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雑学「損害保険の歴史」

雑学「損害保険の歴史」

損害保険は、現代社会において重要な役割を果たしており、個人や企業が予期しない損失や災害に対する備えをするための手段となっています。私たちをさまざまなリスクから守ってくれ、なくてはならないものとなっている損害保険は、いったいどのようにして生まれ発展してきたのでしょうか。

【目次】

1.始まりは海の上

2.日本でも損害保険は海の上から

3.今回のまとめ

 

始まりは海の上

損害保険の概念は、諸説ありますが非常に古くから存在していました。古代ギリシャ時代の海上輸送では、嵐や海賊など予期せぬ危険に遭遇した場合、船と乗組員を守るため、やむを得ず積荷を海に捨てることもあり、その損害は荷主と船主で負担するという習慣が生まれました。これが保険の考え方の始まりです。中世ヨーロッパでは、ギルド制度が重要な役割を果たしました。ギルドは、同じ職業や商業に従事する人々が集まり、相互扶助を目的とした組織で、火災や盗難、船の沈没などのリスクに備えるための共同基金を設けていました。これにより、個々のメンバーが大きな損失を被ることを防ぎました。イタリアの海洋都市国家では、航海が失敗したときは金融業者が積荷の代金を支払い、航海が成功したときには金融業者に手数料を支払うという仕組みを商人たちが考え出し、それが「海上保険」に発展しました。

【近代的な保険の誕生】

保険は海から陸に上がります。きっかけは1666年9月のロンドンの大火でした。パン屋のかまどから燃え広がったといわれる炎は4日間にわたって燃え続け、木造家屋が一般的だったロンドン市内の家屋のおよそ85%が消失するという大規模なものでした。この大火を機に1681年に世界初の火災保険会社が設立され、その後次々とイギリスでは火災保険会社が誕生しました。この頃、ロンドンの港近くにあるエドワード・ロイドが経営するコーヒーハウス(ロイズ・コーヒー・ハウス)には船主など海上輸送の関係者が立ち寄って情報交換をしていました。そこへ保険引受業者も多くやってきて保険取引もこのコーヒーハウスで頻繁に行われるようになりました。ここで形成されたのが国際的な保険組織「ロイズ」です。

【コーヒーハウスの豆知識】

17~18世紀イギリスで流行したコーヒーハウスは、私たちが想像するような単なる喫茶店とは異なります。入れるのは男性のみで、ロンドンの市民たちが集まり、世界中の植民地から集まる情報の交換、そして情報の発信地となり、新聞もそこに置かれて人々に回覧されました。さらに手紙を交換する郵便の役割や、株式取引、保険などの役割も果たしました。政治家、学者、文人などが集まり、時には国家の運命を左右するような議論が交わされ「世論」が形成される場でもありました。パリでは、コーヒーハウスが芸術家や思想家たちの交流の舞台となり、啓蒙思想やフランス革命への道を照らしました。こうしたカフェ文化は、自由な発想と創造性の発展を促し、ヨーロッパの文化と社会に深い影響を与え続けています。世界史において重要な役割を果たしてきた場所なのです。

日本でも損害保険は海の上から

日本においても平安朝時代や室町時代に災害にあった時にお互いに助け合う、相互扶助の考え方は古くからありました(「義倉」や「無尽」など)。損害保険の歴史も海上輸送から始まりました。16世紀から17世紀の初めに活躍した朱印船には、海難事故などの危険が高かったため「抛金(なげかね)」という制度が考え出されました。1航海につき金融業者が証文に基づいて金を貸し、無事に航海が終われば3~11割の利子をつけて元金を返済しますが、船が難破した場合は利子も元金も払わなくていいというものでした。近代的な保険制度は、幕末から明治維新にかけて外国から入ってきました。当初は、日本に居留する外国商社を対象にするものでしたが、文明開化の進展とともに日本資本の商社や日本人を対象にする保険会社も登場しました。日本人自身による最初の損害保険業は、1869年に神奈川県の税関が保税倉庫内貨物について火災損傷の請負を行ったのが始まりです。さらに1879年には日本初の海上保険会社が、1887年には日本初の火災保険会社が誕生しました。

今回のまとめ

資本主義の広がりとともに日本の損害保険も発展し、1898年に保険業取締規則、1900年に保険業法と保険業法施行規則が公布され、保険事業の免許・監督制度が確立されました。第二次大戦後は、めざましい経済復興とともに損害保険事業も大きく成長しました。現代では陸上から宇宙へと発展し、人工衛星、航空機に対する保険が登場しています。また、賠償保険、自動車保険、介護保険、ペット保険など、ビジネスから個人の暮らしまで、さまざまなリスクを補償しています。このように、新しい時代のニーズに応える保険が多く登場し、現在損害保険は社会基盤を支える重要な柱の一つになっています。みなさまの生活のお役に立てるよう、損害保険の歴史のように弊社も発展し続けていきたいと思っております。気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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