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愛知県の新たな制度【あいスタ】と損害保険を活用して感染対策する方法とは
愛知県は、新型コロナウイルスの感染対策が十分に実施されている飲食店を独自に認証する制度として「ニューあいちスタンダード」(通称・あいスタ)を創設しました。2021年6月28日から申請受付がはじまっています。今後、時短営業の要請に応じた店に支払う協力金や飲食業界の支援策である「Go To イート」について、認証を受けた店を対象とすることを検討しているとのことです。そのような愛知県の取組みと損害保険を上手く活用しながら、いまだに蔓延している新型コロナへの対策と経営者として備えられる点についてご紹介します。
【目次】
１．愛知県のあらたな制度【あいスタ】の申請がスタートしています
２．飲食業でご準備が可能な損害保険の備えとは
３．今回のまとめ
愛知県のあらたな制度【あいスタ】の申請がスタートしています
愛知県が新たにスタートする新しい制度「ニューあいちスタンダード」【通称・あいスタ】は愛知県内の飲食店で安全・安心に過ごすための第三者認証による感染防止対策の認証制度です。新型コロナウイルス感染症に負けない、安心できる愛知県を実現するため、そして安心してくつろげる飲食店の輪を広げるため、感染防止対策が徹底された飲食店の認証制度として創設されました。
「あいスタ」とは！？
感染防止対策の徹底が愛知県の新しい基準「ニュースタンダード」となることを目指し、「あいスタ」を制度名称として決定。また「あいスタ認証ステッカー」がその基準をみたしている目印となります。
※上記はステッカーイメージサンプルとなります。あいスタ認証専用ウェブサイト>https://newaista-ninsho.jp/about/
最大３つの星(プラス星)が付与される仕組み。あいスタ認証のための基本項目(４２項目)の他、感染防止対策の強化をアピールできるプラス項目(8項目)を設定しています。
プラス項目を満たした数に応じて付与される星が変わります。飲食業に携わる経営者の皆様にとっては魅力的な認証となりそうですね。
【認証までの流れ】
①申請
専用のあいスタ認証ウェブサイトからＷＥＢ申請が可能です。
↓
②現地調査
申請受付後、第三者が現地調査を行い、感染防止対策実施状況の確認を行います。
※あらかじめエリアごとに調査員の訪問期間が設定されており希望の受付はなし
↓
③認証
現地調査の結果を踏まえ、認証基準を満たしていることが認められれば晴れて事務局から認証ステッカー等が交付されます。認証後は「あいスタ認証店」としてあいスタＷＥＢサイト上で公表されます。
認定項目の中でもプラス項目と呼ばれる、満たした項目の数に応じて星を付与する8項目がありますので紹介します。
星の付与に関連する8項目
・接触感染リスクを低減するための、自動扉や自動水栓の導入など更なる対策を実施する。
・利用者が外したマスクを、直接テーブルに置かないようにマスクケース等を提供する。
・会計処理にあたる場合は、電子マネー等の非接触型決済を導入する。
・消毒対策を行う際は、消毒薬の使用方法、有効成分、濃度及び使用期限を確認し、目的にあった消毒方法を選択する。
・テイクアウト・デリバリーの飲食を推奨する。
・換気を徹底するにあたり、CO2センサーの使用等により、CO2濃度1000ppm以下となるよう換気状況を把握し、記録表等で管理する。CO2濃度が1000ppmを超える場合は、換気状況を改善する。
・感染防止対策責任者は、感染リスクの早期把握のため、従業員に対し、国が提供する新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の利用を周知する。
・感染防止対策責任者は、あいスタ認証事務局が発行する従業員健康管理マニュアルの運用を行い、従業員の健康管理を徹底する。
以上の8項目です。いかがでしょうか。少し工夫と企業努力がいるようなレベルの対策だと感じます。あくまでも認証を取ることがゴールではなく、本来の目的である感染防止対策に取り組み、質の高い安全と安心を目指すための基準だといえますね。
飲食業でご準備が可能な損害保険の備えとは
ではつぎに、感染対策における損害保険の観点からの備えを紹介します。
おそらく飲食業に携わる経営者の皆様はＰＬ保険という言葉は聞きなじみがあるかもしれません。Product Liability の略で、生産物賠償責任保険のことをいいます。
その生産物つまりは飲食物を提供したことによる対人対物の賠償が生じたときに保険対象となる賠償保険にお入りの企業様は多くいらっしゃいます。その中の食中毒・特定感染症利益担保特約については新型コロナウイルス感染症によるものが対象となる保険会社もあり、より広い意味での備えが可能となります。
※新型コロナウイルス感染症に関する緊急措置見舞金補償特約の自動セットにより、保健所等からの消毒その他の処置の命令等を受けた場合、1施設あたり30万円の見舞金対象となるもの。各保険会社により、対象となる状況、保険金の種類など異なりますので、ご確認ください。
今回のまとめ
愛知県は、感染防止対策の認証制度を設けることで「新しい対策の基準」を示しています。このような取り組みを基準にし、工夫をしながら対策をすることで企業の感染対策レベルを高めていくことが求められています。また、それにより利用するお客様への安心感は高まり、多かれ少なかれ本業の売り上げにも影響してきそうです。また、金銭面でのリスクを損害保険で賄うことにより、より万全な対策を作っていくこともおすすめです。
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