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テレワ-クにおける安全衛生の確保

テレワ-クにおける安全衛生の確保

令和3年3月、厚生労働省は使用者が適切に労務管理を行い労働者が安心して働くことができる良質なテレワークを推進するため「テレワ-クガイドライン」を改定しました。独立行政法人労働政策研究・研修機構「新型コロナウイルスによる雇用・就業への影響等に関する調査、分析PT」(令和3年7月)によると、在宅勤務・テレワークを週1日以上行っている労働者の割合は、新型コロナウイルス感染症の流行後である令和3年6月時点で約6割となっています。テレワークを実施した労働者の約4割が今後もテレワークの継続を希望している一方で、出社中心の働き方を希望する労働者の割合も56.1%と半数を超えており、今後はオフィスへの出社とテレワークを組み合わせた勤務スタイルが一般的になるのかもしれません。

今回は、テレワ-クにおける安全衛生の確保について再確認していきましょう。 

【目次】

1.テレワ-ク下における職場のストレス要因

2.テレワ-クを行う作業環境を確認する

3.今回のまとめ

 

テレワ-ク下における職場のストレス要因

新たな日常、新しい生活様式に対応した良質なテレワ-クを推進するため、令和3年3月厚生労働省が「テレワ-クガイドライン」を改定しました。

「テレワ-クガイドライン概要」では、テレワ-クにおける労務管理上の留意点や労働時間管理・相談窓口等についても詳しく説明されておりますが、その中でも「テレワークの導入・運用がもたらす就業への好ましくない影響と関連する要因」について取り上げています。一般的に「職場」「職場以外」「個人的」の3つが主なストレス要因に分けられます。ストレスの要因となる例を詳しくみてみましょう。

≪テレワーク下における職場のストレス要因≫

◆対人関係

・上司・同僚等との何気ない会話や相談がしづらくなることで、悩みを抱え込む。またコミュニケーション不足により孤独感・孤立感を感じる

・職場の人間関係が十分に構築できていない異動のあった者、業務を十分理解できていない新入社員が不安やストレスを感じる

・管理職が部下の状況の把握や管理に悩む

◆職場環境(物理的要因)

・自宅等の作業環境が整っていないことで仕事に集中できずストレスを感じる

・自宅等でパソコンや周辺機器が十分でないことで作業効率が低下し、ストレスを感じる

・自宅等で働く場合の光熱費等、経済的な負担にストレスを感じる

◆仕事の量的な負担

・お互いの働き方が見えづらくなることで、役割分担や業務内容が不明確になったり偏りが生じる

・労務管理等が難しくなり、長時間労働に気付きにくい等の問題が生じる

・新たな働き方や社会情勢に対応するため、仕事の負荷が過重になる

◆適性度

・ICTに苦手意識のある労働者が、テレワーク自体にストレスを感じる

・ツールをうまく活用できず、業務遂行が非効率的になることでストレスを感じる

◆職場環境(心理社会的要因)

・業務時間外にメールや電話等への対応を要求される、就業時間中に上司から過度な監視を受ける等のハラスメントがおこる

・テレワークを実施できる労働者とそうでない労働者の処遇や評価について不公平感や不安を感じる

≪職場以外の要因≫

◆家庭環境

・自宅等でのテレワークに対して家庭での理解・協力が得られないことでストレスを感じる

・一人暮らしの場合、疎外感や孤独感等を感じる傾向がある

◆ワーク・ライフ・バランス

・通勤がなく時間に関わらず業務を行うことが出来るため、仕事とプライベートの区別があいまいになる

≪個人的な要因≫

◆生活習慣・体調管理

・通勤や外出等がなくなることで運動不足に陥る、生活リズムが不規則となり食事や睡眠が十分に取れなくなる

・気分転換がしにくく、身体的な体調不良をきたす                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

※厚生労働省「テレワ-クガイドライン」より

作業環境の確認と労働者の安全衛生管理

「テレワ-クガイドライン」では、事業主、企業の労務担当者用の「テレワークを行う労働 者の安全衛生を確保するためのチェックリスト」と労働者本人が確認するための「自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリスト」も掲載されています。ここでは、労働者が自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリストの各項目を確認していきます。在宅勤務にあたり、各労働者の作業環境を全て把握することは困難です。快適な作業空間を確保することで、ストレスの要因を減らすための地道な努力となりますが、労働者自身がチェックし不十分な点を事業者と話し合い改善を図るといった仕組みをつくり、ハラスメントと受け取られることのない労働者の安全衛生管理を行っていきましょう。「自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリスト」の各項目は以下のとおりです。

≪作業場所やその周辺の状況について≫

□作業等を行うのに十分な空間が確保されているか

□無理のない姿勢で作業ができるように、机・椅子やディスプレイ・キーボード・マウス等について適切に配置しているか

□作業中に転倒することがないよう整理整頓されているか

□その他事故を防止するための措置は講じられているか

≪作業環境の明るさや温度等について≫

□作業を行うのに支障ない十分な明るさがあるか

□作業の際に、窓の開閉や換気設備の活用により、空気の入れ換えを行っているか

□作業に適した温湿度への調整のために、冷房、暖房、通風等の適当な措置を講ずることができるか

□石油ストーブなどの燃焼器具を使用する時は、適切に換気・点検を行っているか

□作業に支障を及ぼすような騒音等がない状況となっているか

≪休憩等について≫

□作業中に、水分補給、休憩(トイレ含む)を行う事ができる環境となっているか

≪その他≫

□自宅の作業環境に大きな変化が生じた場合や心身の健康に問題を感じた場合に相談する窓口や担当者の連絡先は把握しているか

※厚生労働省「テレワ-クガイドライン」より

厚生労働省「テレワ-クガイドライン」(下記参照)では、より具体的な内容やチェックリストチェック時の観点についても記載されています。必要に応じてご活用ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000807036.pdf

今回のまとめ

テレワークは労働者のワーク・ライフ・バランスの確保、企業の業務効化による生産性の向上といったメリットがある反面、労働時間の把握が難しく長時間労働に繋がる可能性やコミュニケーション不足によるメンタルヘルス不調につながる恐れも指摘されています。

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