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「造園工事における損害保険の重要性」業務災害と請負賠償の2つの保険をおさえよう

「造園工事における損害保険の重要性」業務災害と請負賠償の2つの保険をおさえよう

暑い炎天下のなかでの作業がつづいたりすると、建設業で作業されている現場の従業員様や下請け様の身体の心配や暑さによる熱中症の心配がでてきます。とはいえ暑いからと言って現場がストップするわけでもなく、過酷な労働下でも正確な仕事が求められます。

建設業28業種のなかでも今回は「造園工事業」にフォーカスし解説していきます。

【目次】

1.造園工事業と林業の違いは目的の違いにあります

2.造園工事業で必要となる2つの保険、労災の上乗せと工事賠償保険について

3.今回のまとめ

 

造園工事業と林業の違いは目的の違いにあります

似て非なる業種である造園工事業と林業ですが、実は簡単に分ける考え方があります。説明しますと、、林業は樹木から製品を作る仕事。造園工事業は樹木を利用して製品を作る仕事となります。また大きな違いが仕事を行う場所の違いです。林業は山や森林といった場所が現場となりますが、造園工事業は多くの場合、都市部がメインとなることがほとんどです。人工物が多い都市の中で、人々の癒しや潤いを与えるための美観を整えたり、緑化を推進したりするお仕事となります。

林業とは

森林に入り、山林で経済的利用を目的として樹木を伐採し木材を生産する産業。また材木を植林、育成、管理し林産物を生産する産業。ウィキペディア参照

造園工事業とは

造園工事は植物を植えたり伐採することで、公園や緑地、庭といったモノを造り癒しの空間、美観を形作ること。

 

上記をみますとふたつの職種は似ているけれど目的が違うということがわかります。

造園工事業で必要となる2つの保険、労災の上乗せと工事賠償保険について

造園工事業の皆様からお問合せがあるのが、「県や市の公共のお仕事をするようになったので保険を探している」ですとか「元請け会社から加入証明書を提出するようにいわれている」というお声をいただくことがあります。

では一体どのような保険にはいるのが良いのかアドバイスいたします。

建設業に関わる皆様に共通していえることかもしれませんが、現場に入る前におさえておきたい保険は2つございます。それは、労災の上乗せ保険と工事賠償保険です。

労災の上乗せ保険(任意労災、業務災害総合保険と表現することもあります)とは

労災の上乗せ保険は、任意労災と表現することもあり、人に関わる保険。つまり実際に作業をされる社長様や従業員様、または外注でお願いをしている下請け企業様や一人親方様をおまもりするおケガの保険です。身内だけで仕事をしている場合は、単純にケガをした時に手当てできる分の治療費や通院日額、※たまにハチにさされてしまうリスクもあります

または休業補償や後遺障害、最悪のケースも考え死亡補償なども用意します。

そして、お1人でも身内以外を雇っている企業様、もしくは、外注で下請け企業や一人親方へ発注している場合は、使用者賠償責任保険を付けておきましょう。これは特約として付けられる保険会社がほとんどですので、忘れずに付帯しておきたい特約です。万が一他人が自社の発注する仕事で後遺障害や死亡事故となってしまった場合、当然ながらその当事者のご家族は仕事中に起きたこととして、労災訴訟もしくは紛争を弁護士に相談しながらおこす可能性がございます。そのような際に建設業は自社の従業員ではない場合でも、元請け責任が問われ、場合によっては何千万という請求が降りかかってくる恐れがあります。そんな数十年にいちど、あるかないかの事かもしれませんが、もし万が一そんな事態となった場合は、確実に経営を揺るがす事となり得ます。そこで備えたいのが使用者賠償責任保険です。これがあれば、弁護士費用から和解金や賠償金にいたるまでの費用の心配をしなくて済むようになるからです。

工事賠償保険(請負賠償責任保険と表現することもあります)とは

よく「工事保険を考えています」とご相談を受けることがありますが、この工事賠償保険のことをイメージして仰られているケースがほとんどです。

※実際には、「工事保険」とは火災保険の類となり、自社で施工するモノを補償する種類の保険をいいます。

工事賠償保険は、他人や他物を壊してしまった場合の事故に対する保険です。施工中に関係のない部分を壊してしまったり、搬入途中においてある自動車に傷をつけてしまったりした場合にお役に立ちます。保険会社によっては造園工事という工事種目が特認ベースでの引き受けだったり、引き受けが出来ないケースもありますので、保険代理店の担当者に聞いてみましょう。また、レンタカーやリースで借りている建機でものを壊してしまった際には注意が必要です。基本的には色々な損害保険のなかで、自動車保険が付いているものについては事故が起こった際に自動車保険の等級逃れが出来ない仕組みとなっており、特にナンバープレートのついている建機などは自動車保険が優先となります。しかし保険がかかっていない、もしくはかけられない構内占有車などの場合は、この工事賠償保険で賄える可能性もありますので、自動車に関わる事故の場合は自動車保険の上乗せ的な存在であることを認識しておくと良いでしょう。

また、元請け企業などから加入証明書を求められた場合は、労災の上乗せ保険、工事賠償保険、どちらも発行することが可能ですので、どの分野の証明書が必要なのかも確認すると提出がスムーズにいくと感じます。

建設業28業種についてのまとめ記事はこちら>【保険代理店”目線”のまとめ記事】28種類もある建設業の種類について「建設業許可」で分類される各業種を徹底解説!

建設業の損害保険をわかりやすく解説!>【まとめ記事】これを見れば「建設業」で”今”必要となる保険がわかります!!”約10年”の実績をもつ名古屋の損害保険代理店が徹底解説

 

今回のまとめ

造園工事業ですと、外で作業することがメインとなりそうですが、そんなときの熱中症などはおケガの保険、つまりは任意労災の対象となる保険もあります。ケガや賠償どちらも重要な役割がありますので、保険代理店の担当者に確認しつつ万全な備えをご用意することをお勧めします。

 

労災の上乗せ保険、工事の賠償保険についてわかりやすくご案内いたします。

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