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【高額化しやすい賠償事案に損害保険でそなえる】消防施設工事業さま向けの賠償責任保険とは

【高額化しやすい賠償事案に損害保険でそなえる】消防施設工事業さま向けの賠償責任保険とは

消防施設工事とは、火災警報設備、消火設備、避難設備もしくは消火活動に必要な設備を設置する工事、またはそれらを工作物に取り付ける工事をいいます。

具体的には、屋内消火栓設置工事、スプリンクラー設置工事、水噴霧・泡・不燃性ガス・蒸発性液体または粉末による消火設備工事、屋外消火栓設置工事、動力消防ポンプ設置工事、火災報知設備工事、避難はしご・救助袋・緩降機などの避難器具の設置工事などの施行や保守メンテナンス等を行います。

スプリンクラーなどの配水が必要な消防設備や泡や特殊な液体を使用しての消火設備の施工などがあり、万が一誤って噴射してしまうと多大な被害が出る事が容易に想像できます。

今回は、施工中や引き渡し後の第三者への対人対物事故に対する補償である施工業者さま向けの賠償責任保険について取り上げていきたいです。

【目次】

1.消防設備の工事の業務遂行中・施設リスクに備える

2.高額化しやすい生産物・引き渡し後の事故のリスクに備える

3.意外と多い消火器の事故に損害保険で備える

4.今回のまとめ

 

消防設備の工事の業務遂行中・施設リスクに備える

消防設備施工などの施行業者様を含めた建設関係のお仕事では大きく分けると仕事中の事故と引き渡し後の生産物に起因して事故が発生する危険性がございます。保険の内容も仕事中の補償と引き渡し後(生産物賠償・PL保険)の補償に分けて考えると分かりやすいです。

建設工事の業務遂行・施設リスクに備える

現場での工事中の事故や材料を搬入中などに発生した事故に備える事が出来ます。

例)

・工場の消火設備の取替工事中に誤って消火剤が噴射してしまい工場内の設備を汚損させてしまった

・現場内にて脚立を持って移動中に、窓に脚立をぶつけてしまい既設の窓を割ってしまった

・消防設備の法定点検時に防火シャッターの安全確認をおこたり、第三者にケガをさせてしまった。

高額化しやすい生産物・引き渡し後の事故のリスクに備える

消防設備工事を施工し、施工が終了し引き渡しが完了した後に対人対物事故が発生した場合は、生産物・完成作業リスクを補償する内容の保険に加入する必要がございます。

生産物・完成作業リスクの事故例と必要性

ここでは生産物。要は施工が終わってから起こる事故についてとその備えの必要性について解説します。

 

事故内容 給排水管取り付けの事故

年間売上高9000万円の個人事業主Aは、給水配管工事を請け負い給水管の接続作業を行なった。しかし給水管同士の接続部の接着剤散布量が少なったために、引き渡した翌日の夜に接続部が外れて水濡れ事故が起きた。建物の2階で漏水がおき、一階のテナント(飲食店)全損となってしまった。

損害額 約2430万円

賠償事故が起きるのは工事中だけではなく引き渡し後も発生します。建設業者様の賠償事故のうち10件中、1件から2件の割合で引き渡し後に事故が発生しています。また引き渡し後の事故は、高額な賠償事故に繋がりやすい傾向にあります。

高額化しやすい事故例

施工が終わり引き渡した後で高額化する事故例が起きています。

 

・ベランダの柵の設置ミスでベランダから入居者が落ちて怪我

・電気工事の配線ミスで火災事故が発生して建物に損害を与える

消防設備施工においては、スプリンクラー設置の配管工事や火災報知機などの電気工事、さらには避難器具や防火シャッターなど工事のミスで引き渡し後に事故が発生した場合、高額化する可能性が高いので十分注意が必要となります。

意外と多い消火器の事故に損害保険で備える

老朽化した消火器の破裂により人身事故が発生しております。2001年3月には愛知県名古屋市で本体底部が腐食した消火器(1979年製)の破棄のための放射操作を行なったところ破裂し死亡事故が発生しております。消火器メーカーの各社は、8年をめどに消火器の交換を呼びかけております。消防点検時には、消火器の状態や製造年月をチェックし交換が必要な腐食した消火器の交換を提案されているかとは思いますが、未然に事故を防ぐためにも、また事故が発生した際に責任追及を免れるためにも腐食した消火器の交換の提案はしっかりと行う必要があります。特に屋外に放置している消火器や本体底部が腐食した消火器、製造から10年以上経過している消火器などは事故事例も多いので特に注意が必要です。

実際に起こった消火器の事故事例

・1990年6月神奈川県横須賀市 廃棄消火器解体作業中にキャップの破損 死者1名

・1990年12月鹿児島県加世田市 子供が消火器(1978年製)を操作し容器本体底部の腐食により破裂し顔に直撃

・1996年11月神奈川県横浜市 消火訓練中に消火器が破裂 負傷者1名

・2001年4月北海道帯広市 野焼きの火を消火しようとして操作 容器本体の底部から破裂

2006年9月 京都府京都市 安全栓を抜きレバーを握ったところ破裂 負傷者1名

※(社)日本消火器工業会の調査及び関係消防本部からの報告から抜粋

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今回のまとめ

消防設備は火事などの緊急事態の時に無くてはならないものであり、大きな被害を防ぐために消防法でも定められており必要な設備になります。しかし日常生活や普段の業務の中では使用する事もなく、無くても困らないものなので点検や設備のメンテナンスが疎かになりがちです。

老朽化した設備などでは、いざという時に作動しなかったり、壊れていて対人対物事故に発展してしまうケースもございますので定期的な取替工事などは必須となります。

消防設備施工業者として、新規の取付工事や消防設備の定期点検時、古い設備の取替工事を行う時は、業務遂行・施設リスクや請負賠償保険などの工事中の事故を補償する保険と引き渡した後の事故に備える生産物賠償・完成作業リスクを補償する保険にしっかりと加入しておく事で安心して業務を行う事が出来ると思います。

 

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