お知らせ・コラム
自動車保険だけに頼らない!交通安全をこころがけましょう
国民皆免許の時代となり自動車は普段の生活から決して切り離せない文明の利器となっています。便利な反面、悲惨な交通事故も多く起きており、起きた事故に対して損害保険に頼るだけではなく未然に防ぐ交通安全のこころがけが必要となります。今回は愛知県警のデータを参考にした道路交通の概況と注意点について解説していきます。
【目次】
1.愛知県の自動車等保有数は全国で最多です
2.損害保険に頼らず自動車事故そのものを防ぐためにできることとは
3.今回のまとめ
愛知県の自動車等保有数は全国で最多です
愛知県は全国でも自動車の保有数が一番多い県となります。令和2年10月末現在の自動車等保有数の現状をみると、愛知県の自動車の総数は532万1702台となり、二位の東京とは約90万台の差があります。※愛知県交通安全協会 安全運転テキスト&ガイド参照
また、交通事故の実態をみますと下記にあるように愛知県は154人で全国ではワースト2位という結果でした。
【全国の交通事故死亡事故死者数】令和2年中
1位 東京 155人
2位 愛知 154人
3位 北海道144人
4位 神奈川140人
5位 千葉 128人
自動車の保有数が多いとはいえ多くの方が亡くなっている現状をみますと出来ることは多くあると感じます。
また、下記をご覧ください。身近な名古屋市の中でもどんな地域で人身事故が発生しているかを知ることで意識も変わるかもしれません。
【名古屋市の人身事故件数7975件】令和2年中
千種区 553件
東区 353件
北区 402件
西区 606件
中村区 701件
中区 808件
昭和区 307件
瑞穂区 255件
熱田区 202件
中川区 760件
南区 432件
港区 555件
緑区 785件
名東区 316件
天白区 423件
守山区 517件
いかがでしょうか。身近なところでの人身事故件数をみると改めて身の引き締まる気が致します。
四類型事故(よんるいけいじこ)を知り注意する
交通事故による死者数のうち、横断中の事故、出合頭事故、車両単独事故および正面衝突事故の4つの形態で72.1%を占めています。この四類型事故を防止するために次の内容に注意して安全運転しましょう。
①横断中の事故
道路横断中の事故の死者数は35人で全死者数の22.7%を占めています。
・「ひょっとすると、、、かも知れない」の気持ちで運転を
・横断者等から目を離さない運転を
・ヘッドライトによる「げん惑」を意識した運転を
②出合頭事故
出合頭事故の死者数は、30人で全死者数の19.5%を占めています。
・前方の動きをよく見た運転を
・つねにブレーキ指向性をもった運転を
・基本を省略しない運転を
③車両単独事故
車両単独事故の死者数は、44人で全死者数の28.6%を占めています。
・道路はカマボコ型になっているため、スピードを出し過ぎると左側の路側等へ衝突することから、スピードを控えめな運転を
・カーブ内でブレーキをかけない運転を
・カーブでは遠心力を意識した運転を
④正面衝突事故
正面衝突事故の死者数は、2人で全死者数の1.3%を占めています。
・対向車を意識した運転を
・追越しは禁止されていない場合に車間距離、前車とのスピード差、前方の障害物を意識した運転を
以上の四類型事故を知り注意しましょう。
損害保険に頼らず自動車事故そのものを防ぐためにできることとは
前項でも少し触れましたが、いざというときの自動車事故が起きた際の自動車保険に頼るだけではなく安全運転の知識を定期的にとりいれ意識を高めていくことがそもそもの事故防止に役立ちます。次に気を付けるべきポイントを取り上げます。
◇基本動作を正確にする
・認知(見る) 周囲の交通の状況、特に危険な状況を察知する
・判断(きめる) 状況に対し、どうしたら安全か判断する
・操作(動かす) 判断に基づいて誤らない運転操作をする
◇安全運転5則をご存知ですか?
①安全速度を必ず守る
②カーブの手前でスピードを落とす
③交差点では、必ず安全を確かめる
④一時停止で、横断歩行者の安全を守る
⑤飲酒運転は、絶対にしない
上記の安全運転5則を守りさらに以下にも気を付けてまいりましょう。
①「だろう運転」
「だろう運転」はドライバーの落とし穴です。
・車がいつもこないから一時停止はしなくても大丈夫だろう
・自分の運転技術で少々の危険は避けられるだろう
・自分に優先権があるから相手の車は止まってくれるだろう
・この道路でこれくらいのスピードなら事故になることはないだろう
◆「だろう運転」ではなく、常に危険をかんがえた「ひょっとすると、、かもしれない運転」が大切です。
②酒の魔力
アルコールは理性を麻痺させ考えたり判断する機能を弱め危険な運転となり、結果事故を起こしてしまうことになります。「飲んだら乗らない。乗るなら飲まない、すすめない。」という習慣をみにつけましょう。
◆アルコールのこわい落とし穴
・酔いの程度は自分では判断出来ない
・運転に必要な「認知」「判断」「操作」がにぶくなる
◆こんな言い訳は通用しません!判断力や自制心を失った酒飲み運転者の言い分
・少しぐらいの酒では事故を起こさない
・少し酒を飲んだほうが調子がいい
・ひと休みしたから酔いがさめた
・酔っていない
・明日の通勤のため、車を置いていくわけにはいかない
◇酒の影響はこんなことが、、
・判断力、自制心がにぶる
・発見が遅れる
・反応が遅れる
・操作が遅れる
・スピード感がにぶり大胆になる
③カーブ事故に要注意
カーブ地点は遠心力という特性を軽くみたための路外転落や正面衝突などの事故が多く発生しています。
◆カーブ事故を防止するためには
・カーブ内ではブレーキをかけない運転をする
・対向車を意識した運転をする
④横断中の事故に気を付ける
横断中の事故は、全死者数の22.7%を占める事故で多く発生しています。横断歩道で横断しようとする人や横断中の人がいるのに停止しなかったり歩行者の通行を妨害した場合、「横断歩行者等妨害等違反」として検挙の対象となります。
※点数2点
反則金 大型12000円 普通9000円 二輪7000円 原付6000円
◇横断中の事故を防止するには
・右左折時や横断歩道付近では横断者の安全確認ができる速度にする
・横断歩道では歩行者などを優先させる
・横断歩道等またはその手前の直前で止まっている車があれば、その側方を通って前方に出る前に一時停止して安全確認する。
以上のことに気を付けて安全運転していきましょう。
今回のまとめ
今回取り上げた安全運転のために出来ることについては、本来当たり前のことかもしれませんが、万一の事故の際には、そのような当たり前と思われることがたまたまその時だけ出来ていなかった、、どうしようもなく急いでいて、、など様々な理由でおろそかになるケースも予想されます。だからこそ会社内の安全会議や免許の更新時など事あるイベントの際にご自身の運転を振り返ってみる機会ととらえると、事故が減っていきます。また、事故が減るということは、自動車保険の等級もあがっていくということで、損害保険の経費を減らせるメリットもでてくることでしょう。
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