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『賠償保険についてはここをチェック』塗装工事業の賠償事例から保険でのカバー内容とは?!
塗装工事は建物の屋根や外壁の塗り替える工事を行います。一般的に10年に1回のタイミングで建物を塗り替える必要があると言われております。建物は常に雨や風や紫外線にさらされており、塗膜寿命は平均10年で劣化し、防水性能が切れてしまう可能性があります。その防水性能を切れたまま放置しておくと雨漏りや建物の内部が腐食してしまう原因になります。塗装工事や防水工事などの定期的なメンテナンスを行うことにより建物の劣化を防ぎ大切な建物を長く使用できるようになります。
汚れが目立つなどの見た目の問題も大事ですが建物の保護の観点からも大切な外壁塗装工事ですが、単純に色を塗るだけではなく高圧洗浄や下地処理さらにひび割れの補修など様々な作業があります。
今回は塗装工事業さま向けの”第三者賠償保険”の基本的な内容と保険で対応できる事、できない事についても触れていきたいと思います。
【目次】
1.塗料飛散だけではない!!様々な賠償事故例
2.『工事賠償保険のここに注意!』3つの注意点とは
3.今回のまとめ
塗料飛散だけではない!!様々な賠償事故例
塗装工事を施工する際に最も心配な賠償事故は塗料の飛散事故だと思います。
一般的な請負賠償保険や業務遂行・施設賠償保険にご加入の場合は塗料の飛散事故は補償の対象になります。さらに塗装工事は塗料飛散以外にも対物賠償事故が発生する可能性があります。塗装工事の一般的な工事の流れと発生する可能性がある事故について触れていきたいです。
塗装工事の賠償保険で対応できる事故例と損害金額について
足場工事
事故例 足場の組立中に下請けの足場屋さんが資材を落下させてしまい、施主のカーポートに直撃。カーポートの取り換え費用として約28万円の損害
養生作業
事故例 室外機を移動させる際に手が滑って室外機を落下させてしまった。落下した衝撃で室外機の内部の部品の一部が破損し異音がするようになった。約5万円の損害
高圧洗浄・下地処理
事故例 マンションの高圧洗浄を行っていたところ、水がエレベーターの内部に侵入してしまい一時的にエレベーターがストップしてしまった。点検と復旧費用等で約15万円をエレベーターの管理会社に請求された
下塗り・中塗り・上塗り
事故例 小学校の校舎の塗り替え工事を受注。風が強い日に塗料が飛散し先生方の車10台に塗料が付着。洗車しても塗料が落ちず修理工場にて修理。合計で約180万円の損害
足場解体
事故例 足場の解体中に誤って足場を落下させてしまい、一階の窓枠に直撃。窓の取り換え費用等で約40万円の損害
足場工事や養生作業など塗装工事に付随して行われる作業中に事故が発生してしまっても、賠償保険の補償の対象となります。また今回、足場屋さんなど保険契約者からみて、下請けにあたる業者が起こしてしまった事故に対しても保険が効く可能性がございますので、いざという時の為にも補償内容の確認は普段から行っておきましょう。
『工事賠償保険のここに注意!』3つの注意点とは
塗装工事における賠償保険について、事前にチェックしておきたい注意点が3つございます。以下をご覧ください。
①色間違いや塗りむらのやり直し費用について
施主から色が気に入らないから塗りなおして欲しいとか、塗りむらがあり出来栄えが気に入らないからやり直して欲しいと言われた場合に賠償保険でやり直し費用が補償できるのか質問を受けることがあります。対人対物事故が起きていない場合は賠償保険の補償対象外です。基本的には色間違いや出来栄えが気にいらない事だけでのやり直し費用は工事賠償保険では対象外と考えて下さい。
②壊した物の時価が修理代より低い時
賠償責任保険は法律上の賠償責任を補償する保険になりますので、損壊させてしまった物の価値(時価)が修理代金より低い場合には、時価までしかお支払いできません。
例えば、時価30万円の車の修理代が60万円かかる場合は賠償保険での保険金のお支払いは30万円になります。
ただ近年、対物超過費用のような超過した修理代を補償するような特約が付いた保険も新しく販売されています。
③現場内にて高所作業車などの車両を使用して事故を起した場合
現場内で自家用車や高所作業車などの車両を使用中に事故を起こしてしまった場合は、工事保険の使用に関して少し複雑になります。基本的には該当車両が自動車保険に加入している場合は自動車保険が優先されます。
自動車保険に加入してない車両やナンバーが無く公道を走行しない自動車保険に加入して無い車両に関しては、”現場内に限り”工事保険の補償対象となります。
建設業の保険についてはこちらのまとめ記事でお悩み解決!ぜひご覧ください>【まとめ記事】これを見れば「建設業」で”今”必要となる保険がわかります!!”約10年”の実績をもつ名古屋の損害保険代理店が徹底解説
建設業28業種についてはこちらのコラムもご確認ください>【保険代理店”目線”のまとめ記事】28種類もある建設業の種類について「建設業許可」で分類される各業種を徹底解説!
今回のまとめ
以前に比べて塗料飛散の事故は、減少傾向にあるようです。しかし突風が吹いたり予測不可能な出来事も発生するので事故を0にすることは難しいです。
また足場屋さんなどの下請けさんが対人対物事故を起こした場合でも、賠償保険の補償の対象に含める事が出来ます。マンションの大規模修繕を施工する業者さんはもちろんの事、一戸建ての塗り替えを行う業者さまも賠償保険にご加入する事により安心して業務を行う事が出来ると思います。
◆建設業の保険のお悩みは名古屋の損害保険代理店、保険ポイントまで是非ご相談ください。小さなことでもお気軽にどうぞ!
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