし、工夫することでビジネスチャンスも広がってくるようです。ニューノーマルを求められる今だからこそ、現状の業務内容を見つめなおし、それに伴うリスクを洗い出し、あらゆる面での検討を進めていくのも良いかもしれません。

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