お知らせ・コラム
愛知県内の自動車盗難の実態と自動車保険について
2023年の愛知県の自動車盗難認知件数は698件となり、全国ワースト2位で全国の自動車盗難被害の約12%が愛知県内で発生しています。※ちなみに2023年データによると千葉県が746件にて自動車盗難認知件数ナンバーワンとなります。特定の車種に被害が集中しているようですので要注意です。今回は愛知県の自動車盗難の実態と損害保険について取り上げていきます。
【目次】
1.愛知県の自動車盗難数は全国ワースト2位
2.複数の防犯対策で盗難を阻止することと共に車両保険でも備える
3.今回のまとめ
愛知県の自動車盗難数は全国ワースト2位
冒頭でお伝えしましたが愛知県の自動車盗難数は全国でもワースト2位と非常に高い水準となっています。3年間で見ますと、2021年は745件にて2位、2022年は884件にて1位、そして2023年は698件にて2位となります。2023年の全国の自動車盗難認知件数は5762件となりとても多くの被害がありますがそのうちの約12%が愛知県内で発生しているということになります。また盗難は特定の車種に被害が集中しているようで、ランドクルーザー(プラド含む)、プリウス、アルファード、レクサスLX等が狙われています。2023年度のランドクルーザー盗難被害台数は156台、プリウスは134台、アルファードは86台となっています。※未遂は含まないなど認知件数とは異なります。参考 愛知県本部生活安全総務課データ
複数の防犯対策で盗難を阻止すると共に車両保険でも備える
このような被害に対して対策をするにはセキュリティなどがあげられますが、純正セキュリティだけでは安心できません。約9割の車が施錠された状態で被害に遭い、純正のイモビライザーや純正のGPS装置などが破壊されて盗まれています。またナンバープレート等を盗む部品ねらい、車内の荷物等を盗む車上ねらいも多発しています。常に鍵をかけて車の荷物はゼロにしましょう。
純正のセキュリティに加えて複数の防犯対策で盗難を阻止する
対策1 電子的な対策
純正セキュリティが無効化されたときのために、追加でイモビライザーや警報装置、位置情報を発信する装置(GPS等)を搭載しましょう。
対策2 物理的な対策
「タイヤロック」、「ハンドル固定装置」等、外から見える物理的な対策で犯行を躊躇させたり、時間をかけさせたりして犯行を断念させましょう。
対策3 安全な駐車場
「センサーライト」、「防犯カメラ」、「シャッター」等、犯人の嫌がる環境を作りましょう。
対策4 スマートキーの保管
リレーアタック(スマートキーの電波を悪用する手口)には電波を遮断する「専用缶」、「ポーチ」等での保管が有効です。
対策5 ナンバープレート盗難防止ネジの活用
盗難防止ネジは簡単に取り外せないため、ナンバープレートの盗難防止に効果的です。
自動車関連、窃盗情報、報奨金制度をご存知でしょうか
・車の近くで不自然な動きをしている人がいる
・車のドア付近やナンバープレート付近で何か細工をしている人がいる
・夜中、不自然に自動車を解体している工場がある・・・など
不審車・不審者を見たら迷わず110番を!!
愛知県警察に提供された自動車関連窃盗等の情報が犯人検挙に結びついた場合、愛知県自動車盗難等防止協議会から情報提供者に報奨金が支払われます。※支払いには一定の条件があり、自動車盗にかかる情報は10万円、その他の自動車関連窃盗にかかる情報は1万円が支払われます。(上限有り)このような取り組みによって自動車窃盗被害が少しでも減少すると良いですね。
自動車盗難の被害に遭った場合、車両保険に加入していれば損害の補償を受けることができます。
自動車盗難の被害に対する車両保険では自動車盗難の被害に遭った場合、保険金が支払われます。車上ねらい・部品ねらいの被害に対する車両保険では車上ねらい・部品ねらいの被害に遭った場合、契約の条件や被害品により保険金の支払い対象となる場合があります。※保険の名称、補償範囲、保険料割引対象となる盗難防止装置などは、損害保険会社によって異なります。詳しくはご担当の保険会社もしくは保険代理店担当者へご照会ください。車両保険には、主に「一般型」と「エコノミー型」がありますが、いずれのタイプの車両保険でも盗難による車の損害は補償されます。支払われる保険金の額は盗難の場合は全損(修理費が保険金額を超えてしまう事)と同じ扱いになるため、契約時に設定した車両保険の保険金額の全額が支払われるほか、車両全損時臨時費用保険金(車両臨時費用特約)も追加で対象となります。※車両保険で保険金が支払われる事故により、ご契約のお車が全損となった場合、または分損で損害の額が50万円以上となった場合に保険金をお支払いします。保険会社により内容は異なります。
今回のまとめ
マイカーが盗難されたり、部品が取り外されたり、勝手に輸出されたりの被害を想定すると実際の損害も心の傷も相当なものになると思います。あらかじめ盗難防止の対策をするとともにいざという時の自動車保険の車両保険を今一度見直ししておきましょう。
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