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【食の安全に対する準備】異物混入等に対するリコール保険とはどのようなものか

【食の安全に対する準備】異物混入等に対するリコール保険とはどのようなものか

「食の安全」が求められている時代において、食品や飲料品に万が一でも異物が混入してしまった場合には製造元や販売元は何らかの対応を迫られる事になります。

消費者に健康被害が発生した場合は、病院代や慰謝料など被害者から請求された損害賠償金を払わなければなりません。ただ健康被害の発生の有無にかかわらず、異物が混入した製品や偶然にも汚損してしまった商品は回収する必要があります。そのような回収費用の準備に生産物品質保険が役に立ちます。今回は食品や飲料品、化粧品等のリコール保険について触れていきたいとおもいます。

【目次】

1.自主回収する形をとることが多い、食品回収(リコール)について

2.生産物品質保険は回収費用!PL保険は事故の際の対人・対物と覚えましょう

3.今回のまとめ

 

自主回収する形をとることが多い、食品回収(リコール)について

食品回収は法令に基づくもの、法令に基づかないものが存在し実は年間1000件以上の商品がリコールの対象となっております。そのほとんどが法令に基づかない自主回収という形で行われており、企業がブランドイメージや信頼を守るためや健康被害の発生を未然に防ぐために行われております。

以下実際のリコール事例です。

・「えびマヨ細巻」にサーモンマヨ細巻の表示を行い、「えび」のアレルギー表示が欠落していたことから回収することになりました。

・お好み焼きを要冷蔵保存のところ常温保存と表記して販売したことから回収することになりました。

・検査食において医療機関から異物(パウチ片)混入の申し出が複数あり、製造過程での異物混入と判断したため、賞味期限内のロットをすべて回収することになりました。※現在までに健康被害のなどの情報はない

・桜餅、くずもち、草餅などの一部商品において消費期限・賞味期限を5月印字とするところを8月と印字したため回収しました。※健康被害の発生の報告はされていない

 

食品に関しては健康被害の発生前にリコールとなるケースがほとんどで消費者や販売店や卸売業者などが発見し製造元に申し出て、自主回収となるケースが多いようです。

生産物品質保険は回収費用!PL保険は事故の際の対人・対物と覚えましょう

食品回収が発生した場合、世の中にすでに流通している商品を回収する必要があるので、特に全国規模で販売している商品などでは回収費用が莫大な額になってしまいます。

生産物品質保険ではリコール時に発生する様々な費用を補償する保険です。

お支払い対象の事故

第三者による異物混入事故

例)販売している菓子に毒物を混入したという強迫電話があり至急回収しました。

 

安全が損なわれる偶然な汚染事故

例)提供した食材に黄色ブドウ球菌がみつかり、食中毒の恐れがあるので回収しました。

 

瑕疵ある偶然な汚染事故

例)工場ラインで輪ゴムが誤って食品に紛れ込んでしまい、社告を掲載し回収しました。

 

行政機関による回収指示事故

例) 異物混入の恐れがあるため産業廃棄物処理業者に処分を依頼したビーフカツの流通が判明。施設で調理・販売されていたことがわかり、市から公表を行いました。

 

 

お支払いの対象事故に関しては各保険会社により内容が異なるケースがありますが、異物混入事故などでは会社に不満を持った従業員が悪意を持って異物を混入したケースでも補償対象となります。また偶然な汚染事故のなかに、アレルギー表示の誤表示や使用方法や取り扱い方法の誤表示や表示漏れ、賞味期限・消費期限の誤表示や表示漏れ等も含まれます。

お支払いする保険金の内容

回収費用・喪失利益・広告活動等費用・生産活動維持費用・コンサルティング費用等があります。

特に回収費用では新聞や、雑誌、テレビ、ラジオまたはこれらに準ずる媒体による社告費用やコールセンターの設置費用さらに在庫や回収品等の廃棄に関わる費用等がお支払いする保険金に含まれております。また専門家や第三者の調査機関からの助言やコンサルティングを受けた場合はそれらに対して支出した費用もコンサルティング費用として保険の対象となります。

生産物品質保険は回収費用!PL保険は事故の際の対人・対物と覚えましょう

PL保険(生産物賠償責任保険)に加入しているので、別途リコール保険に加入する必要はないと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、保険の補償内容は大きく違います。PL保険は生産物によって健康被害や財物損害の被害を被った消費者や相手方への損害賠償金や訴訟に要した費用を補償する保険であり、回収費用は保険金のお支払いの対象になっておりません

一部PL保険の特約で回収費用も補償されているケースはありますが、実際に消費者に健康被害が発生したケースでしか回収費用がお支払いできないなど、補償範囲が生産物品質保険に比べて狭く限定されています。

今回のまとめ

インターネットの普及や物流網の整備により、日本国内はもちろん世界中の方に製品や商品をお届けできる環境が整っております。そんな中で万一、食品回収の事案が発生した場合は広範囲に渡って回収する必要が出てきますので多大な費用と労力がかかります。

食品や飲料品を製造販売されている企業様ですでにリコール保険に加入されている会社も加入されてない会社もあると思いますが一度、補償内容や補償範囲の確認をされる事をお勧めしております。

 

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