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事故例でみる!建具工事業様向け工事保険の加入ポイント
建具工事とは建物や倉庫などに木製または金属製の建具を取り付ける工事です。
具体的にはシャッター取付工事、金属製カーテンウォール取付工事、建具取付工事、サッシ取付工事などを行います。取り付ける建物や取付け場所により、高所作業車の上や足場に乗って作業を行うケースもあり重大な事故につながる事もあります。また設置するシャッターなどの製品自体が重量の重いものが多いので慎重な作業が必要となります。今回は建具工事業様に必要な保険のポイントを見ていきたいと思います。
【目次】
1.多発!!電動シャッターに挟まれる事故
2.意外と多い施行中の賠償事故
3.今回のまとめ
多発!!電動シャッターに挟まれる事故
電動シャッターは非常に重く、突然シャッターが落下したり誤作動で挟まれた場合大きな事故に発展してしまいます。過去にもシャッターに挟まれ負傷する事故が多数発生しておりますので注意点と対応できる保険について見ていきたいと思います。
事故例1 作業員が店舗のシャッターを修理中に挟まれて死亡
電動シャッターが降りてこなくなったからと修理依頼を受けて現場で作業を行う。
安全装置を外して作業を行っていたところシャッターが自重(400kg)で突然降下しシャッターの下で作業していた作業員が挟まれて病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
☆ポイント
従業員または下請けさんがシャッターの取付け作業中に起こってしまった事故なので労災保険での対応となります。より手厚い補償と万一の労災訴訟等のリスクに備えて任意労災(労災の上乗せ)にご加入されている企業様が多いです。シャッターの落下事故では指や足を挟んでしまう事故も多数発生しております。また労災事故としては高所作業での転落事故やシャッター以外にも重量物による下敷きになる事故が発生しております。
事故例2 チェーンが破断してシャッターが落下し2人が負傷
半分程度開いていた店舗の電動シャッターを全開にするため作業をしたところ、チェーンが破断してシャッターカーテンが落下。シャッターカーテン下に腰かけていた2人に当たった。一人は頸椎と胸椎を骨折。もう一人も12針を縫う怪我を負った。
☆ポイント
設置後の事故なので生産物賠償保険での対応になりますが、チェーンが切れた原因が設置業者にあるのか、店舗のメンテナスが悪いのか、メーカーの製品の欠陥なのかにより責任の所在が変わってきます。設置ミスであれば設置業者の責任となってしまいますので生産物賠償保険(引き渡し後の賠償責任保険)での対応となります。シャッターの安全装置の誤作動で人や自動車に損害をあたえてしまうケースや、設置ミスでカーポートが倒壊した事故例等もありますので事故原因が施工ミスの場合は賠償責任を負う可能性がございます。
意外と多い施行中の賠償事故
・施工中によくある事故例
・シャッターを取付ける場所を間違えてしまった。もう一度取り外して正しい位置に取り付けたが、建物に余分な穴を空けてしまった。
・住宅の現場にて荷台で荷物を運んでいる最中に、隣の家のフェンスにぶつけてフェンスを損壊させてしまった。
・二階のベランダの手すりを設置中に材料を下に落としてしまい、住人の車に落下。車を傷つけてしまった。
☆ポイント
上記のような施工中に起きた対人対物事故に関しては、請負賠償保険や第三者賠償保険で対応が可能ですのでご加入をお勧めしております。ただし元請けやメーカーからシャッターやサッシなどを支給資材として受取り設置する場合は受託物に関する補償が必要になります。
・メーカーから支給されたシャッターを現場で傷つけてしまい取り換えるように言われた
・トラックでシャッターを運搬中に自損事故を起こしてしまい、支給資材のシャッターを損壊させてしまった
上記の事故例のように支給資材を損壊させてしまった場合、受託物に関する補償が無いと補償されないケースがございますので、支給資材に関する補償の内容等はご確認しておいてください
建設業許可28業種についての関連記事はこちらのリンクをご覧ください▶【保険代理店”目線”のまとめ記事】28種類もある建設業の種類について「建設業許可」で分類される各業種を徹底解説!
今回のまとめ
消費者安全調査委員会の調べでは、車庫の入り口などに設けられた電動シャッターの使用者が死亡または重傷を負った事故は2001年から2017年までの16年間で27件発生しているとのことです。
施工ミスでの引き渡し後の事故や作業中の事故で重大事故に発展してしまうケースも多いので安全にそして正確に作業することはもちろんの事、保険で万一の事故に備えておく事も重要かと思います。
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