名古屋市の損害保険・生命保険代理店なら保険ポイント「お知らせ・コラム」ページ

お知らせ・コラム

土木一式工事業にひそむリスク、、、『死亡事故労災事例からリスクを想定・必要となる任意労災!』

土木一式工事業にひそむリスク、、、『死亡事故労災事例からリスクを想定・必要となる任意労災!』

土木一式工事業とは、主に元請けとして請け負うような仕事を想定しています。また、一式とあるように、「総合的な企画、指導、調整のもとに土木工作物を建設する工事(補修、改造又は解体する工事を含む)」となっています。総合的に請け負うのが土木一式工事業の特徴であり、そのうちの一部のみを請け負う場合は、それぞれに該当する工事となります。そのような元請け的な仕事を請け負う土木工事業において一番多い労災は墜落・転落事故となります。事故の発生状況や起因を理解しながら万一に備え労災を減らしていきたいものです。

【目次】

1.土木工事業において一番多い労災事故は墜落・転落となります

2.ブル・ドーザーの転落事故からの注意点・備えておきたい任意労災!

3.今回のまとめ

 

土木工事業において一番多い労災事故は墜落・転落となります

職場のあんぜんサイトによると、土木工事業における起因物別・事故の型別死亡災害発生状況を開示しており、土木工事業において合計520人の死亡災害の中で、墜落・転落事故がランキングトップとなり、118件の死亡災害が起きていることが読み取れます。また、その他の事案をみるとまんべんなくさまざまな事故で死亡災害が起きており、転倒、激突、飛来・落下、崩壊・倒壊、はさまれ・巻き込まれ、おぼれ、など多様な事故が起きています。

出典:職場のあんぜんサイト 「安全衛生年鑑 平成元年版」(中央労働災害防止協会)

リンク>https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/tok/1988/tok_0108.html

ブル・ドーザーの転落事故からの注意点・備えておきたい任意労災!

実際の労働災害から転落事故についての危険性を考えつつみていきましょう。

労働災害事例

採土場の頂上にとめておいたブル・ドーザーに給油を行うため採土場の斜面をブル・ドーザーで下る際、ブル・ドーザーが横転落下し、運転席がつぶれ、運転していた作業者が運転席の屋根と機体の間に挟まれて死亡事故が起きてしまいました。

※職場のあんぜんサイト 労働災害事例参照

事故の詳細

今回の労働災害が発生した採土場は、被災した作業者が所属する事業場が主として自社で施工する土木現場において使用する山砂を採取するための小高い丘で、斜面の傾斜は30度~40度でした。採土場では建設用機械が多用され、急斜面であるため、採土場の周囲を迂回しながら頂上に通じる専用の道もつくられていました。建設用機械はその道を登って所定の位置にいき、ブル・ドーザーで表土を剥ぎ、表土の下にある山砂を押し集め、集まった砂をドラグ・ショベルでダンプトラックに積み込んでいました。災害発生の当日、被災者は別の採土場での仕事をした後、この採土場に到着し、同僚に声をかけ、丘になっている採土場の頂上付近に置いてあったブル・ドーザーに乗り込み作業を始めましたが、燃料がなくなりブル・ドーザーが動かなくなりました。そこで被災者は電話で給油車を呼び、給油車が丘の下の広場になっている所に到着しました。被災者は少量の燃料をポリタンクに移し、頂上まで運んでブル・ドーザーに入れ、ブル・ドーザーに乗って丘を降り、給油車の近くまでいってから給油を行おうと考えていました。被災者はブル・ドーザーのエンジンを再始動させ、頂上から排土板で土を押しながら前進で掘削斜面を降りていきました。ところが、掘削斜面の途中に露出した岩があり、ブル・ドーザーが岩に乗ってしまったために滑り、横向きになって斜面を一回転して落ちました。ブル・ドーザーは斜面の中に段上に造られた平面で止まりましたが、運転席の屋根はつぶれ、被災者はつぶれた屋根と機体の間に挟まれたまま運転席に閉じ込められました。同僚がドラグ・ショベルを運転し、屋根を持ち上げ被災者を助け出し、被災者は救急車で病院へ運ばれましたが死亡してしまいました。

事故の原因

・建設用機械の専用通路として設けられている道を通らず、勾配がきつく不安定な掘削斜面を前進で下ったこと。

・採土場には常駐者がおらず、パトロール等も行われていない為、安全管理が行き届いていなかったこと

上記の2点が主な原因となります。

事故への対策と企業としての保険準備について

・設けられている専用通路を通るようにすること。

・ヘッドガードは使用場所の状況に応じた丈夫な構造とすること。※ヘッドガードとは運転席の屋根のことです

・作業中に危険な箇所で給油業務を行う必要がないように、機械の管理、作業開始前の点検等を行うこと

上記の3点が主な対策となります。

また、今回のように建設用機械、重機をつかうような作業の多い土木一式工事業において、死亡事故は隣り合わせとなります。死亡事故が起きてしまった際や、障害がのこるような重大災害が起きた際には、政府労災だけでは必要最低限でしか賄いきれません。企業として慰謝料、お見舞金、をお支払い出来、万が一の労災訴訟に対しての企業防衛ができるように、任意労災の備えは必須とも言えます。

 

建設業の保険のことならこちらのまとめ記事をぜひご覧ください>【まとめ記事】これを見れば「建設業」で”今”必要となる保険がわかります!!”約10年”の実績をもつ名古屋の損害保険代理店が徹底解説

建設業28業種についてとりあげたこちらの記事もぜひご覧ください>【保険代理店”目線”のまとめ記事】28種類もある建設業の種類について「建設業許可」で分類される各業種を徹底解説!

 

今回のまとめ

土木一式工事業として一番多い死亡災害は墜落・転落事故となっています。ひとたび労災が起きてしまうと重大災害へ発展しやすい業種となりますので、あらかじめ今回のような事故事例を想定しながら、現場の保険を完備していくことで、企業防衛をしていくことをおすすめします。また、未然に労災を防ぐためにも、社内体制や建設用機械の管理を行き届かせ、労働災害を極力減らす努力をしていきましょう。

 

■建設業の保険のお悩みご相談はぜひ株式会社保険ポイントへお声がけください!!業界に詳しい弊社スタッフがわかりやすく丁寧にご案内いたします。加入証明が必要な場合や元請けから保険加入の指示を受けたりされていませんか?お困りごとからご相談までなんでもお気軽にどうぞ!

TEL>052-684-7638

メール>info@hokenpoint.co.jp

 

お電話でもメールでもどちらでもお待ちしております。