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『外で行う現場作業では熱中症に注意』とび・土工工事業で起きた労災死亡事故とは

『外で行う現場作業では熱中症に注意』とび・土工工事業で起きた労災死亡事故とは

建築現場では、高所を華麗に動き回ることから『現場の華』とも称されるとび・土工工事業。とび職とは、一般的に日本の建設業において、高所での作業を専門とする職人を指します。作業の種類や職業などによって「足場鳶」「重量鳶」「鉄骨鳶」「橋梁鳶」「機械鳶」など多岐にわたりそれらを総合的もしくは専門におこなうものがあります。今回はとび・土工工事業に関わる労災の特徴と対策についてまとめてみました。

【目次】

1.とび・土工工事業とはどのような仕事内容か?

2.まさか死亡労災になるなんて!?熱中症から死亡事故に至った労災ケースとは

3.今回のまとめ

 

とび・土工工事業とはどのような仕事内容か?

建設業界にたずさわる方なら聞いたことのある”とび”という言葉。

この名前の由来と仕事内容はどのようなものか説明します。

とびの名前の由来とどのような仕事内容か

とびとは、建物を建設する際に、外の職人が作業するための仮囲いや仮設足場などを施工する仕事です。「とび」という言葉自体は江戸時代の火消しに由来しており、かつては消火活動のために高いはしごにのぼって火消しが活躍をしていましたが、その姿が鳶のように見えたことから、とびという名称が生まれました。とび職は高所作業が多いので危険が隣り合わせにあります。また、危険物や重いものを持ち運ぶことが多く、体力や足腰の強さも必要となってくる肉体労働といえます

土工工事業とはどのような仕事内容か

土工工事業とは、現場で作業員が快適に仕事ができるよう環境を整える仕事です。足場の組立てや器具や資材などの運搬配置、鉄骨の組立て、工作物の解体という仕事があります。くい打ちやくい抜き、場所打ち杭といった仕事もおこないます。

他にも土砂の掘削や盛上げ、締固めといった工事もあります。

コンクリートを用いて工作物を築造したり、基礎的あるいは準備的な工事をします。

縁の下の力持ちとして、めだたない部分とはなりますが、土工という作業があるからこそ建設工事が成り立っているともいえます。

まさか死亡労災になるなんて!?熱中症から死亡事故に至った労災ケースとは

では、具体的にとび・土工工事業で起きている労災事例をとりあげます。

とび工の38歳の職人が熱中症に、その後病院搬送され死亡

マンション新築工事現場で、午前中から足場の解体作業を行っていた。昼休みを1時間取ったのち、午後から引き続き足場の解体と解体材の搬出作業を行っていた。午後2時半ごろに気分が悪そうだったので職長が、一時間くらい日陰で休憩させた。午後4時頃、被災者は足元がフラついていて、災害を起こす危険があったため、日陰で再び休ませたが、午後5時頃、被災者が吐き気をもよおし、病状がひどくなったので救急車で病院に搬送したが、多臓器不全のため亡くなった。 ※安全スタッフ参照

原因は?

・最高気温37.4℃(16時計測時点)の屋根のない炎天下で、作業等を行った。

・大量の発汗にもかかわらず、水分・塩分を補給しなかったため、けいれんを起こし、体温調整や循環機能に障害を起こした。

・被災者および職長等に熱中症の怖さが認識されておらず、KY活動、注意事項伝達の際の健康状態、熱中症予防用品等への注意が払われていなかった。

どんな対策ができるか

・炎天下作業では休憩をこまめにとり、風通しの良い休憩所を設ける。

・休憩時間には水分・塩分補給のためのスポーツドリンク等、および身体を適度に冷やす氷水や氷を備え付ける。

・作業者が、体調不調になった時は速やかに職長に申し出るようにする。状況に応じた措置をとり、病院へ搬送する。

・炎天下での作業では、熱中症予防のための保護具等を有効に活用する。

保険での備えはどのように?

業務中の熱中症については、任意労災のケガの部分で認められるケースもあります。その場合、かかった病院で診断書を取る必要がありますが、主な原因が私病によるものと判断されることもあります。保険会社によっては入院をともなう病気であれば備えることが出来る特約を用意していることもあるので、企業は業務災害とともに疾病への備えも充実させるのも良いと思います。

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今回のまとめ

とび土工工事業においては、本来高所作業からの墜落転落事故などが予想されますが、今回はあえて、熱中症による死亡労災を取り上げてみました。現場で働く従業員様を抱える経営者にとって、夏の暑い時期には使用者として熱中症への備えは必要です。従業員、下請けの体調をチェックし、その時にとるべき対策をしておかなければ、今回のような死亡災害へつながってしまう恐れもあります。会社として、労災のわかりやすいケガ部分だけではなく、業務上疾病、福利厚生としての皆様の病気補償など、用意できるものはたくさんあります。それらをうまくセレクトして、いざというときの不安に対して備えるのはいかがでしょうか。

 

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