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PL保険と生産物品質保険の違いをご存じですか?賠償リスクに備えましょう
生産物品質保険というものをお聞きになったことはありますでしょうか。賠償保険やPL保険などは知っているという方も多いと思いますが、それらの他人や他物への賠償ではなく、生産した物のリコール等によって企業が被る損害を補償することができる保険のことです。食品・飲食業や化粧品の製造販売業などの、飲料食品に限らず、化粧品や医薬部外品なども対象となっています。飲料食品を取り扱う業界において、異物混入等を原因とした生産物のリコールが後をたちません。昨今、SNSなどで購入者が異物混入の証拠写真などをアップする例などもあり、その真偽が定かかどうかに関わらず情報が瞬く間に拡散され、企業のブランドイメージは一瞬で失墜することになります。
今回は2つの保険、PL保険と生産物品質保険について解説します。
【目次】
1.2つの保険を組み合わせることによって万が一の企業の損害リスクへ備えられます
2.生産物品質保険でお守りできる3つの事故例とは
3.生産物品質保険は回収費用の備え、PL保険では対人対物に対する賠償費用の備えと考えるとわかりやすいです
4.今回のまとめ
2つの保険を組み合わせることによって万が一の企業の損害リスクへ備えられます
有害物質混入など、食の安全性をめぐる事故が相次ぐ中、消費者意識の向上に伴って行政庁による規制も厳格化しています。
生産物に対しては「PL保険」という言葉の方が皆さんは耳なじみがあるかもしれません。
PL保険は生産物によって健康被害や財物損壊の被害を被った相手方への法律上の損害賠償責任等を補償する保険です。
一方「生産物品質保険は」生産物のリコール等によって企業側が被る損害を補償する保険です。
つまりどちらか一方だけではすべてのリスクについて補償することができず、この二つを組み合わせることによって万一の場合の企業のダメージを幅広く補償することが可能になります。
生産物品質保険でお守りできる3つの事故例とは
支払いの対象となる事故事例を一部ご紹介します
1.第三者による異物混入事故
(例)販売しているパンに針を混入したという脅迫電話がかかってきたので至急回収することになった
2.安全が損なわれる偶然な汚染事故
(例)提供した食材にО157が見つかった!後日お客様が食中毒に・・・。
3.瑕疵ある偶然な汚染事故
(例)工場のラインで輪ゴムが誤って食品に紛れ込んだ!健康被害の恐れはないが社告を掲載し回収しなくてはならない・・・。
上記の特徴について、このままいくと対人事故が起こるかもしれない、という状況に陥ってしまった際に発動する保険となり、回収の費用が対象となります。
生産物品質保険は回収費用の備え、PL保険では対人対物に対する賠償費用の備えと考えるとわかりやすいです
上記のような事故が起こった場合、生産物品質保険では事故の事実等を確認・調査するための分析費用、回収に要した費用、喪失利益、事態終息後の安全宣言の費用など、実際にかかった費用の補償はもちろんのこと危機管理コンサルタントの紹介などで、企業をサポートします。
PL保険は実際に事故が起こった対人対物の賠償費用が対象となります。
生産物品質保険は回収するための費用、PL保険は相手への賠償金と考えるとわかりやすいですね。
今回のまとめ
昨今、消費者の品質に対する企業への目は厳しくなる一方であり、企業側は事故が起きた時の損失を最小限にとどめるため、多大な努力を強いられます。
PL保険によって、相手方への損害賠償請求に備えると同様に、生産物品質保険でリコール等によって企業が被る損害の補償に備えることで、リスクへの盤石な体制を作ることができるでしょう。また2つの保険の違いがもしはっきり分からない場合は、再度保険担当者から説明を受け、把握することも必要です。
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