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「健康アクション5(ファイブ)」転倒リスク改善へ

「健康アクション5(ファイブ)」転倒リスク改善へ

従業員が長く働いてくれることは企業にとって喜ばしいことではありますが、その分加齢による運動機能の低下、体力の低下により、転倒など労災事故がおきやすくなるともいえます。昨今健康経営として企業が様々な取り組みを行っています。従業員の運動機能低下や、それによる労災事故をふせぐためにどのような取り組みが行われているでしょうか。みていきましょう。

【目次】

1.従業員の心身の健康を第一に考えて

2.生活習慣を振り返る「健康アクション5とは」

3.転倒リスク改善取り組み

4.今回のまとめ

 

従業員の心身の健康を第一に考えて

神奈川県で、建設用機械などを製造するP社の事例をご紹介します。P社では健康宣言を行い、「社員が力を最大限に発揮し、個人と会社が一歩一歩着実に成長していくために、心身ともに健康であることが何よりも大切である」との思いで健康経営を推進しています。安全で健康に働くための施策として、2022年から「運動機能測定」「運動機能改善トレーニング」を始めました。その背景には、シニア層の増加に伴って転倒災害のリスクが高まっていたことがあります。P社では50歳以上の社員が全体の3割を占めており、なおかつ体を使う仕事なので、いくら体力に自信を持っていたとしても、現実には年々転倒災害なども増えていました。そこで「自分の運動機能を客観的にデータとして認知してもらえるような取り組みをしたい」と考え、上記の制度を導入したそうです。転倒は、高年齢になればなるほど、骨折といった長期休業を要するケガを負うケースも伴うため、労働災害防止のうえでも重要課題と捉え、他者の事例や、エイジフレンドリーガイドラインなどを参考にしながら以下の内容を実践しました。

柔軟・バランス・筋力をチェック
2ステップテスト
片足立ち上がりテスト
閉眼片足立ちテスト

 

各テストを行う前には、自分の体力について予想を答えてもらい、実測値と比較した結果を示すようにしています。それによって加齢に伴う運動機能の衰えを知らせると共に、自分のイメージとのズレを認識させる狙いです。事実、参加者の4割が自己評価と結果にギャップを感じたとのことです。テスト後は結果をふまえたフィードバックを行い、運動機能の状態によってコメントを返しています。また運動指導の専門家を招き、運動機能改善のトレーニングメニューを作成してもらうなどの取り組みも行っています

生活習慣を振り返る「健康アクション5とは」

同じくP社では日々の生活の中で健康によい行動(アクション)を意識するために、生活習慣5項目に着目した「健康アクション5」の活動を開始しました。もともと健康診断後の事後措置については、産業保健スタッフを中心に手厚くサポートしてきた同社ですが、予防の取り組みにまでは発展していませんでした。生活習慣の5項目である「休養」「栄養」「運動」「喫煙」「飲酒」をあげ、「朝食をとる頻度」「1回30分以上の運動頻度」など各項目で健康に良い行動(アクション)を説明しています。これらを回答しやすいアンケートにして実施してもらうことで、年齢を問わず健康意識の向上をはかるねらいです。

転倒リスク改善取り組み

P社では転倒リスクを減らす対策として、体力面だけでなく、設備面からの措置も講じています。例えば、コンセント部分のでっぱりや、作業エリアにはみ出していた電源を移設してすっきりさせる、製造ラインと自動運搬機の間の段差をなくして、つまずきなどのリスクを減らすなどです。社内では、2022年安全衛生方針の中に「エイジフレンドリー」を明文化し、管理監督者向けの教育動画を作り、教育と対策推進を同時にすすめています。以降は転倒対策に加えて視覚、聴覚に関する環境整備もすすめています。例えば、見通しが悪くてフォークリフトの接近がわかりづらかったり、文字が小さくて見え辛い、警報音が聞こえにくいといった、災害につながりそうなリスクを探し出し、対処していくものです。表示の大きさを変える、絵や記号など誰でも認知しやすい標識を作る、危険個所のマップ化などの改善策を図っていきます。

今回のまとめ

働きやすい職場づくりには、健康面からのアプローチがかかせません。運動機能測定や生活習慣改善による意識啓発のように安全、健康の両面に気を配った施策をとることが重要です。上記にご紹介した取り組みの中で、皆様の会社でも取り入れられそうなアイデアもあったのではないでしょうか。健康施策の結果は、やればすぐに目に見える成果が出るものではないので、長期的な視点で見ていく事が大切です。また、従業員のおケガやご病気への備えや福利厚生制度を整えておくことも健康経営の一環だといえます。働く方々の健康に気を配りながら「万が一」への補償についてご興味のある方は、ぜひお近くの代理店などでご相談ください。

 

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