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しゅんせつ工事業の死亡事故例から学ぶ『労災を減らすための5つの対策とは』

しゅんせつ工事業の死亡事故例から学ぶ『労災を減らすための5つの対策とは』

しゅんせつ工事とは河川、港湾などの水底をしゅんせつする専門工事です。しゅんせつというのは聞きなれない言葉かもしれませんが、港湾・河川・運河などの底面をさらって土砂などを取り去る土木工事のことをいいます。この業種でも例に洩れず死亡労働災害が起きています。

【目次】

1.ドラグ・ショベルとの接触防止措置を取っていなかった死亡労災事例

2.しゅんせつ船のタンク点検中に酸素欠乏症となる労災事故

3.労災を減らすために出来る5つの対策とリスクに保険で備える方法

4.今回のまとめ

 

ドラグ・ショベルとの接触防止措置を取っていなかった死亡労災事例

河川内で作業をしていた労働者が死亡してしまう悲しい死亡労災事故が起きています。

ドラグ・ショベルとの接触防止措置が欠けていたために起こった事故

平成28年5月、静岡県の河川内でしゅんせつ・泥をすくい上げる工事を行っていた労働者が作業していたところ、別の労働者が運転するドラグ・ショベルのバケットと河川のコンクリート壁との間に挟まれてしまい死亡。

事故が起きた原因は?

同社は、ドラグ・ショベルを労働者に運転させる際に、接触の危険が生じる箇所に立ち入り禁止措置を講じたり、誘導員を配置するといった危険防止措置を講じてなかったとして、静岡・三島労働基準監督署へ書類送検された。

※労働新聞社参照

河川付近で行う危険な現場であるのにも関わらず、危険防止措置を講じていないのは、経営者の怠慢ともいえる案件となります。もはや起こるべくして起きた事故。労働者に何かある前に、普段からの安全意識が問われています。

しゅんせつ船のタンク点検中に酸素欠乏症となる労災事故

有害物による酸欠にて事故も起きています。

しゅんせつ船の傾き調査中酸素欠乏症になってしまった事故

主に港湾のしゅんせつ工事をおこなっているX社では、約6か月の予定で湾内航路をしゅんせつし、その土砂を搬出する作業を夜間作業で実施していた。災害発生当日、被災者らは通常通り前日の午後10時より開始した作業が午前4時30分頃に終了したので、工事部長Aが曳船の船長としてしゅんせつ船を繋留地に接岸したが、しゅんせつ作業中にしゅんせつ船が2度ほど右に傾いていたので、その原因を手分けして点検した。傾きの原因がタンクであると判断し、そのタンクには水が入っていたので、マンホールから中に入り、水を汲みだそうとしたところ、作業者Bが叫び声をあげ転倒、助けに入った工事部長Aも作業者Bと同じようにタンク内で倒れた。その後2人は救急隊員にタンク内から救助されたが、2人とも酸素欠乏症のため死亡した。※職場のあんぜんサイト参照

事故が起きた原因は?

・海水が長期間滞留していたため酸素欠乏危険場所になっていたこと。災害が発生したタンク内には、海水が長期間にわたり溜まっていたため、内壁の酸化が進み、内部の酸素濃度が低下していた。

・酸素欠乏危険についての認識がなかったこと。工事部長は酸素欠乏危険について知識がなく、救助にとっさに飛び込んで自分も被災した。また、会社は、酸素欠乏危険に対する教育も実施していなかった。

・作業計画を作成せずに点検作業を行った。災害が発生した時の作業は、しゅんせつ船の傾きの原因究明という船の基本的な機能に関するものであることから、必要な予備調査を行って点検・補修に関する作業計画をたてて実施すべきだが、それを行わず安易にタンク内に入らせた。

酸素欠乏症という可能性のある現場において、その責任者である工事部長に認識や知識がないともなると、その指示命令下にある労働者が労災にあうのも時間の問題です。今回のケースのように、死亡に至る事故が発生してしまうことがないよう管理する側の意識を高める必要があります。

労災を減らすために出来る5つの対策とリスクに保険で備える方法

先に挙げましたふたつの労働災害については、危険防止の措置をしていない、責任者の認識、知識が低いまま現場作業に入っているなど、問題がありました。

では労働災害を防止する5つの対策を見てみましょう。

労災を防止するための5つの対策とは

1.安全衛生教育を徹底する

労働災害を減らすには作業員が入社した際や作業内容を変更した際に安全衛生教育を実施しましょう。

2.リスクアセスメントを実施する

労働災害が起きる原因を特定するためにはリスクアセスメントをおこなうことが有効です。

リスクアセスメントとは、災害や事故など企業を取り巻くリスクを特定したうえで分析し、リスクによる被害を最小限に抑えるための手法のことを指します。

3.従業員同士でKY活動を徹底する

日頃からリスクアセスメントにより、リスクを特定し対策したうえで、従業員同士でKY活動『危険予知活動』をおこないましょう。

KY活動とは、作業を始める前にどのようなリスクがあるのかを予見したうえで作業に入る活動のことです。

4.メンタルヘルス対策を導入する

メンタルヘルスについても対策が必要です。

職場におけるパワーハラスメントやセクシャルハラスメントを撲滅すること以外に、厚生労働省が発表する「職場における心の健康づくり」による以下の4つのケアが推奨されています。

・セルフケア

従業員自身が抱えているストレスに気づきやすくなるようセルフケアの教育を行ったうえで、周囲に相談しやすい環境を整える。定期的にストレスチェックをおこなう。

・ラインによるケア

管理職が部下の状況を日頃から把握しておき、様子がおかしければ産業医に診てもらう。

・事業内産業保健スタッフらによるケア

セルフケアやラインによるケアが効果的になるよう産業医らが従業員や管理職のサポートをおこなう。

・事業場外資源によるケア

事業所外の医療機関や従業員支援プログラムなどのことで、企業が専門的な知識や状況などを把握したい場合に産業保健スタッフが窓口となって相談する。

また、従業員が事業所で相談したくない場合にサポートする。

5.従業員の過重労働を防ぐ

時間外・休日労働時間が長ければ長いほど従業員が疲労し仕事のパフォーマンスが落ちるばかりか、疲労による判断力の低下によって労働災害発生のリスクが高まる傾向があります。

以上5つの対策を講じて、労災を減らしていきましょう。また、労災や自動車事故に関する労働安全勉強会において保険会社、保険代理店が主導となり活動することもありますし、万が一の労災事故が起きた場合の損害保険の備え、それに伴う付帯サービスにより、社外の健康相談窓口の設置など、損害保険代理店でアドバイスできそうなこともたくさんございます。

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今回のまとめ

しゅんせつ工事における事故事例をしらべますと、死亡災害が目立ちます。業務において労災をだしてしまうことは今後の運営も含めてマイナス要素しかございません。

まずは労災を減らすために今回あげたような対策を実施し、未然に防ぐこと、教育なども常にこころがけ、安全運営をしていきましょう。

 

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