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自動車保険の人身傷害保険3000万円で大丈夫?

自動車保険の人身傷害保険3000万円で大丈夫?

先日、契約者のお客様から自動車保険の補償内容について確認したいとご連絡を頂きました。特に従業員さんの補償が心配とのことで、運転手や同乗者など車に乗っている方の補償についてのご質問でした。お話を聞くと、知り合いの会社で自動車の単独事故が発生して従業員さんが重体となり、自動車保険の補償が足りなくて大変だったとの話を聞いて心配になり確認の連絡をしたとのことでした。また証券を見たが、搭乗者傷害の欄が空欄になっておりさらに心配になったとのことでした。

お客様には人身傷害保険をしっかりと付帯していたのでご心配ない旨をご案内しましたが、補償内容が十分でない保険証券も散見されますので、今回は同乗者の補償である人身傷害保険について触れていきたいと思います。

【目次】

1.人身傷害保険3000万円では足りません

2.交通事故の治療費の打ち切りについて

3.今回のまとめ

 

1.人身傷害保険3000万円では足りません

☆そもそも人身傷害保険の補償内容は?

人身傷害保険は、ご契約のお車に乗車中の事故に対して補償され、運転手や同乗者などが補償の対象となります(同乗者に対しては対人賠償で補償されるケースもあります)

保険金のお支払い項目は、死傷した損害に対して治療費、休業損害、精神的損害、逸失利益、将来の介護料、葬祭費などになり、運転手さん等の被保険者が被った損害をしっかりとカバーできる支払い内容になっております。

万一死亡事故が発生したら

「事故原因」

自動車で走行中に運転操作を誤り、崖から転落し自損事故により死亡

「被保険者」

年齢:40歳、性別:男性、職業:会社員、年収:500万

被扶養者:妻・子供2人(小学生2人)

「人身傷害支払保険金」上記の被保険者の場合(2022年1月1日以降)

逸失利益・・・・6673万円

精神的損害・・・2000万円

葬祭費・・・・・100万円

合計・・・・・・8773万円

年齢や年収などにより逸失利益の額は変動しますが、働き盛りの方で扶養者がいる場合1億円近くの補償が必要となります。また死亡事故ではなく、後遺障害1級で介護の必要がある事故を負ってしまった場合はさらに「将来の介護料」が追加されるので上記のケースではさらに1憶円近くの補償が必要となり、合計で1憶7000万円の補償を受け取る可能性があります。

これだけの補償が必要になるケースでも、人身傷害3000万円しか付帯してなく他の補償が無ければ、3000万円までしか受け取ることが出来ません。

☆人身傷害保険の支払い保険金からわかること

上記の円グラフは、人身傷害保険で1000万円以上の支払いをした損害保険会社のデータになります。オレンジの3000万円(15.7%)5000万円(13.0%)は人身傷害保険でピッタリ5000万円や3000万円をお支払いした割合になります。

実はこのオレンジのお支払いに関しては、損害に対してはもっと高額な補償が必要だったにも関わらず、残念ながら人身傷害保険が3000万円や5000万円しか付帯されてなかった為、十分な補償を受ける事が出来なかったお支払い事例に該当します。

トリプル無制限のおすすめ

自動車保険では対人対物賠償に関しては、無制限が一般的ですが人身傷害保険に関してはまだまだ3000万円や5000万円の契約が多いようです。

今後、対人賠償保険無制限・対物賠償保険無制限・人身傷害保険無制限のトリプル無制限の契約が増えることにより、自動車事故の被害者だけでなく自損事故を起こしてしまった本人の補償が足りないという悲惨な事態を防ぐことに繋がります。

下記の表は、年齢別の損害額の目安となりますが特に後遺障害で介護の必要がある時の損害額が大きくなっているのでご確認ください。

2.治療費の打ち切りについて

交通事故でケガを負った場合、対人賠償や人身傷害から治療費の支払いを受ける事が出来ます。基本的には治療が完了するまで保険金の支払いを受ける事が可能ですが、保険会社から「今月いっぱいで治療費を打ち切ります」などの打ち切りの打診を受けたことがある方もいらっしゃるかと思います。特に「むち打ち」など見た目にはわかりづらいが、本人は痛みを抱えているケガなどに対しては保険会社もある程度の期間を定めているのでご参考にして下さい。

☆「DMK136」

保険会社はD(打撲)は1カ月、M(むち打ち)は3カ月、K(骨折)は6カ月をめどに治療費の打ち切りを検討するようです。保険会社から打ち切りの打診を受けたとしても治療が終了していなければ、ケガがまだ治ってないので治療に必要な治療費を支払って欲しいという要望をしっかりと行って下さい。その際には病院の主治医の医学的な見解が必要となります。

3.今回のまとめ

自動車保険の補償内容をしっかりと理解し、完璧に覚えている方は少ないと思います。またほとんどの場合、事故がなければ前年と同じ内容で更新されているケースが多いと思います。死亡事故や重度後遺障害を負う事故が発生するとは考えたくないですが、自動車事故では起こる可能性は0ではありません。いざという時に困らないためにも、人身傷害保険の保険金額は無制限をお勧めしております。保険料が気になると思いますが、無制限にしてもそこまで大きな値上がりにはならないので、ご加入している保険代理店や保険の担当の方に一度聞いてみて下さい。また、自動車を複数台所有している方はまとめると割引が効いたりするので、保険料が気になる方はまずは、お問い合わせください。

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