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【損害保険の豆知識】新価と時価について把握しておきましょう

【損害保険の豆知識】新価と時価について把握しておきましょう

損害保険とは、万が一の偶然な事故によりものに損害が発生したり、ケガをしたりした際に、保険金が支払われます。基本的な損害保険の考えとして、『損害があった部分を元の状態に戻す』といったイメージだとわかりやすいかもしれません。日常や業務中に起こりうるリスクから金銭面での補填を得るための準備として利用される損害保険ですが、とりわけモノに対してはよく、新価(再調達価額)や時価といった言葉が使われます。いざ保険金請求する際に戸惑うことがないよう、あらかじめ違いを理解しておくと良いかもしれません。

【目次】

1.モノ保険は新価(再調達価額)か時価どちらかがベースになる

2.新価(再調達価額)と時価の差を埋めるためには

3.今回のまとめ

 

モノ保険は新価(再調達価額)か時価どちらかがベースになる

自動車保険や火災保険、賠償保険や傷害保険などありとあらゆる種類のある損害保険ですが、そのなかでもモノに対してかかる保険では、その金銭価値が新価(再調達価額)なのか時価なのか確認すべきです。

新価(再調達価額)とは

保険契約の対象であるモノと同等の物を新たに建築、または購入するために必要な金額のことをいいます。

時価とは

再調達価額から経過年数や使用による消耗分を差し引いた金額のことをいいます。

 

この新価(再調達価額)と時価については、よく保険金支払いの際には担当者から聞いたことがあるかもしれません。頻繁に飛び交う言葉なのでおぼえておきましょう。そして各保険種類によって注意すべきこともあります。

新価(再調達価額)と時価の差を埋めるためには

新価と時価の意味を理解したうえで、損害保険に活かす工夫も必要です。

例えば、、、

火災保険の場合

新価(再調達価額)といっても、必ずしも取得した時の価格がその後の新価もずっと同じということはありません。例を挙げると、20年前に建築した建物について、今現在同等の建物を建てようとすると、当時よりも高くなっているケースが多いはずです。最近では震災や災害続きの影響、オリンピックやインバウンド向けの建設、リニアモーターカーなどの建設が注目される中、人手が不足し賃金が上昇、建築単価の上昇にもつながっています。そのような背景からも当時の新価といまの取得価額では差が生まれることもあり得ます。

各保険会社の保険料算出にあたっては、新価係数や時価係数というものがあり、どのような用途でどのような構造なのか、また、いつ建築されたものなのかに応じて、現在の新価(再取得価額)または時価を算出できるようになっています。また、もし、新築で取得した当時の金額が分からなければ、用途、構造、面積などに応じて簡易的に評価することも可能です。企業であれば固定資産台帳をみながら、それをベースに評価することによってより正確になります。正確な金額がわかったら、その金額にたいして新価での保険契約を結びましょう。現在はほとんどの契約が新価扱いでの契約となっていますが、一昔前の契約では、いまだに時価払いの契約となっていることがあります。もちろん時価での契約の場合、再取得価額に足りない金額の保険金支払いになってしまうので注意が必要です。

新価特約には復旧義務があるので注意しましょう

新価払いの契約の中でも新価特約というものには2年以内の復旧義務があるので注意が必要です。復旧義務とは同じ場所に同じものを用意することで、支払いの流れは、まずは時価ベースで支払われます。その後復旧が確認出来ると、新価との差額が払われる特約です。もし建物に新価特約がついていて、その建物が全焼した場合を想定すると、同じ場所に同じ建物を建てる、、といった可能性は低いように感じます。自由に使える新価払いの契約が各保険会社からでていますので、契約を確認してみましょう。

自動車保険や賠償保険の場合

自動車保険や賠償保険の対象であるモノ自体については、基本の考え方としては時価払いとなります。

よくある自動車保険の対物賠償の話ですが、車同士の事故で相手の車を壊してしまい、賠償責任を負ったとします。お相手の車は少し年式の古い車で時価額が100万円だった場合、たとえ修理費用が150万円だったとしても賠償責任を負うのは100万円までです。そのような差額の発生するモノに対し穴埋めができるのが、「対物全損時修理差額費用特約」となります。対物超過と呼んだりもします。超過した修理費用に自分の過失割合を乗じた額を最大50万円まで支払うことのできる特約です。一部の保険会社ではこの特約は自動付帯となっていますが、そうでない保険会社もあるのでこれも注意しましょう。

また、賠償保険で相手のモノを壊してしまったケースを考えてみましょう。この場合は、モノが時価ベース、つまり経年劣化をもとに賠償金額が算出されます。いつ頃、いくらで購入したものなのか、という点を保険会社が調べ現在の価値を算出します。こちらについては時価と新価の費用の穴埋めをしてくれる特約のある保険会社もあります。

今回のまとめ

損害保険は種類が多く、各分野で似たような保険に見えるかもしれません。一見すると同じような内容の保険でも、扱う保険会社によって自動付帯される特約や商品内容が異なるケースもございます。一番重要なのは、事故が起きた際を想定しながら保険代理店の担当者と出口のイメージをすることだと感じます。今回取り上げた時価と新価の違いを把握しながら、かけるべき保険と特約をよく見極めてみることをお勧めします。

 

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