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SDGs2022企業の取り組み最新情報
2015年に国連で採択され、2030年までに達成すべき17の目標を定めたSDGs(持続可能な開発目標)は、今や世界の共通言語ともいえます。環境課題や社会課題に配慮していない企業は、消費者にネガティブに映ったり、利益を生み出すことは難しくなっていくことが予想されることから、SDGsは新時代の企業の生存戦略ともいわれています。とはいえまだまだ「具体的にどうしたらいいのかわからない」という企業様も多いのではないでしょうか。今回は自治体や企業の最新の取り組みからそのヒントを探してみましょう。
【目次】
1.福岡県での自治体と企業の連携取り組み
2.国内大手企業のSDGsの取り組み例
3.保険業界としてのSDGsへの取り組み
4.今回のまとめ
福岡県での自治体と企業の連携取り組み
福岡県は、県内企業のSDGsへの貢献を「見える化」するために登録制度を新設しました。「事業継続計画の策定」「長時間労働の抑制」など必須17項目と、選択項目のうち5項目以上を選び1年以内に取り組む内容を記載して同県のホームページで公表することが登録の要件となっています。
選択できる項目に上限はなく、各企業で力を入れている取り組みを公表することで企業のPRにつながったり、地元企業への就職希望者への大きなアピールになると考えられます。また、登録企業は商工会や金融機関などの会員・顧客向けの支援メニューを利用できたり、経営相談やSDGs関連の各種セミナーなどを無料で受けることが可能です(人材育成支援や国の認定取得に向けた支援などは一部有料)。さらに同県から低金利の融資を受けることもできます。
国内大手企業のSDGsの取り組み例
□大手テレビ局
SDGsという言葉は知っていても具体的な内容や「何をすればいいのかわからない」という声に応えて番組を企画。プレゼントクイズやキャンペーン、各種SNSと連動し、SDGsの啓発活動に努めました。
□コーヒーメーカー
「資源の活用」「ごみの削減」として、製品を詰める袋の廃棄物を繊維として、コーヒーを抽出した後の残渣などを染料として活用し衣服へアップサイクルしています。
□回転すしチェーン
小学校などで「持続可能な開発のための教育」の一助となる出前授業を行っています。実際の店舗で使用している回転レーンを使い、回転すしという子供たちに身近な題材から水産業や廃棄物の問題解決方法を考えます。
保険業界全体としてのSDGsへの取り組み
保険業界では社会保障制度の一翼を担う産業としてこれまでも様々な取り組みを行ってきましたが、今後もさらにSDGsに係る取り組みを強化していく流れです。
【生命保険業界】
◆少子高齢化を踏まえ、持続可能な社会保障制度の構築に向け「公私二本柱の生活保 障」の理念のもと、公的保証を私的保障で補完し国民生活の向上に向けた貢献の推進。
◆高齢者への対応を含む消費者目線に立った経営の推進、超高齢化社会において安心して健康に暮らすことができる社会の実現、健康寿命延伸に係る取り組みの推進。
◆生命保険が犯罪等に悪用されることを防ぎ、健全かつ公正な生命保険制度の運営を確保することを通じて、暴力や組織犯罪等の根絶への間接的貢献。
【損害保険業界】
◆未知のウイルスなどによって加速度的に社会が変容する中、新たなビジネスモデルやそれに伴うリスクに対応できる商品の展開。
◆多発化、激甚化する自然災害への対応等、損保業界に期待される社会的役割の多角的強化。ハザードマップ等による防災、減災への取り組み強化。
社会変容、大規模な自然災害の発生増加、テロやサイバー攻撃など様々な課題が顕在化する中で、保険業界全体として「健康長寿社会の実現」「安心安全で持続可能な社会の実現」「経済および国民生活の安定と向上」を行動規範とし取り組んでいます。
SDGs推進によって得られるもの
SDGs活動に取り組む際には、人・お金・モノなどのコストがかかります。中身のない形式的な取り組みにならないように、経営陣が積極的に関わり、本気で取り組んでいることを社内全体で共有しましょう。また最初から高すぎる目標を掲げて、負担が大きくなることを避け、事業に支障のない無理のない範囲から始めることも大切です。
【SDGsで得られるメリット】
1.経済面
※売上・利益の向上、新商品・新規事業開発力の向上
※環境負荷を少なくする活動によるコスト削減、生産性向上
2.環境面
※エネルギー・水の使用料削減
※資源や廃棄物の使用料削減、再利用
※温室効果ガス排出の削減
3.社会、人
※企業イメージ、信頼度の向上
※地域の皆様に愛される企業に
※人材不足の解消
※社員一人一人のモラル意識の向上
今回のまとめ
社会・環境に優しい事業を展開することで、企業自身も豊かで幸せになる経営の実現を目指すことができます。持続可能な開発目標の達成のために企業経営基盤の増強、リスクの削減など保険代理店でお手伝いできることがあるかもしれません。ぜひ一度お近くの代理店までご相談ください。
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