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今話題の『がん防災』、ご存知ですか?

今話題の『がん防災』、ご存知ですか?

現在、がんは生涯で2人に1人が罹患すると言われています。今や特別な病気ではなくなった「がん」ではありますが、自分自身が「がん」と診断されたときに全く不安がない、という方はいないのではないでしょうか?がんの原因や予防するための情報は世の中に溢れていますが、どんなに予防していても罹患する可能性があるのが「がん」の大きな特徴です。今回は経営者・事業者の皆さまにこそ知っておいていただきたい、話題の「がん防災」についての情報を提供したいと思います。

【目次】

1. 細胞ががん化する仕組み

2. がん防災の必要性

3. 今回のまとめ

 

細胞ががん化する仕組み

がんは「普通の細胞から発生した異常な細胞のかたまり」です。ケガをしたとき、正常な細胞は増殖して傷口をふさぎ、傷が治れば増殖を停止しますが、がん細胞は体からの命令を無視して増え続けるため、周囲の組織が壊れたり、本来がんのかたまりがあるはずがない組織でも増殖してしまいます。

多段階発がん

正常な組織から、がんに向かって段階的に進むことを「多段階発がん」といいます。がん細胞は正常な細胞の遺伝子に2個から10個程度の傷がつくことにより発生します。正常な細胞の遺伝子に傷がつき、異常をもった細胞が1つまた1つと増え、複数の異常をもった細胞がさらに増えて悪性度の高い細胞ができ、周囲に広がっていくのです。

がん遺伝子とがん抑制遺伝子

遺伝子に傷がついたことで細胞が増殖し続ける状態の遺伝子を「がん遺伝子」といいます。がん遺伝子が特定のタンパク質の働きを異常に強めることにより、がんにつながる増殖異常を引き起こします。逆に、細胞の増殖を抑制したり、細胞のDNAに生じた傷を修復したり、細胞にアポトーシス(細胞死)を誘導したりする働きをする遺伝子を「がん抑制遺伝子」といいます。これまでの研究でいくつかのがん抑制遺伝子が発見され、細胞死の誘導、細胞増殖の抑制、DNAの修復に重要な働きを持つことがわかっています。

エピジェネティックな変異

また、ヒトの細胞の中に存在するDNAがさまざまな外的要因(発がん要因)により遺伝子突然変異を引き起こすことがわかっていますが、遺伝子の傷は遺伝子突然変異以外にも細胞が分裂しても薄まることなく新しくできた細胞に伝達される異常があることもわかってきました。エピジェネティック(DNAの塩基配列を変えずに細胞が遺伝子の働きを制御する仕組みを研究する学問)な変異といわれ、多段階発がんのステップとして関与している場合があります。

※国立研究開発法人 国立がん研究センタ-「細胞ががん化する仕組み」より

このように「がん」の原因は外的要因だけではないため、誰でも罹患する可能性があるのです。

がん防災の必要性

ご存じのとおり、現在2人に1人はがんに罹患すると言われており、がん患者の3人に1人は高齢者ではなく現役の就労世代となっています。がんと告知された方の中には働けるのに退職してしまうという方が一定数いると言われていることからも、あらゆる企業・事業者にとって優秀な人材を失ってしまうリスクとなり得ます。地震や台風の被害を最小限にする為に防災訓練を行ったり防災リュックなどの事前準備をするように、自然災害のように突然襲ってくる「がん」についても事前準備とともに復興再建までの正しい知識と心構えを持つ必要があります。このような考え方が「がん防災」です。

※一般社団法人がんと働く応援団サイトより

「がん防災」は、病気になっても安心して働き続けることが出来る職場づくりである「治療と仕事の両立支援」にもつながります。病気になった従業員が抱える不安には、①職場の制度や理解といった仕事の不安、②働けない期間の収入減や治療費などのお金の不安、③治るのかどうかや治療法といった治療の不安などがあります。事業者が何も対策していなければ、職場で病気を理由としたハラスメントの発生、復職後の症状悪化、制度がないことで雇用トラブルが発生、といった影響やトラブルが起こるかもしれません。事前に制度を整備するなど対策をしておくことは、職場内でのチームワ-クが生まれる、治療に専念してもらい早期復帰に繋がるといった企業にとってのメリットとなるのです。さらに事業者には、

【健康配慮義務】健康診断実施後の事後措置等により、従業員の健康状態を把握し、従業員の健康保持のための適切な措置を取る義務

【憎悪防止義務】労働者の申し出の有無にかかわらず、雇用する従業員の健康状態が悪化しないよう防止する義務

【職場環境配慮義務】従業員が職場において病気を理由にハラスメント等の被害を受けないよう、働きやすい職場環境を保つことに配慮すべき義務

といった労働者の安全に配慮する様々な義務があります(労働契約法5条・労働安全衛生法23条・24条)。    ※AIG損害保険「治療と仕事の両立支援プログラム」より

今や従業員の健康リスクは経営リスクのひとつとなっています。職場環境や私傷病休職制度の整備や治療費や休職による収入減をサポ-トする見舞金制度の導入、予防から職場復帰まで従業員が抱える不安を専門家に相談できる相談窓口の設置といった対策を準備していく必要があるのではないでしょうか。

今回のまとめ

「がん防災」や「治療と仕事の両立支援」は、社員の安心だけでなく会社の成長に繋がります。「がん防災マニュアル」の無料配布や「治療と仕事の両立支援」に関する簡易診断サービスなどを無料で提供している保険会社もございます。気になる方はお近くの保険代理店までお気軽にご相談ください。

 

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