お知らせ・コラム
地域の事故多発交差点情報を確認しよう!

一般社団法人日本損害保険協会において「全国交通事故多発交差点マップ」が公表されています。今回は最新データである令和5年の全国ワ-スト5の交差点情報等を確認するとともに、交差点における事故を防止するための注意点についての情報をお届けいたします。
【目次】
1. 令和5年の全国ワースト5と愛知県ワ-スト3
2. 交差点事故を防止するために
3.今回のまとめ
1.令和5年の全国ワースト5と愛知県ワ-スト3
≪令和5年全国ワ-スト5≫
■第1位・・・人身事故件数19件
- 東京都 池袋六ツ又(いけぶくろむつまた)交差点
- 大阪府 長居(ながい)交差点
■第3位・・・人身事故件数16件
- 大阪府 谷町9丁目(たにまち9ちょうめ)交差点
■第4位・・・人身事故件数15件
- 大阪府 谷町4丁目(たにまち4ちょうめ)交差点
■第5位・・・人身事故件数14件
- 東京都 神宮前(じんぐうまえ)交差点
- 東京都 赤羽橋(あかばねばし)交差点
- 愛知県 笹島(ささしま)交差点
- 愛知県 折戸(おりど)交差点
- 大阪府 上本町6丁目(うえほんまち6ちょうめ)交差点
- 大阪府 梅新東(うめしんひがし)交差点
- 大阪府 瓜破(うりわり)交差点
≪令和5年愛知県ワースト5≫
■第1位・・・笹島交差点(名古屋市中村区)
<交差点の形状的特徴>
東西に走る県道60号と南北に走る県道68号が直角に交差する四差路交差点。どの方向の車線も3車線以上(最大6車線)ある大型交差点。
<交差点の運行上の特徴>
交差点には信号機の設置あり。南進右折矢印と北進左折矢印および北進右折矢印と南進左折矢印が同時に出るため、合流地点における車線の走行に注意が必要。視界を妨げる障害物は無く、視認性は良好。名古屋駅近くの繁華街にあり、オフィスビル等が立ち並ぶ場所にあるため、特に朝夕の通勤・通学時間帯は、恒常的に渋滞が発生する。
■第2位・・・折戸交差点(名古屋市緑区)
<交差点の形状的特徴>
国道23号と市道が直角に交差する四差路交差点。国道23号は片側4車線の直線道路で上部には名古屋高速があるため、中央分離帯に橋脚等がある。また名古屋方面に向けて下り勾配となっている。
<交差点の運行上の特徴>
東西南北に3灯式信号機(矢印無し)の設置あり。橋脚があるものの、視認性に大きな影響を与える程ではない。片側4車線の道路で合流等はないものの、愛知県蒲郡市から愛知県名古屋市緑区の折戸交差点まで約50キロメートルが高架区間となっており、市街地に入る一つ目の信号交差点となっている。国道23号は恒常的に渋滞しており、特に朝夕の通勤時間帯は渋滞する。また物流関係のトラックも終日通行している。
■第3位・・・島田交差点(名古屋市天白区)
<交差点の形状的特徴>
主要地方道名古屋中環状線と県道岩崎名古屋線が直角に交差する四差路交差点。どの車線も右折レーンがあり、右折レーンを含めると片側3車線となっている。
<交差点の運行上の特徴>
交差点には三灯式信号機(右折矢印)の設置あり。どの方面にも視界を妨げる障害物は無く、視認性は良好。立地は区役所近くで、交差点北東にバス停がありバスの乗降客や自転車利用者が多い。県道岩崎名古屋線は、西行き第一車線に時間規制(午前7時から午前9時まで)でバスレーンが設置されており、朝夕は、バスの停車があるため渋滞する。
※日本損害保険協会「全国交通事故多発交差点マップ(令和5年データ準拠)」より
2.交差点事故を防止するために
車両が並行して走行していればぶつかることはありませんが、道路交通において交差点の存在は不可避です。警察庁交通事故統計によると、総事故件数の57.3%が交差点内・交差点付近で発生しており、特に市街地で高い率を占めています。※出典:「令和5年中の交通事故の発生状況」(警察庁)ここでは、交差点事故の典型例と注意すべき点について紹介させていただきます。
出会い頭
「出会い頭」は交通事故統計において毎年高い率となっています。優先通行の見極めと、多段階停止など慎重な安全確認の上で行動することを今いちど肝に銘じておきましょう。
右折時の速度の見越し間違い
車両対車両の衝突事故では、左折より右折事故の方が多く発生しています。右折時には対向する車の切れ目を見極めて横断しますが、その判断には個人差があり、対向車の接近を見誤ると危険です。自分が右折に-何秒かかるか同乗者に計ってもらうとよいでしょう。※自分で計ると気が散って危険です。またつい甘く見積もる傾向も否めません。おそらく最低4秒はかかっているはずです。バイクなど小さい車両は遠くに見えるだけでなく、接近してくる速度も遅く見積もりがちですので注意が必要です。
サンキュ-事故
右折時にありがちな典型のひとつです。右折待ちをしている際に、対向車が譲ってくれたため感謝(サンキュ-)しながら動き始めたとたんに対向車の陰からバイクなどがすり抜けてきて接触するという形態です。譲ってもらったという安堵感と気のゆるみ、交差点を早く抜け出したいという焦りが、見えていない対向車の陰への注意をそいでいると考えられます。譲ってもらっても、「陰に何かいるのではないか?」と疑うくらいの慎重さが必要です。
左折時の巻き込みなど
日本では右折時に比べて左折時の事故が少ないといっても油断はできません。右ハンドルの乗用車なら後部左ドアの外側あたりはミラ-に映らない「死角」になり、すり抜けようとする自転車やバイクに気づかない場合があります。信号の変わり際に横断歩道へ駆け込んでくる歩行者や自転車も急に視界に入ってくるため怖い存在です。全周囲に目を配り、出来るだけ直接目視で安全確認するよう心がけましょう。ベテランの方は「いつも大丈夫だから今回も問題ない」という慢心が芽生えていないか、高齢の方は「多方面へのきめ細かい注意の飛ばし方」が加齢とともに衰えていないか、今一度意識し直してみることも大切です。 ※旧AIU損保(現AIG損保)「リスクマネジメントニュ-ス交通版VOL.7」より
3.今回のまとめ
社有車を所有している、またマイカ-通勤を認めているという経営者・事業主の方も多いと思います。交通事故はどんなに注意していても絶対に起こらないと言い切ることはできません。大きな事故ほど会社へのダメ-ジは増加します。日頃の安全管理に加えて適切な保険を備えていただくことをお勧めします。交通安全講習や交通安全にまつわる自己診断ツ-ルを無料で提供している保険会社もございます。気になる方はお近くの代理店までお気軽にお問合せください。
株式会社保険ポイントは、損害保険および生命保険を取り扱う保険代理店です。
TEL>052-684-7638
保険加入に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。