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建設機械の安全対策を考えながら損害保険の準備をする

建設機械の安全対策を考えながら損害保険の準備をする

建設業だけではなく、数多くの産業で交通事故の多さが目立っています。仕事中の交通事故が多発している内容を取り上げていきます。建設業の3大災害について以前は死亡者数の多さからいくと「墜落・転落」「重機関連」「土砂崩壊」でしたが、現在は「交通事故」となっています。多くの事故事例をみながら注意できるポイントを考えていきましょう。

【目次】

1.仕事中の交通事故が近年増えています

2.普段から教育を何度も継続的に行うことが重要

3.今回のまとめ

 

仕事中の交通事故が近年増えています

建設機械の安全対策やトラック、乗用車による交通事故と外国人労働者の労働災害防止についてとりあげていきます。ひと昔前では建設業の3大災害といえば死亡者数の多さから「墜落・転落」「重機関連」「土砂崩壊」でしたが、現在では「墜落・転落」「重機関連」に次いで「交通事故(業務災害)」になりました。建設業だけでなくおおくの産業で交通事故の多さに頭を悩ませています。H29~H30の死亡災害データから、作業中(事務所・現場間の移動含む)に交通事故(死亡)に至った直前の状況をとりあげます。内容をみながら事故防止に役立ててみましょう。また、作業開始前(事務所→現場)と作業終了後(現場→事務所)の死亡者数を比較しますと数多くの事故が発生していることがわかりました。

【交通事故に至る直前の状況】

〇トラックの場合

・濡れた路面ですべり/凍結した路面ですべり/水たまりにハンドルをとられて/急ブレーキをかけスリップして/衝突など:死亡者数8人

・緩やかなカーブで衝突・横転(センターラインを超えて対向車と衝突/側壁に乗り上げ横転/追越車線から走行車線に車線変更時トラックに衝突など):7人

・路上で停車中にはねられる(用を足すために停車/後輪に絡まった異物を除去中/パンク処理中など):4人

・渋滞で停車中、トラックが追突:3人

・渋滞で前方の車に追突:2人

・トンネル内片側3車線の走行車線を走行中、トラックに追突・横転:3人

・対向車線にはみ出し、大型トラックと正面衝突

・トラックを後進させ、しゃがみ込んで携帯電話で通話中の被災者をひいた

・交差点で右折してきた大型車に激突

・左の路肩から出てきた大型ダンプに追突された

・荷下ろし後、空車で会社に戻る途中、縁石に接触し民家に激突

・夜勤明けでトラック運転中、中央線を越え対向車線と正面衝突

・土手の上を走行中、対向車を避けようとして法面から落ちて横転

・前の車の落下物を避けようとして車が横転

〇乗用車の場合

・国道を走行中、車両が道路を逸脱しガードレールに衝突した後、川に転落:3人

・自動車道で追越し中に左ガードレールに激突し、後部座席の被災者が投げ出された

・トンネル内の走行車線に故障停車中の大型トラックに追突

・遮断機と警報器のない踏切で普通列車と衝突

・下り坂でトラックを追い越そうとしたがハンドル操作を誤りそのトラックに追突

〇もらい事故(作業員がひかれる)

・高速道路IC付近で舗装補修中、大型トラックが作業員に突っ込む

・高速道路で車線規制のため作業帯を設置中、トラックが作業帯内に突っ込む

・誘導員の停止合図をきかず作業帯に突っ込んだ軽自動車にはねられた

普段から教育を何度も継続的に行うことが重要

以下に示す交通労働災害防止の基本をおさえておきましょう。

・約束の時間に間に合わせようとあわててスピードを出し過ぎない

・現場に到着してからのことを考えず、運転に集中する

・他の車両からよく見えるように、早朝、夕方早めの点灯を行う

・「急ハンドル」「急ブレーキ」など、急の付く動作に注意する。

・十分な睡眠時間、休憩時間を確保する

・冬季の運転は、道路交通情報などを活用し、積雪、路面凍結などの情報収集を行う。交通労働災害による死亡災害は、年末12月に多く発生していることを理解する。

・「だろう運転」※対向車がゆずってくれるだろうなど自分の都合のよいように予想して運転すること。は慎む。

・二輪車の運転では、「安全ベスト」「ヘルメット」を着用する

雨天時のマンホール上などでのスリップなどの危険も理解する。

外国人に多い「はさまれ・巻き込まれ」とは

建設現場の外国人労働者は、数の急増に伴い、労働災害の増加が懸念されています。平成28年、建設業の労働災害発生状況をみると、全体では例年同様に墜落・転落災害が最も多いものの、外国人技能実習生に限ると、はさまれ・巻き込まれ災害が最も多くなっています。ここに外国人特有の原因もある可能性があります。ハウスメーカーの現場で働く実務経験1年未満の外国人技能実習生と日本人を対象に、バックホウの危険を感じたことがある者にその原因を尋ねたところ、外国人技能実習生は、「どこに危険があるのかよくわからなかった」「バックホウの動きがよくわからなかった」が日本人よりかなり多い結果となりました。このことから外国人技能実習生には、最初にバックホウなど建設機械の動きや危険をしっかり教えることが重要です。また企業経営者の皆様は作業をされる従業員様や下請けの為、労災の上乗せ保険を準備したり、施工中の賠償事故に備えるための工事賠償保険を備えることも併せて重要だといえます。

今回のまとめ

過去の事故データを振り返ってみますと、防ぐことの可能性のあった事故が数々ございます。普段からの労働災害に対する安全教育を実施することでそれらを減らすことができるかもしれません。毎年の安全教育は、やらされ感ではなく、本当に災害を無くすという目標のもとに行えると安全が数値として現れそうです。ぜひ諦めずに取り組んで参りましょう。

 

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