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業界の人材不足を救う?アルムナイ制度で「元社員」に活躍の場を

業界の人材不足を救う?アルムナイ制度で「元社員」に活躍の場を

「アルムナイ制度」をご存じでしょうか。「アルムナイ」とは「卒業生」「同窓生」をあらわす言葉です。今人事戦略の一つとして、退職した従業員「アルムナイ」を、自社への再雇用につなげるというこの制度が大きな注目を集めています。これまでは、入社した企業で長く働くという形が当たり前でした。しかし今は個人の様々な事情によって一度退職したり、転職したりと、流動化が進んでいます。人材の流動化が進むと、企業はなるべく自社にマッチした人材の採用、さらに今働いている人が辞めないようにする施策、どちらも力をいれなければなりません。そんな中、過去に自社で働いていた人を採用できるということは、ミスマッチを防ぎやすいというメリットがあります。それだけでなく、昔退職してしまった優秀な人材を再度雇用できるのであれば、つながりを持っておくことだけでもメリットがあるといえるでしょう。

【目次】

1.中外製薬の挑戦。アルムナイネットワークで再雇用制度を大きく衣替え

2.アルムナイ制度の運用ポイントをお教えします

3.再雇用に大きくアピール、保険を利用して福利厚生を充実させよう

4.今回のまとめ

 

中外製薬の挑戦。アルムナイネットワークで再雇用制度を大きく衣替え

2020年5月、中外製薬は退職者と企業を結ぶ「アルムナイ制度」を導入しました。

実は、これまでも同社にはすでに退職者再雇用登録制度自体はありました。しかし対象となっているのは、育児や介護などの事由で退職せざるを得ない社員に限定していました。退職後5年間は優先的に再雇用されますが、実際にはニーズが合わないためほとんど利用されておらず、制度として形骸化していました。そこで、同社は新たに制度を刷新し、長期を見据えた、高度かつ多様な人材の獲得、育成、配置に向けてアルムナイプロジェクトを始動させました。希望者はネットワークに登録し、ネットワーク上でOB、OG同士で相互に交流や情報交換をし、会社とも密につながりをもつことができます。制度の広報活動として、会社のHPやSNSで周知をし、社員に対しても社内報やイントラネットで制度の告知を行いました。結果、制度開始後に退職した人の実に8割が、このアルムナイネットワークに参加しているそうです。アルムナイ同士の交流の他にも、企業側からは最新の企業情報やキャリア採用情報を受け取ることができ、アルムナイのタイミングで再入社希望を出すこともできます。※労働新聞社参照

アルムナイ制度の運用ポイントをお教えします

では、実際にどのようにしてアルムナイ制度を取り入れるのでしょうか。まずは企業のアルムナイ採用方針などを明らかにし、従業員と退職者に丁寧に情報発信していくことが重要です。以下、具体的な手順をご紹介します。

1.復職するための条件を明確にしましょう

「辞めても復帰できるからいいや」と安易に認識されてしまうことはデメリットもあります。“誰でも復職できるというものではない”と、再雇用の条件や、スキル、経験などの基準を明確に提示できるようにしておきましょう。

2.受け入れ体制を整えておきましょう

採用基準などの条件を決めるだけではなく、受け入れる現場側の体制も整える必要があります。「昔いた人が入社する」ということは、その時にいなかった従業員にとっては「どんな人なのだろうか」と不安になることもあります。受け入れる側の従業員と懇談をする場を設けたり、再度雇用する時のフローに現場の従業員を入れるなど、アルムナイと現場の従業員のコミュニケーションがとれる機会を設けましょう。

3.アルムナイとどのような関係性を築くか、基準を明確にしましょう。

このような再雇用ができる関係を築くためには、どのようにコミュニケーションをとっていくかを決めなければなりません。アルムナイとのコミュニケーションの取り方としてはSNSでつながる、メールで連絡を取る、アプリを利用して登録者の管理を行うなど様々な方法が考えられます。コミュニケーションのとり方も、外部の方には出せない情報などがあるため、どのような情報を発信するのか、明確に基準を決めておきましょう。

4.アルムナイ制度があることを周知しましょう。

退職者にはもちろん、社内全体にアルムナイ制度があることを周知しましょう。退職者には最後の面談時に伝えたり、社内のイントラネットなどに掲載したりして案内しましょう。離職を考えている従業員はもちろん、そうではない従業員にとっても、「退職したからといって社員との関係を断ってしまう会社ではないのだ」と安心感を与えることができます

再雇用に大きくアピール、保険を利用して福利厚生を充実させよう

一度退職した従業員の方ともアルムナイ制度でつながり、再雇用による人材確保に繋げられるというお話をしてまいりました。退職前後で、働き方を変化させたいと希望する方も多くおられると思います。正社員、有期・無期雇用、パートタイムなど、どのような働き方でも長く勤めていただけるように、会社の福利厚生制度を充実させることも大切です。また、再雇用の際の、求職者への大きなアピールポイントにもなります。私たち保険代理店では、事業主様はもちろん、大切な従業員の皆様に安心して長く働いていただくため、労災の上乗せ保険としてケガだけでなくて、ご病気での入通院に対する備え、病気やケガで働けない間の所得補償など、様々な形でお客様のご要望にそったご提案をすることができます。補償だけでなく、付帯サービスとして、メンタルケアのカウンセリングサービスや、セカンドオピニオンアレンジ、またがん治療と仕事の両立支援のためのアドバイスや、活用いただける社会保障制度のご案内など、幅広くサポートをさせていただきます。アルムナイ制度の広報と共にこういった福利厚生制度のアピールもしておくことで、やむを得ず離職する方や、再雇用を望む方に「戻ってきても安心して働ける会社である」という印象を強く残すことができます。

今回のまとめ

一昔前は、退職したら会社とは縁が切れるという感覚がありましたが、時代の変化やSNSの発達により、退職者ともお互いのニーズさえ合致すればつながることができ、一旦退職した従業員に対する再雇用への道も開かれてきました。新規の採用そのものが難しい今の時代、広く門戸を開き、一度退職しても「また戻りたい」と思えるような会社にすることも重要です。在職中の従業員の方に対して福利厚生制度を充実させることが、後々、退職した方とも新たにつながるきっかけになるかもしれません。労災の上乗せなど、福利厚生制度に利用できる保険について知りたい方は、ぜひお近くの代理店などでご相談ください。

 

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