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取れると思った認定が取れないことも!?健康経営優良法人申請の失敗例とは

取れると思った認定が取れないことも!?健康経営優良法人申請の失敗例とは

経済産業省では、健康長寿社会の実現に向けた取組のひとつとして従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取組を戦略的に実践する「健康経営」を推進しています。毎年多くの企業がこの健康経営優良法人認定を目指し申請していますが、弊社も同じように毎年申請をしており、2021年度認定、2022年度認定、2023年度認定と3年連続認定を頂いておきながら、実はお恥ずかしながら2024年度は認定を頂けませんでした。今回はなぜその2024年度認定を頂けなかったのか、その失敗例を解説しながら、またどのように改善して2025年度に取組んだのかを取り上げていきます。

1.健康経営優良法人認定とはどのような健康経営を目指しているのか

2.弊社が2024年度認定をとれなかった理由と2025年度認定への取り組み

3.今回のまとめ

 

1.健康経営優良法人認定とはどのような健康経営を目指しているのか

今年も多くの企業が申請に参加した健康経営優良法人認定制度について、「健康経営優良法人2025」として、大規模法人部門に3400法人、中小規模法人部門に19796法人が認定されました。弊社保険ポイントも今年度無事に認定されています。健康経営優良法人認定制度とは、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから評価を受けることができる環境を整備することを目的に2016年度に経済産業省が創設した制度です。

健康経営度調査の評価項目とは

①経営理念

*経営トップのコミットメント、統合報告書への記載等を通じた社内外への発信

②組織体制

*社長や役員が健康づくり責任者になる等、経営層が参加する組織体制の構築

*関与、健康保険組合との連携体制の構築

③制度・施策実行

*計画の策定 <例>:従業員の健康課題を把握、健康課題解決のために有効な取り組みを設定、健康経営で実現する目標値と目標年限を明確化

*土台作り <例>:ヘルスリテラシー向上のための研修を実施、ワークライフバランスや病気と仕事の両立に必要な就業規則等の社内ルールの整備

*施策の実施 <例>:食生活の改善、運動機会の増進、感染症予防、メンタルヘルス不調者への対応、受動喫煙対策、女性の健康課題への対応

④評価・改善

*実施した取り組みの効果検証、検証結果を踏まえた施策の改善、法令遵守・リスクマネジメント

*定期検診やストレスチェックの実施、労働基準法、労働安全衛生法の遵守

以上となっています。

2.弊社が2024年度認定をとれなかった理由と2025年度認定への取り組み

お恥ずかしながら弊社は2021年度から3年連続認定を頂いておきながら、2024年度は認定を頂くことができませんでした。内容を事務局に確認したところ弊社が認定に至らなかった理由が理解できましたので解説していきます。前項目にございます③制度・施策実行のなかの健康経営の具体的な推進計画欄があります。そちらの課題のテーマに選んだのが「従業員の喫煙率低下」の項目です。以前からこの項目には取り組んでいた経緯もあり※実際従業員1名が禁煙を達成。2024年度も意気込んで取り組んでいたのですが、数値目標に「紙タバコ→電子に変える。一日の本数をまずは二本減らす」ことで、現状では紙タバコと電子タバコを併用されているが、電子タバコにはタールが入っていない為吸うなら電子のほうに移行を推奨。一日の本数をまずは2本減らすことから推進。とすすめました。結果として認定制度否認となったのがこのタバコを減らすという行為とのことです。タバコはたしかにやめると健康効果が得られますが、本数を減らしたとしても健康効果が得られるか否かの実績がないそうで残念ながら否認されてしまいました。これは大きな反省点だと感じました。健康効果が得られないところに目標を置いてもこの制度では意味をなさないということです。そこで気持ちを切り替え、過去の反省をもとに改善した2025年度の弊社の取り組みは「従業員の生産性低下防止・事故発生予防(肩こり、腰痛等筋骨格系の症状や、睡眠不足の改善、転倒予防等)」この項目を選びました。下記に弊社の2025取組みをまとめます

課題の内容

年始に実施しているストレスチェック+睡眠についてのアンケート・ヒアリングを実施したところ、眠りが浅く疲労感があり日中も眠気を理由に仕事に集中できていない社員が4割程度存在していることが判明しました。

数値目標

現状値40%→目標値20%

申請時点の実施内容および推進計画

本年度は睡眠に関する知識や機能性表示食品を使った睡眠の質の向上を図ります。

①毎月行っている月例会の健康テーマの情報提供に、睡眠の質を上げる情報提供や寝る前のストレッチ方法、睡眠を計測できるアプリの紹介等を加え実施する。                                 ②ヤクルト1000(機能性表示食品)を全従業員むけに出社時1本支給する。【届出表示】本品には乳酸菌シロタ株が含まれるので一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があります。※ヤクルト本社宅配営業部資料参照

2025年の年始に再度ストレスチェック+睡眠についてアンケートを実施し睡眠不足による疲労感を感じる従業員の割合を把握し、20%以下の目標値を目指します。

以上のように申請しました。やはり工夫と改善これによって意識が高まり、このような取り組みがまさに健康を生むのだと感じました。結果は無事に健康経営優良法人2025として認定をいただきました。

3.今回のまとめ

弊社が健康経営優良法人認定制度に取組み始めたきっかけは、AIG損害保険株式会社が取り扱う労災の上乗せ保険の付帯サービスによるものでした。始めた当初は割と申請も難しくない印象でしたが年々申請企業が増えていくのと同時に求められるレベル感が上がってきているように感じます。毎年の目標や指標をしっかりと追いながら名実ともに健康経営ができるよう実施していきます。

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