お知らせ・コラム
損害保険を扱うには損保代理店試験が必要です
法律の改正や各保険会社から開発される新商品の保険を把握し、最善の提案をお客様へ提供するため、保険代理店は様々な資格を通して知識を備えることとなります。今回はその中でも、損害保険の分野を取り上げていきます。
【目次】
1.損害保険を扱うためにまず必要となる損保一般試験制度とは
2.損保代理店の募集人が注意すべき点とは
3.今回のまとめ
損害保険を扱うためにまず必要となる損保一般試験制度とは
まずはじめの第一歩として結論を申しあげますと損害保険を扱うためには損保一般試験の中の基礎単位に合格することが必要となります。
損保一般試験とは、保険募集にあたり保険商品に関する重要事項等を正確に説明するための知識を、損害保険募集人の皆が習得出来ているかどうかを確認するための試験です。試験には、基礎単位と商品単位(自動車保険単位、火災保険単位、傷害疾病保険単位)があり、これから代理店登録または募集人届出をしている方で、損害保険会社の承認を得た方のみが対象となります。※自賠責保険のみ、原子力保険のみ、または海上・運送保険のみを取り扱う代理店の募集人は、受験は任意となります。損保一般試験では、基礎単位に合格しなければ、代理店登録または募集人登録ができません。また、原則として、最初にもあげましたが、募集人は、取り扱う保険商品に応じた商品単位に合格しなければ、当該保険商品の取扱いをすることができません。また、試験はCBT(コンピュータ試験)により実施し、単位ごとに5年の更新制となります。
◇試験の詳細
基礎単位
試験時間40分 解答数50 配点 各2点(100点満点) 合格基準70点
自動車保険単位
試験時間40分 解答数20 配点 各5点(100点満点) 合格基準70点
火災保険単位
試験時間40分 解答数20 配点 各5点(100点満点) 合格基準70点
傷害疾病保険単位
試験時間40分 解答数20 配点 各5点(100点満点) 合格基準70点
◇受験手数料
受験手数料は、「基礎単位」「商品単位」を問わず、1回の申込みで受験する単位数によって異なります。
1単位
受験手数料1900円
受験パターン
・基礎単位のみ
・自動車保険単位のみ
・火災保険単位のみ
・傷害疾病保険単位のみ
2単位
受験手数料3500円
・基礎単位+自動車保険単位
・基礎単位+火災保険単位
・基礎単位+傷害疾病保険単位
・自動車保険単位+火災保険単位
・自動車保険単位+傷害疾病保険単位
・火災保険単位+傷害疾病保険単位
3単位
受験手数料3700円
・基礎単位+自動車保険単位+火災保険単位
・基礎単位+自動車保険単位+傷害疾病保険単位
・基礎単位+火災保険単位+傷害疾病保険単位
・自動車保険単位+火災保険単位+傷害疾病保険単位
4単位
受験手数料3900円
・基礎単位+自動車保険単位+火災保険単位+傷害疾病保険単位
◇教育テキスト
所属の保険会社に確認することによって手配する。
◇試験の申込
試験の申込は、試験日の90日前から、募集人・資格情報システムを通じて行うことができます。
上記の内容は一般社団法人日本損害保険協会参照
https://www.sonpo-dairiten.jp/jukenyoko/index.html#kojinjuken
損保代理店の募集人が注意すべき点とは
それでは次によくある疑問について取り上げていきます。
※必要な単位を取得できない場合はどうなるか?
「基礎単位」の有効期間の満了日までに同単位に合格できなかった場合には、その翌日から保険募集ができなくなります。(ただし、自賠責保険のみ、原子力保険のみ、または海上・運送保険のみを取り扱う代理店の募集人は除きます)
また、「商品単位」の有効期間の満了日までに同単位に合格できなかった場合には、その翌日から、不合格または有効期限切れになった保険商品に関する商品説明(概要を含む)、意向把握・意向確認および契約締結のすべてができなくなります。具体的な取扱い等については、所属の各保険会社に確認してください。
※合格履歴や有効期限はどのように管理するのか?
有効期限は保険会社が管理するのではなく募集人自らが管理することとなります。そのため有効期限切れとならないよう、「募集人・資格情報システム」により、ご自身の有効期限を管理し、有効期限までには更新するようにしなければなりません。
※損保一般試験「基礎単位」に合格後、一旦募集人届出を廃止したが、新たに別の代理店で働く場合は損保一般試験を再度受験する必要があるかどうか?
損保一般試験の「基礎単位」や「商品単位」に合格した方が代理店登録や募集人届出を廃止した場合であっても資格は無効にならないので、それぞれの有効期限内であれば、改めて「基礎単位」や「商品単位」を再受験する必要はありません。また、以前に取得した募集人IDについては、保有している資格情報の確認のため、継続して使えます。(募集人IDを再度取得した場合は以前合格した資格の情報が確認出来ず代理店登録または募集人届出が出来ない場合があります)
今回のまとめ
保険を扱うためには様々な資格が必要となってきます。本来、適切な提案、アドバイスが出来るよう、周辺知識等を身に着けることはとても重要なことです。皆様が直接案内を受ける保険担当の募集人も今回ご紹介したような資格を保持しているのだと安心していただけると幸いです。
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