お知らせ・コラム
【タイル・れんが・ブロック工事業】におけるリスクに備える〈骨折や指切断に気を付けましょう〉
タイル・レンガ・ブロック工事業とは、レンガやコンクリートブロック等による工作物を築造し、または工作物にれんが、コンクリートブロック、タイル等を取り付け、または張り付ける仕事をいいます。この業種の中では骨折や指の切断事故などがあります。重いものを扱うからこそ起こるリスクを知ることとそれに対応する損害保険の準備も必要です。
今回は、タイル・れんが・ブロック工事業とは?というお話から、業種ならではのリスクとその備えについて考えてみましょう。
【目次】
1.他の専門工事との境界が紛らわしい「れんが・ブロック工事」
2.タイル・れんが・ブロック工事業にはケガや賠償のリスクがあります
3.今回のまとめ
他の専門工事との境界が紛らわしい「れんが・ブロック工事」
タイル・れんが・ブロック工事業は、とび、土工、工事業や石工事業と混同することが多い工事業です。この業種では以下のような工事をすることができます。
・コンクリートブロック積み(張り)工事
・レンガ積み(張り)工事
・タイル張り工事
・築炉工事
・スレート張り工事
・ALC工事 etc・・・
赤字の部分は他工事との境界が紛らわしいので注意が必要です。
※コンクリートブロックにより建築物を建設する工事はタイル・れんが・ブロック工事となりますが、土工工事において規模の大きいコンクリートブロックの据え付けを行う工事は「とび・土工工事業」の許可が必要になります。建築物の内外装として擬石等を張り付ける工事や法面処理、または擁壁としてコンクリートブロックを積み、はり付ける仕事は「石工事業」の許可が必要となります。
※スレート張り工事とは、スレートを外壁にはる工事となり、スレートにより屋根をふく工事は「屋根工事業」の許可が必要になります。
タイル・れんが・ブロック工事業にはケガや賠償のリスクがあります
タイル・れんが・ブロック工事業においても、様々なリスクが存在します。
【ケガ、死亡のリスク】
・工事中、資材を誤って自分の足の上に落とし、骨折した。
・サイディング加工中に、指を誤って切断した。
やはり、重いものを扱うので、骨折や加工中の指切断など、重大災害が起きています。労災だけではなく、任意労災により会社からお見舞金をお出しできる環境を整えましょう。
【賠償事故リスク】
・れんが積み工事中、高所から誤ってれんがを落とし、隣接するカーポートの屋根を突き破って穴をあけてしまった。
・ブロック積み工事終了後、ブロックが崩れて通行人にケガを負わせてしまった
・不十分な施工のためタイルの浮き、剥落が起こってしまった。(※タイルが浮いただけですと、対人対物事故が起きていないので、単純に仕事のミスとなり、保険では賄えない可能性があります。)
物損や対人事故は賠償保険の対象となる可能性があります。現在の保険内容を確認しましょう。
【財物損害リスク】
・水災により、倉庫に保管していた資材が使い物にならなくなった
・資材が盗難にあった
組み立て保険や工事保険、物損害の特約により、保険対象と出来る場合があります。
このように、一歩間違えれば作業員のケガや、高額な賠償リスクや損害リスクがひそんでいます。
作業員がケガで骨折等すれば入院が必要になり、その間の入院費や、働けない間の収入をどうするのかという問題が出てきます。また、作業中に起こった賠償事故では、モノに対する損害賠償だけならまだしも、第三者にケガを負わせたり、死亡、後遺障害となってしまった場合、その賠償額は今や億単位にのぼることもめずらしくありません。
企業としてこのような事態に備えるために以下のような保険が活用できます。
1.従業員のケガや病気による入院、またその間の収入補償に関する保険
2.企業向けの財産保険、賠償責任保険
建設業28業種の他の業種についてのまとめ記事はこちらをご覧ください。まとめ記事▶【保険代理店”目線”のまとめ記事】28種類もある建設業の種類について「建設業許可」で分類される各業種を徹底解説!
今回のまとめ
対人、対物への賠償の備えや従業員のリスク、雇用問題などに対して保険で備えることは、大きなリスク回避手段となります。また、常に人手不足の建設業界において、上記のような保険を利用して福利厚生制度の充実をはかることは、建設業界を目指す求職者に対して大きなアピールポイントとなるのではないでしょうか。
自分の会社はどんなリスクに備えるべきなのか、お気軽にお近くの代理店などにご相談されてみてはいかがでしょうか。
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