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年末年始、繁忙期の労災防止に「昼寝」が効果的?

年末年始、繁忙期の労災防止に「昼寝」が効果的?

何かと慌ただしい年末年始は、労働災害が発生しやすい傾向にあります。中央労働災害防止協会では、年末年始無災害運動実施要領を定め事業場に「慌て」「焦り」が原因で起こる労災の防止を求めています。機械設備を扱う事業場にとっては保守点検や整備などの慣れてない特別な作業が増えることから特に注意を促しています。「健康と安全で幸せつなぐ年末年始」中災防が主唱する今年の年末年始無災害運動の標語になります。また、業務効率を高めたり、ヒューマンエラーの減少にもつながる昼寝についても触れていきたいと思います。

 

【目次】

1.年末は時間に追われ、気持ちも落ち着かない

2.昼寝の効果

3.今回のまとめ

 

年末は時間に追われ、気持ちも落ち着かない

年末年始は、何かと慌ただしいものです。年末は納期や工期が設定されていることが多く、長期休暇もあることから稼働日数が少なく、忙しい中で大掃除や機械の保守点検、修理や不慣れな作業も行う時期にもあたりスケジュールがタイトになりがちです。さらに物流の増加による交通の混雑や荷役作業での災害、積雪・凍結による転倒リスクが高まる季節でもあります。労働者は時間に追われる中での作業となり、心理的にも気持ちが落ち着かない状態になります。忙しさのあまり危険を見落としてしまう危険性もあり、あえて省略行為を行うなどヒューマンエラーを起こす懸念もあります。人為的なミスが起こりやすい時期だからこそ注意力を高め慎重に作業にあたることが求められます。

 

◎安全衛生活動のポイント

・非定常作業について

繁忙期の労災防止を目的に作られたリーフレットには、点検や修理時の挟まれ・巻き込まれ災害に注意するように要請しています。作業計画書の作成やリスクアセスメントなど事前準備に関係者の調整を行うとともに作業開始前ミーティングでは、合図の方法、禁止行為、リスク情報の共有、保護具の確認を求めています。

・転倒災害にも注意

雪や凍結により路面が滑りやすくなることから転倒災害にも配慮するように促している。転倒防止のためのチェックポイントをあげており、「通路や出入り口、階段などに物を放置していないか」「床、通路などの水や油、粉類はその都度取り除いているか」などを示しています。

 

車の運転はいつも以上に注意

日が暮れて暗くなるのが早くなり、凍結の危険がある冬季の車の運転は特に注意が必要です。出発前には目的地方面の気象情報の収集に加えて、急ハンドル、急ブレーキ急発進などスリップの原因になる「急」のつく運転は避けましょう。また橋の上、日の当たらない道路、交差点やカーブの手前など凍結しやすい場所は徐行運転するようにしましょう。また、冬は暖房効率を良くするために職場の戸を閉めたままにしやすいので、十分な換気を行い、密閉空間・密集場所を避けて感染症の予防対策を図る必要があります。年末は「慌て」「焦り」を背景として災害が起こりやすいのですが、年始は「緊張感の緩み」が災害の大きな要因となります。

 

昼寝の効果

最近、積極的に社員に昼寝を推奨する会社が増えてきているようです。どんな意味があるのでしょうか?従業員の睡眠不足が生産性に影響することもあるようです。

パワーナップと呼ばれる「仮眠」

近年、パワーナップといって意識的に昼食後などに20分程度の仮眠をすることを推奨している会社があります。1時間の昼休みの後半で昼寝することを勧めたり、わざわざ昼寝のできる空間をオフィスに用意して午後の早めの時間に眠ることができるようにしている会社もあります。人間には、一日のうちで朝目覚めて、夜眠るというサーカディアン・リズムと呼ばれる睡眠のリズムやレム睡眠やノンレム睡眠のサイクルがあることは有名です。実はもうひとつ、ほぼ半日で繰り返されるサーカセメディアン・リズムと眠気のサイクルがあるとの事です。昼食をとることで眠くなると考えがちですが実は、お昼から15時くらいの間に眠くなることは自然なことで、午後いちの眠気の時に頑張って覚醒を続けているのと20分程度の睡眠を取るのとでは、後者の方がその後のパフォーマンス(集中力など)が明らかに高まるようです。

パワーナップの具体的なやり方

食後などにコーヒーを飲んでそのまま机などのデスクでうつ伏せに寝るという方法が推奨されます。コーヒーに含まれているカフェインは覚醒の効果が20分程度で出てくるので時間的にちょうどよく、自分の机などできるので手軽にできます。またデスクで伏せ寝する専用の枕なども市販されています。健康経営の一環として、睡眠の質向上に取り組む企業も増えています。効率的なパワーナップで社員の元気をサポートするのも良いかもしれません。

今回のまとめ

年末年始は、何かと慌ただしく通常では起きないようなトラブルや事故も発生しやすくなります。交通事故や労災事故に加え、建設業なのでは賠償事故も例年おおく発生しています。業務内容に余裕をもって行い、こころを落ち着かせて業務に取り組むとともに、ロードサービスの連絡先や急なトラブルの対処方法なども確認しておくと良いでしょう。

 

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