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“かたい”石材を加工する「石工事業」で多く起こる労災事故から身を守る方法とは

“かたい”石材を加工する「石工事業」で多く起こる労災事故から身を守る方法とは

石工事業は、建設業許可では石材の加工または石を積んで工作物を築造したり、工作物に石材を取付ける工事となっております。石工事の中でも根固めブロック、消波ブロックの据え付けなどの規模の大きな土木工事は「とび・土木・コンクリート工事業」に分類されることがあります。

建築物の内外装として擬石を張り付ける工事や擁壁として石を積み上げる工事、さらに墓石や石鳥居の設置などの墓石業者さんが行う内容も石工事業となります。

今回は、石工事業における労災の危険性について取り上げていきたいと思います。

【目次】

1.石積みの崩落や石材の運搬中の事故【積み上げる工事が一番危険】

2.グラインダーを使用中の事故『軍手や作業服を準備しましょう』

3.今回のまとめ

 

石積みの崩落や石材運搬中の事故【積み上げる工事が一番危険】

石が崩落してしまったり、石材を運搬する際の事故が起きています。

駐車場工事現場で石が崩落

2017年に沖縄県の駐車場の工事現場で川の壁面工事の石積が崩落して下敷きとなった男性作業員1人が死亡し、別の作業も病院に搬送された悲惨な事故が発生しております。

石工事では、石を積み上げる工事が一番危険を伴う作業となります。

作業員がケガをすれば労災となりますし、通行人など他人がケガをした場合は第三者への賠償事故となります

石材運搬中の事故

石工事において、石材の運搬中にケガをするケースも多いです。クレーンで吊るして石材を運ぶ事もありますが数十キロの石材であれば手で運搬することもあります。

石材ストックヤードから作業場所まで石材(重さ約60キロ、1.3m×0.9m)を2人の作業員が手で運搬していたところ被災してしまいました。

途中に5段の階段があり階段を登っている時に2人の呼吸が合わずバランスを崩してしまい、立て直そうとしましたが右手を階段と石材の間に挟んでしまいました。

慣れた作業でもあり、注意を怠って安易に階段を登ったことが事故の原因と考えられます。

2.グラインダーを使用中の事故『軍手や作業服を準備しましょう』

上記のような電動のグラインダーと呼ばれる機械を使用し、石材の表面を研削加工する作業も日常的な業務として行われております。このグラインダーを使用中での事故も多発しております。

軍手や作業服がグラインダーに巻き込まれる

作業員が着用している軍手や着用している作業着の袖がグラインダーに巻き込まれてしまう事故が発生しています。袖が長すぎない作業着を着用し、軍手では無く専用の手袋を使用して作業を行なう事が必要となります。また雨が降るなど濡れた状態で作業を行なうと軍手では感電してしまう危険性もあります。

粉じんへの対応

グラインダーを使用し研削作業を行なうと多量の粉じんが飛散する可能性があります。

ゴーグルとマスクは粉じん作業用の物を使用し、粉じんを吸い込んでしまう事を防ぐ必要があります。

研削砥石(といし)の取り換え作業中の事故

研削砥石(といし)と呼ばれる円盤上の回転しながら研磨するディスクは、使用するごとに削られていくので定期的に取替が必要となります。また研削砥石の種類によって削れる対象が変わってくるので取替が必要となります。

グラインダーに新たに研削砥石を取付け、試運転を行った際に石が破壊されてしまい破片が周りに飛び散り近くの作業員の顔面を打撃するといった事故も発生しております。

事故の発生原因として、グラインダーに適合していない研削砥石を取付けてしまった事が挙げられますが研削砥石の取替は特別教育の受講や資格者が行う必要があります。

建設業の保険のことなら、こちらのまとめ記事でマルっと解決!ぜひご覧ください>【まとめ記事】これを見れば「建設業」で”今”必要となる保険がわかります!!”約10年”の実績をもつ名古屋の損害保険代理店が徹底解説

建設業28業種の他業種についても気になった方はこちら>【保険代理店”目線”のまとめ記事】28種類もある建設業の種類について「建設業許可」で分類される各業種を徹底解説!

 

今回のまとめ

石材などの重量物の運搬中の事故や硬い石材の加工中の事故などが多く発生しております。作業員の方の一人一人の安全意識の向上はもちろんの事ですが、重量物を運ぶために手で運搬するのではなくフォークリフトを使用したり、グラインダーを使用する際には安全に使用できるように専用の着衣や手袋、ゴーグルやマスクの準備など職場環境を整える事が事故防止の為には一番必要になってくると思います。

また、第三者への賠償事故がご心配のケースでは請負賠償保険や業務遂行施設危険などの第三者賠償保険のご準備が必要となります。社長本人や従業員さんや下請けさん、一人親方さんなどの作業員が被災してしまった場合は国の労災に加えて労災上乗せ保険などで補償の準備をしておく事も大切です。

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