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労災事故を減らすために最先端のICT技術を導入する方法とは

労災事故を減らすために最先端のICT技術を導入する方法とは

ICT(情報通信技術)の進化によって、これまで人の目によっておこなわれてきた危険の監視を、遠隔、無人で行うことが可能になってきました。今回は、作業中の転倒や墜落、急な動作などの労働災害につながる不安全な行動や状態の迅速な検知、センサーと重機の遠隔操作によるトンネル工事の安全確保を進める事例を紹介します。これらは導入がはじまった5G技術でさらに効果的な運用が期待されます。

※最近よく耳にする5Gとは?

5Gという言葉、最近よく携帯会社のCMなどで耳にする言葉です。5Gは、正式には「第5世代通信移動システム」といいます。5Gの特徴は、大きくいうと「高速で大容量の通信」「信頼性が高く低遅延の通信」「多数の機器に同時接続ができる」という3つの特徴をもっており、今度様々な場面での活躍が期待されています。

【目次】

1.センサーで、熱中症をはじめとする様々なリスクの予見が可能となる

2.ICT活用により、墜落防止、安全帯未使用時に警告をしてくれるので安心できる

3.5Gを利用したセンサーが酸欠の兆候を感知。トンネル工事で有効性が実証された

4.今回のまとめ

 

センサーで、熱中症をはじめとする様々なリスクの予見が可能となる

今、徐々に建設や製造を取り扱う企業で導入されているのが、作業員の異常を発見するシステムです。管理監督者の目が届かない場所で作業をする労働者の安全と健康を守るのに活躍しています。広い構内で、万が一作業員に異常があった際、捜索するだけでも時間がかかってしまうことがあります。しかし異常発生場所がリアルタイムでわかれば、万が一の場合に迅速な救助が可能になります。システムを導入している企業では、作業者は現場に向かい際に4つのデバイスを装着します

①湿度、温度を検知する「環境センサー」

②位置、加速度を検知する「スマートフォン」

③リアルタイムで作業員の現状を認識する「ヘルメットカメラ」

④ 脈拍を把握する「スマートウォッチ」

環境センサーは、温度、湿度からくる熱ストレスの値を感知し、その情報を基に作業開始からの経過時間と水分量を画面に表示することで、その温度、湿度から熱ストレスの値を感知し、その情報を基に作業開始からの経過時間と水分量を画面に表示することで熱中症予防に役立てます。

一人作業で没頭して水分補給や休憩を忘れてしまっていてもリスクを予見して「休憩時間になりました」とアラートを出すことができます。

また、スマートフォンに搭載された加速度センサーは、作業者の転倒、転落、衝撃、不動などの動態を推定して、危険行動時に管理画面への警告を表示するので、作業者自身の身にトラブルが起こった時にすぐに助けに向かえます。

また、作業員が階段を駆け上がったり急激な行動を時とった時、事故予防のための個別指導をすることができます。ヘルメットに装着したカメラからは作業員視点の画像がリアルタイムに映し出されるため、状況を正確に把握し、適切な指示を出すことができます。

ICT活用により、墜落防止、安全帯未使用時に警告をしてくれるので安心できる

死亡災害の中では最も多い「墜落・転落」防止のためにICTを活用している企業があります。足場からの墜落事故は、「安全帯を装着していたものの未使用」という状況で発生したものが多く、作業者本人にリアルタイムで警告を出すことで災害の予防につなげる狙いがあります

例えばある企業では高所での安全帯フックのかけ外しに対応して、作業員のヘルメットに取り付けた振動ビーコンが警告を出すシステムを導入しています。フックの使用状況や作業員の位置情報は、無線ネットワークによって常時サーバーに送られるため、現場責任者は管理画面で安全帯の使用状況をリアルタイムに確認できる仕組みです。

5Gを利用したセンサーが酸欠の兆候を感知。トンネル工事で有効性が実証された

トンネルの工事現場では、落盤や土砂崩れ、酸欠、火災などの重大な事故の可能性を考えた安全な労働環境の実現が求められます。昨年行われた「北海道新幹線トンネル」工事で実証実験では、高品質で持ち運び可能な5G設備を工事現場に設置し、データ収集と建設機械の遠隔操作に関する有効性が検証されました。

安全監視には、ガスセンサー、環境センサー、ウエアラブルセンサーを使い、トンネル工事現場で発生しやすい危険性の高い毒ガスや、可燃性ガスのデータを収集し、温度や二酸化炭素濃度をリアルタイムで測定します。危険な値が検出された際には、作業員にアラートを送り通知することで、迅速な避難誘導の実現が期待できます。

また、5G端末と遠隔制御装置を搭載した油圧ショベル、クローラーダンプによる実験ではトンネル外に設けた操作室から建設機械を遠隔操作できる環境を整備し、約1400M離れた操作室からトンネル内の建設機械を遠隔操作することに成功し搭載した4台のカメラからの映像伝達も問題なくできることを確認しました。さらに建設機械にガスセンサーを設置することでトンネル内の環境確認ができるため、万が一ガスの発生や崩落などの災害が起こった場合、人手をいれることなく初期の安全確認ができます

※安全スタッフ、労働新聞社資料参照

今回のまとめ

通信環境が強化されることで、より精細で低遅延の映像や、同時接続の増大も期待できるようになりました。作業者一人ひとりに対し、管理監督者がつきっきりで安全行動や健康状態をチェックするのは限界があります。自動化が進む装置産業では、ひとりきりの作業も多くなるためなおさらです。建設業において、ICTの進化とシステム導入により、防げる事故は多くなってきましたが、それでも労災事故をゼロにするのはなかなか難しいかもしれません。私たち保険代理店では、労災の上乗せ保険による業務中のおケガ、病気による入院、働けない間の所得補償についてご案内させていただくことができます。

最新のICTシステムを導入することで事故を減らし、万が一の際には労災や、労災の上乗せ保険などで備えること。この両輪をうまく走らせることによって、皆様の会社のリスクを飛躍的に減らすことができるかもしれませんね。労災の上乗せ保険について詳しくお聞きになりたい方は、ぜひお近くの代理店などでご相談ください。

 

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