お知らせ・コラム
個人で備える傷害保険とは
病気で入院した場合の治療費に備える「医療保険」や事故や病気で亡くなったしまった場合に残されたご遺族に残すための「生命保険」に加入されている、という方は大勢いらっしゃると思いますが、ケガに備える「傷害保険」に個人で加入されている、という方は少ないように感じます。今回は、ケガに備える傷害保険に加入するメリットについて詳しく紹介させていただきますので、加入をご検討いただく際のご参考となれば幸いです。
【目次】
１．傷害保険とは
２．個人で傷害保険に加入するメリット
３．今回のまとめ
傷害保険とは
「傷害保険」とは、「急激」「偶然」「外来」の事故で傷害（ケガ）を負った際の入院や通院、治療にかかる費用等を補償するだけでなく、その結果死亡または後遺障害を負ってしまった場合に保険金が支払われる保険です。「医療保険」は病気やケガで入院した場合の入院や手術等を補償し、がんによる入院や手術等は「がん保険」で補償されますが、ケガによる損失を補償するのが「傷害保険」となります。
業務中や通勤途上のケガは「労災保険」で補償されますが、「傷害保険」は労災保険で補償されない個人事業主や役員の皆さま等の業務中のおケガだけでなく、プライベ－トのおケガまで24時間補償することが可能です。
補償内容は保険会社やプランによって異なりますが、一般的には
◆死亡保険金
◆後遺障害保険金
◆入金日額
◆手術保険金
◆通院日額
に加えて、
◆個人賠償責任補償
を付帯して、自転車事故など日常生活において他人の身体や財物に与えたり、電車を運行不能にさせる等法律上の損害賠償責任を負った場合の高額な賠償金に対応することが可能となっています。
この「個人賠償責任補償」特約は火災保険や自動車保険の特約としても付帯することができますので、重複して加入することがないよう注意が必要です。
いわゆる自転車保険とよばれるものも、自転車で事故を起こした際の自分自身の治療にかかる費用、死亡・後遺障害を負った場合の保障に加えて他人への損害賠償請求に対応できる「傷害保険」で備えることが一般的です。
窓口で支払うケガの治療実費や携行品の損害、山岳登はん中に遭難してしまった場合の捜索・救助費用やゴルフ場でのホールインワン・アルバトロス費用といった物の損害や臨時にかかる費用を補償する特約を取り扱っている保険会社もあり、「傷害保険」は単なるケガの補償だけではないということがお判りいただけると思います。
自動車保険の人身傷害補償と同様に、補償対象者も個人（自分自身）、夫婦、家族（同居の家族及び別居の未婚の子）と選べることも多いので、1人1人加入する必要がないということも大きな特徴です。
個人で傷害保険に加入するメリット
個人、夫婦、お子様や同居家族がいるご家庭、と世帯に応じて補償対象者を選ぶことができ、夫婦タイプや家族タイプであれば1契約で対象者全員を補償できることが傷害保険のメリットのひとつです。医療保険や生命保険と異なり、健康告知や健康診断結果の提出も不要であるという点もメリットと言えるかもしれません。先程「個人賠償責任補償」特約で述べた通り、自動車保険や火災保険といった他保険の特約としてカバ－できるものもありますが、補償が重複しているかどうかだけでなく、補償対象者や限度額、示談交渉サ－ビスの有無といった詳細をご確認いただき、必要に応じて見直しをされることをお勧めいたします。自動車保険に付帯できる「個人賠償責任」特約は、限度額が無制限で示談交渉サ－ビスがついているものも多い為、「個人賠償責任」特約だけを見ると自動車保険の特約で備えることが安心といえますが、法人契約で特約が付帯できないケ－スや、プランによっても特約が付帯できないケ－スもありますので、そのような場合は「傷害保険」や「火災保険」で備える必要があります。また、自動車保険の「人身傷害補償」で、自動車事故によるおケガや保険会社によっては自転車や乗り物に乗車中の事故によるおケガまで補償できるものがありますが、交通傷害といわれるおケガ以外は補償されませんのでこちらも注意が必要です。「傷害保険」は、故意や重大な過失、酒気帯び運転中の事故などの保険会社が定める保険金をお支払いできない場合を除き、自宅での転倒などの日常生活におけるおケガはもちろん、地震・噴火・津波によるおケガや物の損害、臨時にかかる費用などの幅広い補償が可能という点もメリットのひとつです。
また、おケガの場合は入院をせず通院だけで治療をするケ－スも多い為、医療保険や生命保険など入院が保険金支払いの要件となっている保険では支払われない治療費や通院日額が支払われる点も「傷害保険」のメリットと言えるのではないでしょうか？
今回のまとめ
年齢・性別問わず日常生活には様々なケガのリスクが存在しています。ご自身やご家族を万が一の大事故から日常の小さなおケガとリスクに幅広く補償できる保険が個人で備える「傷害保険」です。気になる方は、お近くの保険代理店に相談してみてはいかがでしょうか？
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