お知らせ・コラム
【あとになって慌てないために】住宅用火災保険の注意点を確認しておきましょう
住宅を購入したり、新しく住宅を建てた時など火災保険にご加入するかと思いますが保険料だけで火災保険を決めていませんか?当然同じ内容であれば1円でも保険料が安い保険会社の火災保険にご加入したほうが良いかと思います。
しかし近年の住宅用の火災保険は、保険の対象や引き受け方法が多様化しており、様々な特約もございますので、補償内容や引き受け範囲などを確認のうえ加入する必要があります。
【目次】
1.高価な指輪や高級腕時計は明記物件なのか家財なのかを確認しておきましょう
2.台風が起きたとしましょう。屋根やカーポートの損害は気になりませんか?
3.今回のまとめ
高価な指輪や高級腕時計は明記物件なのか家財なのかを確認しておきましょう
ご自宅の中で保管される貴金属や高級時計には注意が必要です。以下の例を参考に解説していきます。
盗難事故のケース
例:窓を割られて空き巣に入られて、高級時計や宝石、貴金属を盗まれてしまったので保険金請求を行った。しかし宝石や貴金属を明記物件に明記してなかった為、十分な保険金が支払われなかった。
家財の損害で問題になるケースが多いのが明記物件と呼ばれる客観的な保険価格の算定が難しい高額なモノです。明記物件とは以下のモノになります。
①1個または1組の価格が一定額(30万円など)を超える貴金属、宝玉および宝石、書画、骨董、彫刻物その他の美術品
②設計図、図案、証書、帳簿その他これらに類するもの
例えば1個25万円の価値がある指輪は、保険証券に明記しなくても保険の対象に含まれますが、1個70万円の価値がある指輪は明記物件に明記しておかないと、損害が発生した時に一定額(30万円など)までしか保証されません。書画や、骨董、彫刻物などは客観的に適正な評価が難しいため購入時の領収書や鑑定書や専門家の意見をもとに明記物件として保険証券に明記しておく必要があります。
また明記物件に該当するのか否かの判断に迷うものとして高級腕時計があります。宝石や貴金属などの装飾により価値が高まった時計は明記物件になりますが、ロレックスなど時計その物の価値が高い場合は明記物件ではなく家財に含めると判断している保険会社が多いようです。100万円以上するような高級時計を何本も所有している場合や、新しく高額な時計を購入した場合は家財の保険金額を適正な金額で設定する必要があります。
仮に家財の保険金額を200万で設定していて、100万円以上するような高級時計を何本も所有していて損害にあってしまった場合、保険金のお支払い時に問題が発生してしまいます。高額な時計やスーツや洋服など家財の金額が増加した場合は、ご加入中の保険の家財の保険金額を増額させておく事が必要になります。
台風が起きたとしましょう。屋根やカーポートの損害は気になりませんか?
台風などの自然災害で建物が補償になるのはわかりやすいのですが、カーポートや庭の樹木、太陽光パネルなどはどうでしょうか?以下の例を参考に解説していきます。
台風による自然災害が起きた際のケース
例:大型の台風の直撃を受けて自宅の屋根が飛び、カーポートが壊れて、庭の灯篭や樹木が倒れてしまった。建物の風災補償に加入していたので、保険金の請求をしたがどこまで補償してもらえるのか心配になった。
保険会社により補償範囲が異なりますので、建物の補償範囲の中にどこまで含まれるのかをご加入時に確認する必要があります。
屋根の損害
建物に風災補償を付帯していれば、当然補償の対象となります。
カーポートの損害
建物の補償範囲の中に門、塀、垣、物置、車庫などの付属設備を含めている火災保険が多いので補償の対象となるケースが多いと思います。しかしご加入時に門、塀、垣、車庫、物置などが補償範囲に含まれているのか否か、しっかりとご確認ください。
庭の外灯や樹木
立派なお庭をお持ちのお宅では、庭木や外灯その他の屋外設備が建物の同一敷地内に所在しています。火災保険の建物の補償の範囲内に庭木や外灯などは含まれておらず、基本補償では対象外としているケースが多いです。
ただ屋外設備・装置等補償特約などの特約により補償の範囲に含めることが出来る火災保険も存在しますので敷地内に設備が多く所在する場合は特約や補償範囲をご確認ください。
他にも太陽光パネルやエコキュートなどの建物に付随する設備がある場合は、建物の補償範囲に含まれますので、建物価格に設備をプラスして適正な保険金額で保険を設定するようにして下さい。
今回のまとめ
火災保険は保険の対象の範囲、保険価格の設定、補償項目(風災や盗難などが補償されているのか等)などをしっかりと確認したうえで保険に加入するようにして下さい。
また、持ち出した家財を補償する特約や防犯装置設置費用特約など様々な特約もございますので、保険料を単純に比べるだけでなく各社の特約や補償内容などを見比べてご検討されると最適な保険が見つかると思います。
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