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外貨建て保険~円安でもメリットはある?~

外貨建て保険~円安でもメリットはある?~

2022年4月1日から高校の家庭科で「資産形成」の授業がスタートしています。現在のメガバンクの定期預金金利は0.002%であり、貯金をしていても資産が増えるということはありません。これまで日本では低リタ-ンでもリスクが低く安心・安全な預金による貯蓄を好んできましたが、今後は海外のように資産は自己責任で守る・増やすという考え方が一般的になるのかもしれません。今回は資産形成手段のひとつである外貨建て保険についての情報を提供いたします。

【目次】

1.外貨建て保険とは

2.円安の今、加入するメリットは?

3.今回のまとめ

 

外貨建て保険とは

外貨建て保険は、保険料を外貨で支払い満期や死亡時の保険金や解約返戻金を外貨で受け取る生命保険商品です。通貨は米ドルが一般的で、毎月の保険料や保険金額もドルで設定します。当然日本国内で外貨建て保険商品を契約した場合は日本円で保険料を支払い、受け取ることになりますが、外貨そのものや外貨預金口座を開設する必要はありません。外貨建て保険にも「終身保険(生涯にわたり死亡を保障)」や「養老保険(一定期間の死亡を保障)」「個人年金保険」等がありますので、必要に応じて選択する必要があります。外貨建て保険は外貨で保険料を支払い、外貨で保険金や解約返戻金を受け取るため、日本より金利が高い諸外国の通貨で運用することで高い利回りを実現できる一方、日本円で保険料を払い込むときや保険金を受け取るときに為替手数料(日本円と外貨を両替する際の手数料)がかかります。また、為替相場の変動によって保険料や保険金の額も変動します。外貨建て保険を契約したときよりも為替相場が円高・円安に進んだ場合、支払う保険料と保険金・解約返戻金等の受取り額に影響します。

≪保険料の支払い≫

円換算の保険料は為替相場の変動によって変わるため、為替相場が円高に進めば支払う保険料は安く、円安に進めば支払う保険料は高くなります。

毎月の保険料が100ドルの場合、

◆円高◆

1ドル=110円から1ドル=100円へ ➡ 保険料は11,000円から10,000円となり、

◆円安◆

1ドル=110円から1ドル=120円へ ➡ 保険料は11,000円から12,000円となります。

保険料を毎月支払う場合、保険期間が長ければ為替相場の変動による影響は平準化されていきますが、保険料を前期間分まとめて支払う一時払いの場合は為替相場の影響を大きく受けることになります。このような場合は円高の時に加入するようことをおすすめします。

≪保険金・解約返戻金の受取り≫

保険金・解約返戻金も為替相場の変動により、円高に進めば保険金等の受取り額は少なく、円安に進めば多くなります。

保険金10万ドルの場合、

◆円高◆

1ドル=110円から1ドル=100円へ ➡ 保険金受取り額は1100万円から1000万円となり、

◆円安◆

1ドル=110円から1ドル=120円へ ➡ 保険受取り額は1100万円から1200万円となります。

保険金を年金形式で受け取る場合は為替相場の変動の影響は平準化されますが、まとめて受け取る場合は円安の時ほど受取り額が大きくなります。とはいえ、死亡保険金などの場合は円安の時を狙って受け取ることができないため注意が必要です。

円安の今、加入するメリットは?

外貨建て保険のメリットのひとつは、「金利」です。先程触れたように国内で貯蓄をしていても金利が低い為、資産が増えることはありません。10年満期の米ドル国債の金利は約3%(2022年6月時点)ですので、これだけでも金利が高いということがわかります。貯蓄をするのであれば当然金利が高い方が資産は増えます。そのため使う時期が決まっている教育資金や老後資金などに備えて長期間貯蓄をするという目的がある場合にはメリットとなります。最近は円安傾向ではありますが、先程触れたように日本円で保険料を払うことにより保険料の負担が軽減されることもメリットだと言えます。円建てで保険金額3,000万円の終身保険に40歳で加入した場合の保険料は月払96,030円ですが、218,000米ドル(3,008万円)の終身保険では486.57米ドル(67,512円)となり、保険料は40%以上安くなります。※1ドル138円、払込期間65歳で試算。 通常の貯蓄では受け取ることができない死亡保険金といった保障があるという点も保険を活用することのメリットだと言えます。とはいえ、外貨建て保険にはデメリットも当然存在します。為替変動リスクや為替手数料、契約締結費用や早期解約による解約控除などの費用がかかるという点です。為替変動リスクは既に説明した通り、受け取る際に円高になっていれば円での受取り金額は減少します。また円と外貨を交換する際の費用や、一定期間内に解約した場合などの解約返戻金の支払いにおいて、積立金額から所定の金額が控除される解約控除(短期間で解約する場合、経過年数が短ければ短いほど高くなっていることが多い)がかかるため、デメリットについても十分理解した上で選択する必要があります。

今回のまとめ

外貨建て保険を活用する場合に最も影響を受けるのが為替変動リスクです。短期間の運用先として一括払いを選択すると、為替の影響がより大きくなり元本割れのリスクが高くなります。外貨建て保険を活用する際は月払いや半年払い、年払いといった分割で保険料を支払いながら長期的に資産を形成し、リスクを軽減させることをお勧めします。外貨口座を開設すれば、保険金等を外貨で受け取ることも可能です。この場合、為替相場の影響を受けることはありません。円安による物価上昇に備えるには、円だけでなく外貨建資産を保有することも有効な手段の一つです。これからのライフプランや現在の資産状況を確認し、外貨建て資産の保有を検討してみるのもよいかもしれません。気になる方はお近くの保険代理店までお気軽にご相談ください。

 

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