お知らせ・コラム
建設現場でのマンネリ解消「活きたKY活動」はできていますか?
建設現場ではなじみの深い安全活動の一つである危険予知(KY)活動。作業員自らが危険に気づくためにかかせない活動です。
ところがこのKY活動、慣れやマンネリによる形骸化が問題になっているのをご存知でしょうか。KY活動やKYT(危険予知訓練)は、労災事故を防ぐために中身のある内容にすべきであり、ただなんとなく実施しているだけでは意味がありません。仕事中の万が一のケガや病気には、政府労災や、労災の上乗せ保険によって金銭面の補償をはかることはできます。しかしそもそもの前提として、ケガや病気はしないにこしたことはありません。
KY活動や危険予知訓練が「いつも同じテーマ」「やれと言われるから仕方なくやっている」という状態では「KYはやっているが事故が減らない」「KYのテーマと同様の事故が起きてしまう」ということになりかねません。
さて、あなたの職場では、活きたKY活動ができているでしょうか?
【目次】
1.マンネリ化チェック。あなたの会社は大丈夫ですか?
2.危険予知訓練(KYT)が目指すものとは?
3.今回のまとめ
マンネリ化チェック。あなたの会社は大丈夫ですか?
下記チェックリストを確認しつつ、マンネリ化を防いでいきましょう。
その1 みんなであいさつをしていますか?
①はっきり大きな声でしている
②お互いの顔を確認しながらしている
その2 朝礼・終礼の様子はどうですか?
①みんなが毎日参加している
②健康状態の問いかけ、確認、配慮をしている
③リーダーだけでなくメンバーも発言している
④ヒヤリ・ハットを報告している
⑤指さし唱和などで一体感を高めている
その3 作業指示はどのようにしていますか?
①「なぜ」「なにを」「どのように」を踏まえ指示している
②作業者の疑問点に積極的に応えている
③わからないことは指示者に遠慮なく質問させている
④指示受け者に5W1Hで復唱させ、指示が誤りなく伝わったことを確認している
その4 毎日のミーティングにKYが組み込まれていますか?
①毎日KYをしている
②自分たちがケガをしないための活動だと知っている
③メンバー全員が何らかの発言をしている。
④メンバー全員の合意で進めている
その5 作業にKYが活かされていますか?
①KYが事故防止に役立っている
②KYで決めたチーム行動、指さし呼称を現場でも実施している
③整理整頓を自らおこなっている
④危ないことを見かけたら、お互い注意しあっている
⑤職場の問題をみんなで話し合っている
その6 経営者、管理監督者はKY活動を?
①職場のKY活動に関心をもっている
②職場を毎日巡回している
③作業者に労いの声をかけている
④作業の危険や対策を尋ねて危険について一緒に考えている
⑤危険な様子を見て見ぬふりをしないで注意している
特に「その2」「その3」「その6」で半分以上の設問への答えが「いいえ」となる場合は職場のKY活動がマンネリ化している恐れがあります、注意しましょう。
危険予知訓練(KYT)が目指すものとは?
危険予知訓練(KYT)とは、危険を危険と気づく感受性をミーティングによって鋭くし、情報を共有し合い、それをミーティングで解決していく中で問題解決能力を向上していくトレーニングです。作業行動の要所で指差し呼称を行うことにより集中力を高め、チームワークで実践への意欲を高める手法をとります。
危険予知訓練は、「先取り的」「参加的」な明るい「ゼロ災」職場風土づくりをめざしています。長い目で見れば、安全だけを優先すればよくて、生産効率や品質など他の問題解決は後回しで良いということはありえません。危険を予知・予測し、安全を先取りする感受性やチームワークは、当然すべてにおいての問題解決へと帰結します。KYTが安全運動にとって画期的なのは、とかく暗い話題になりがちな事故や労働災害について、明るく前向きに、本音の話し合いができるようにした点にあります。
その話し合いの中で職場の人間関係も、雰囲気も明るくなり、チームワークもよくなり、職場風土が変わっていく。職場風土がそうなった時、はじめてKYTが定着したといえるでしょう。
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今回のまとめ
KY活動やKYTは「やらされる」ものではなく、「全員参加で安全衛生を先取りしよう」というものです。職場の仲間のため、自分の生命のため、さらには家族を悲しませないために、率先してその趣旨を理解し実践することが大切です。労災事故が起こった時、お金の面では政府労災や、労災の上乗せ保険で備えることはできます。しかし事故や病気は起こらないにこしたことはありません。ゼロ災、ゼロ疾患に少しでも近づくために、中身のある危険予知活動、危険予知訓練を行うことが大切なのです。
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